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ヘルプマークの悩み解決! 知っておきたい使い方と注意点

ヘルプマークを味方につけて、もっと快適に過ごそう!

ヘルプマーク

外出中の困りごとに効果、ヘルプマークの便利な使い方と注意点

見た目ではわかりにくい障害や病気などが原因で、日常生活の中のさまざまな場面で困りごとが起きる場合があります。

そんな時のために作られたのがヘルプマークです。

この記事ではヘルプマークを有効活用するための具体的な方法や、日常生活で快適に過ごすためのヒントをご紹介します。

関連記事:十字の赤いマークは何?ヘルプマークの意味を知っておこう

ヘルプマークの現状と課題

ヘルプマークは外見からはわからない障害や疾患などを持つ人が、周囲の人へ理解や配慮が必要であることを知らせるためのマークです。

平成24(2012)年に作成され、大江戸線の駅で配布や告知ポスターの掲示が始まりました。

2024年現在はより多くの都道府県で配布や啓発活動が行われています。

名刺くらいのサイズで樹脂製、色は赤で白2つのマーク(十字とハート)が刻印されています。

マーク本体に付属するストラップでかばんや衣服、杖などに取りつけて利用している人が多いです。

ヘルプマークを身に着けるメリットとして、困ったときに周囲へ助けを求めやすくなり、一人で外出する際の不安を軽減できる場合があります。

しかし一方で様々な誤解や偏見、問題点も存在します。

使用上の注意や知っておきたいデメリットなどについても解説します。

参考:ヘルプマーク|障害者施策|東京都福祉局
参考:助け合いのしるし ヘルプマーク(公式サイト)
参考:助け合いのしるし ヘルプマーク | ヘルプマーク全国の普及状況(公式サイトの配布場所情報)

ヘルプマークに似た取り組み ひまわり支援マーク

ひまわり

“The Hidden Disabilities Sunflower(隠れた障害のひまわり)”は2016年にイギリスの空港で始まったプロジェクトで、イギリスの民間企業によって運営されています。

ひまわりのデザインのカードと、カードを入れるケースにストラップをつけたもので、すぐには分からない障害や症状があること、そしてお店や職場、交通機関、公共の場で援助や理解が必要なことを自発的に共有するためのツールで、2016年から英国の主要空港で配布が始まりました。

このひまわり支援マークはヨーロッパ(イギリス、アイルランド、ベルギー、オランダ、カナダ、デンマーク)、アメリカ合衆国、ブラジル、オーストラリア、ニュージーランド、アラブ首長国連邦などで販売されており、世界の200以上の空港をはじめとする交通機関、教育機関、医療機関、政府の機関、サッカーチーム、テーマパーク、劇場、金融機関など、さまざまな分野の組織がこの活動のネットワークに参加しています。

日本でも2022年から羽田空港で配布されています。

海外への渡航や旅行で使いたい場合は調べてみてください。

参考:ひまわり支援マーク | サービス一覧 | サービス案内 | 羽田空港旅客ターミナル
参考:Hidden Disabilities Sunflower – Global (※日本語サイトなし)

ヘルプマークの有効活用アイディア

避難誘導

こんなときに使える!シーン別利用法

・交通機関の利用時

交通機関、特に公共交通機関である電車やバスなどを利用する際に、見た目からわかりにくい障害や病気の方も優先席を利用しやすくなる(精神的な抵抗感が少なくなる)場合があります。

混雑する公共交通機関では座席が乗車人数に足りず、座りたくても座れない人が多くなります。

マタニティマークを身に着けた人や幼児を連れた人、高齢者、身体の不自由な人などに座席を譲る空気はありますが、一方でそうでない人-見た目では座席を必要としていることがわかりにくい人は座りにくい雰囲気になっている現状があります。

もちろん公共交通機関の過剰な混雑という問題が解決されるのが理想ですが、現状により即した対処法として、利用者の善意に頼った優先席やヘルプマークが運用されている状況です。

・災害時/緊急時の避難

視覚障害・聴覚障害などで掲示やアナウンスによる事故や災害の告知がわからないケースがあります。

そのような場合にもヘルプマークで障害に気づいてもらえることによって、状況を教えてもらったり、避難に協力してもらったりなどのサポートを受けやすくなります。

裏面にこんな情報を書くと便利 活用アイデア編

・連絡先を書く

自宅や家族の連絡先だけでなく、かかりつけの病院などの連絡先/主治医の名前や、タクシー会社の電話番号などを書くことも可能です。

具体的な連絡先以外にも「駅員さんを呼んでください」「発作は〇分程度で収まるので通報は不要です、見守ってください」など、ヘルプマークを見た一般の人にわかりやすい具体的な行動を示す内容を書いておく使い方もあります。

・アレルギー情報を書く/発作が起きたときの対処法について書く

アレルギー情報や、服薬についてなどの情報を書いておくと、緊急時に治療をすみやかに行うことが可能です。

また、地震などの災害の際に、コミュニケーションの難しい人が避難所に一人になる場合などを想定して、アレルギー情報/服薬/持病の情報などを書いておくのもよいでしょう。

