障害を持っているからこそ参加できるスポーツがある
「障害者スポーツ」とは?
「障害者スポーツ」とはブラインドサッカーなどをはじめとする、障害を持つ方が取り組むスポーツです。障害に応じて、競技ルールや用具を変更するなど、工夫・適合・開発がされたスポーツのことを指します。そのため「アダプテッド・スポーツ」とも言われます。
一部、障害を持たない方でも参加できる競技も
「障害者スポーツ」という名称ではありますが、障害を持つ方だけしか参加できないわけではありません。どんな方でも参加することができる競技もあります。実際に、ブラインドサッカーでも障害を持たない方が担うポジション(キーパー)がありますし、全員障害を持たない方で構成されたチームで行う場合もあります。
障害者スポーツには、どんな競技があるの?
障害者スポーツの協競技はブラインドサッカーをはじめ、車いすバスケットボール、陸上競技、水泳、卓球やバレーボールなど、他にもさまざまな競技が行われています。
詳細が下記の参照リンクに紹介されています。興味がありましたらぜひチェックしてみてください。
障害者スポーツはどこに行けば参加できるの?
障害者スポーツは主に障害者スポーツセンターで行われています。現在、全国に139か所あります(2015年調査)。詳しくは、お住いの市区町村の障害者担当窓口(障害福祉課など)にお問い合わせください。
障害者スポーツを続けていると、どんな効果があるの?
1)運動習慣ができ、身体能力が向上する
障害を持っていると、自主的に運動を続けることは難しいのではないでしょうか。しかし障害者スポーツをすることで、運動する習慣ができます。
身体機能の向上、病気になりにくい体づくり、現在持っている症状の悪化を防ぐ効果があります。
2)生活の目的・目標ができることで、精神状態が安定する
生活の目的がなく、毎日を何気なく過ごしていると「自分はこれでよいのかな・・」と不安になることがありませんか?
障害者スポーツに参加することで「生きる目的」ができます。明確な目標ができることで精神状態も安定しやすくなります。
3)自尊心、自立心を持ちやすくなる
障害者スポーツに参加することで、「自分はこのままでいいんだ」と自信を持てるようになります。
実際に障害者スポーツに参加している方の多くは、職場で積極的に働けることが多いです。中には社内でリーダーシップを発揮する方もいるほどです。
4)人とのかかわりができる
スポーツに参加すれば、個人・団体競技問わず多くの方と関わる機会があります。また、同じ目的で集まっているわけですから、話題に困ることも少ないです。
人とのかかわりに慣れることで、コミュニケーションに対する抵抗がなくなります。対人緊張や対人恐怖などの不安障害を持つ方にとって、症状の緩和を助けることがあります。
5)様々な障害を知る機会がある
競技内容にもよりますが、自分の持つ障害とは違う方と知り合うことで、さまざまな障害を持つ方の苦労や工夫を知ることができます。
もちろん、自分と同じ障害を持つ方とも交流があります。そのような方とも情報交換することで、さらなる自己理解につながることがあります。
障害者スポーツの大会も多数開催されている!
パラリンピックをはじめとした障害者スポーツの技術を競い合う国際大会も多数開催されています。他にも聴覚障害を持つ方のためのデフリンピック、知的障害を持つ方のためのスペシャルオリンピックスなどが開催されています。
他にも日本国内の大会には全国障害者スポーツ大会があります。さらには各地方にも様々な障害者スポーツの大会があります。
参考:スペシャルオリンピックス日本 公式サイト|Special Olympics Nippon – Official Website
仕事・働き方に悩んでいたら。『Salad』が強みを活かす就職のサポートをします
まとめ
いかがでしたでしょうか。
障害者スポーツを支援する企業や団体も増えてきています。まだ競技人口が少ないスポーツもあります。しかしかつて学生時代に運動部であった方、新しいスポーツに挑戦してみたい方にとってもアスリートとして社会で活躍するチャンスです。
また、習慣として運動を取り入れるだけでも、健康維持やストレス解消に効果的です。新しい趣味として楽しみも増えます。
興味のある方はぜひ、障害者スポーツにトライしてみてください。