テレワークの業務を1か月行って感じたこと
実際にテレワークを行って感じたこと
筆者はテレワークをを希望し、就労移行支援でトレーニングをしてきました。1年後、晴れて希望の働き方につくことができて1か月が経ちました。
テレワークを始める際に、色々なメリットやデメリットなどをチェックして臨みました。しかし、それでも「実際にテレワークを体験して感じたこと」は多くあります。
障害を持つ方の中には、就職後1か月で辞めてしまう方もいます。そのような背景をもとに、「実際にテレワークで1か月業務を行ったときに感じたこと」をご紹介します。
今回は
〇業務1か月目までに感じたテレワークの良いところ
〇業務1か月目までに感じたテレワークの大変なところ
の2点に分けてお伝えします。
この記事が今、自分の働き方を探している方の参考になりましたら幸いです。
【体験談】実際に感じたテレワークの良いところ
自然体でできる
筆者はこれまで、オフィスワークに勤めていました。周囲の方との関わりや雰囲気が苦手でした。そんな中でも頑張るのが「仕事」なのかな、と割り切っていました。
テレワークを「さぼり」や「楽」と言う方には、この筆者が持っていた考え方があるのかも知れません。
テレワークはこのようなストレスがなく、自然体で取り組むことができています。他人の心情に疲れることがなくなったので、その分疲労が少ないです。「頑張る」の価値観が変わり、成果のために努力することに集中できています。
アイディアや積極性を必要としてくれる
筆者はオフィスワークでも、「紙の使用を削減するために、書類の様式を両面印刷に変更したい」など、どんどん会社のためになると感じたことを上司に提案していました。
しかし正直なところ、あまり喜ばれませんでした。たくさんの方が関わるため、変化を好まないことが多かったのです。そのため「成長のためにやっているのに煙たがられる」悲しさがありました。
しかしテレワークは、積極性を必要としてくれます。相手が見えないぶん、コミュニケーションは発信することが多くなります。そのため、積極的に動いても違和感がないのです。おかげで今は自分を出しやすい環境で業務ができています。
「通勤できないから仕事ができない」がなくなる
筆者の場合、気圧の変化などで貧血のような症状になります。オフィスワークの場合、朝通勤できない時点でアウトです。朝少し休めば回復することが多いので、働けないのはもったいないなと感じていました。
今は家にいれば、体調を見ながらペース配分ができます。自分の体に合った働き方ができるので、現在まで体調を崩すことなく業務を行っています。
【体験談】テレワークの業務で大変に感じたところ
周囲の動きを見て、先回りした行動ができない
筆者の場合、オフィスワークではフロアが見渡せる席を希望していました。
理由は「周りの動きを見て、言われる前に必要なことを行う」ことが得意だったからです。コミュニケーションが苦手な分、観察して情報を得ることが自然に身についていました。
時に周囲から驚かれることもありましたが、「周囲の方の動きから、計算して先回りすること」で効率を上げていました。テレワークは、これができません。テレワークを始めるまではあまり意識していませんでしたが、視覚から得る情報は想像以上に多いと痛感しました。
このようにはじめは少し違和感がありましたが、業務を続けていくうえで少しずつ感じなくなってきています。
達成感が分からなくなることがある
テレワークは、成果を求められます。成果のために努力をすることは当然のことです。成果に関して、相手とのすり合わせが不十分であれば論外です。
しかし、するべきことを確認していて、その通りに業務を行った。それでも「何か足りないのではないか」と気になってしまうのです。
原因は、「業務によっての反応を見ることが難しい」「自分の意志で区切りをつけられない」ことでした。成果への取り組みに関してぶれない強い意志がないと、どんなにするべきことが分かっていても迷ってしまいます。
普段から他者評価に依存しがちな方は、テレワークは大変かもしれません。しかし、反対に言えば「自律したい方にはよい訓練」なのではないでしょうか。
「慣れ」には特に注意しないといけない
自分一人でコントロールしないといけないため、もっとも「さぼる」リスクがあるのは「業務に慣れたとき」だと感じています。パフォーマンスを上げるためであればよいですが、業務を省略することや、応用することも可能になってきます。慣れによって真摯に取り組んでいない自分を感じることに恐怖感があります。
そのような状態にならないように今から警戒しています。最初から行っていることを継続する、新しいことにトライするなど工夫して、「慣れ」ないように注意しています。
業務目的が明確なら、テレワークでもさぼりたい気持ちにならない
「テレワークだとさぼってしまうではないか」、という考えからテレワークを導入しない企業もあります。
筆者は実際にオフィスワークを経験し、まだ1か月ではありますが、テレワークを経験しています。しかし「さぼりたい」という気持ちになったことはありません。やるべきことが明確だからです。
反対に、何をするべきか業務目的がはっきりしていないと、「さぼりたい」気持ちが出てくるのではないでしょうか。
ただし、それはテレワークに限らず、どんな働き方でも同じではないでしょうか。
テレワークを導入している企業や団体の声も聴いてみよう
下記の参考リンクで、テレワークを実際に導入している企業や団体の方たちの声を聴くことができます。『テレワークを始めようかどうか迷っている』『始めたばかりでコツをつかむ参考にしたい』などありましたら、ぜひ参考にしてみてください。
障害を持つ方へ。『Salad』が強みを活かす就職のサポートをします
『テレワークをしたいけれど、仕事を行う自信がない…』『テレワークができる企業にどんなところがあるか分からない…』そのように困っていることはありませんか。もしそのような悩みがありましたら、ぜひこのサイト『Salad(サラダ)』にサポートさせてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「テレワークはさぼり」という偏見がある限り、導入しない企業もあるでしょう。しかし、テレワークを続けるためには「成長が必要である」と体感しています。実際、さぼりたくてテレワークを希望する方はいないのではないのでしょうか。万が一いたとしても、採用面接でそのような方は受かりません。
この記事を読んでいる方も、「もっと頑張りたい」方なのではないでしょうか。そのような方には、テレワークは成長できる良い機会の一つです。ぜひいちど検討してみてください。
【筆者紹介】
Salad編集部員。1980年生まれの男性。大人になってから発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)と診断されている。公務員として10年間勤務、うつ病を経験し民間企業の障害者枠の事務職として4年間勤務。就労移行支援事業所に一年間通所ののち、テレワークの仕事を開始。