・お願いしたいことを書く

「筆談をお願いします」「発作は〇分程度でおさまるので、119番通報は不要です」など、伝えたいことやお願いしたいことを書くことができます。

自分で話せない状況(発作中や体調不良のとき)、自分で話すことが難しい人(聴覚障害、知的障害、認知症など)でも、お願いしたい対応を伝えることができます。

・口に出して言いにくいことを書く

「多機能トイレに案内してください」「読み書きが苦手なので、口頭で説明をお願いします」など、口に出して言いにくいお願いをしたい場合、自分の障害や病気について人に口頭で説明したくない場合など、書いておくことで回りの人に聞いて知られずに伝えることができます。

ヘルプマークについて知っておきたいこと・使うときの注意

不安な人

ヘルプマーク”自体”の問題

ヘルプマークはストラップでかばんや衣服などに取付・取り外しができる仕組みですが、特にこのストラップ部分が強度が弱い、素材をもっと丈夫なものにしてほしいといった意見も散見されました。

自分でケースを作って入れたり、ストラップの部分を取り替えたり補強したりして強度の弱さを補っている場合もあるようです。

誤解と偏見、援助の難しさ

ヘルプマークを付けている人全員が、常に助けを必要としているわけではありませんし、常に助けが必要な状況とは限りません。

また、ヘルプマークを付けているからといって、特定の病気や障害を持っていると断定することはできません。

例えばヘルプマークを身に着けた人に公共交通機関で席を譲ろうとした場合など、援助を申し出たとしても断られる、喜ばれない場合もあります。

声かけの仕方によっては、相手が気分を害する可能性もあります。

口論やトラブルになるのではないかと不安になり、ヘルプマークを見た人もどうすれば良いのか悩んで、結局何もできない場合もあります。

そのような観点から、「無駄ではないか」「役に立たない」などという意見もあるようです。

プライバシーの問題の課題

ヘルプマークを付けることにはプライバシー保護の観点からリスクもあります。

ヘルプマークの裏に緊急時に備えて連絡先などを書ける欄がありますが、個人情報を書くのはプライバシー保護の観点から不安がある人も多いと思います。

また、そのような情報を書いたヘルプマークを紛失した場合にも、個人情報を知られてしまう可能性があります。

また、ヘルプマークを付けていることを理由に、過度な詮索や質問をされる可能性があります。

障害や病気に関する偏見や誤解、差別も存在するので、ヘルプマークを身に着けた人が必ずしも思いやりのある声かけを受けるとは限りません

緊急の備えとして活用できる反面、プライバシー保護の観点からは不安要素があり、また、差別・偏見から困っている人を守る効力に関してはまだ周囲の人の善意に頼っている状況であり、課題があると言えるでしょう。

ヘルプマーク利用のマナー

ヘルプマークの配布は「一人一個まで」が原則です。

ヘルプマークは地方自治体などの財源により作成されて無償で配布され、周囲の人の善意による援助を求めるためのものです。

ヘルプマークが多くの人にいきわたるよう、適切に社会資源を利用するためにも、自己中心的な理由でたくさんもらったり、無駄にしたりしないように注意しましょう。

ヘルプマークの転売は禁止であり、営利目的の利用・ヘルプマークを使用することで東京都がその商品等を承認・推奨しているかのように消費者に誤解を与える利用に対しては利用方法の改善指導が入る場合があります。

どうしてもたくさん身に着けたい場合は、東京福祉保健局による使用ガイドラインや配布されているヘルプマークのデザインのデータがあるので、自分で印刷して作成しましょう。

    また、ヘルプマークを本来の目的以外のために利用したり、ヘルプマークと誤認されるデザインのオリジナルグッズ(パロディグッズ)を作成することも、ヘルプマークの利用者や善意でヘルプマーク利用者をサポートする人に迷惑をかける可能性が高いため、避けた方がよいでしょう。

参考:助け合いのしるし ヘルプマーク | ツールダウンロード(東京福祉保健局)

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まとめ

外出を楽しむ人

ヘルプマークは見て分かりやすい便利なツールではありますが、万能ではありません。
状況や相手によって、適切な声かけや対応は異なります。

ヘルプマークを活用する際は、周囲への配慮を忘れずに、お互いに尊重し合いながらコミュニケーションを図ることがポイントです。ヘルプマークを見たときに、どうすればいいのか戸惑ってしまう人もいるかもしれません。

ヘルプマークを通じたサポートでは、相手がどんな助けを必要としているのか、丁寧に確認することが大切です。

手助けの申し出を断られる場合もありますが、断わる方も断られる方も、他のヘルプマーク利用者/協力者のためにも、お互いを尊重したコミュニケーションを心がけましょう。

ヘルプマークの普及とともに、より多くの人の理解と協力が求められています。

私たちサラダ編集部も、今後もヘルプマークに関する情報発信を行い、より多くの人が安心して暮らせるよう、改善に協力していきたいと考えています。

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