精神障害を持つ方へ、職場復帰のヒント4つ【チームワークが鍵!?】

精神障害を持つ方の就職件数が増えている。一方で、課題も生まれている

社会全体をイメージした画像

1)就職後職場に定着ができず、離職する方が多い

法体制が見直され、精神障害を持つ方の就職件数が増えています。その一方で、精神障害を持つ方が就職後に職場に定着することが難しく、採用後すぐに離職してしまう方が多いことが問題になっています。離職する原因は主に「体調を崩してしまった」「対人関係がうまくいかなかった」などが挙げられます。様々な障害種別の中で特に精神障害は離職率が高く、早期に離職するリスクも高いです。そのため今、精神障害を持つ方の職場定着について問題視されています。

参考:精神障害(精神疾患)の特性(代表例)|厚生労働省
参考:厚生労働省 障害者雇用の現状

関連記事:精神障害を持つ方の離職率を下げ、定着率を向上させるためのポイント4つ

職場復帰への不安は誰でも大きい

離職後に「今度は職場復帰できるのかな・・?」「再就職できてもまたうまくいかないのかな・・?」という不安から苦しんでいる方もいるのではないでしょうか。仕事をしていない期間が長くなると、誰でも職場復帰への不安は大きくなるものです。

今回はそのような職場復帰に対して不安を感じている方のために、第一歩のきっかけとなるヒントをお伝えします。まず注意してほしい「精神障害を持つ方が離職後に陥りやすいケース」から確認していきましょう。

精神障害を持つ方が離職後に陥りやすいケース

精神障害の影響で不調を招く男性

1) 早く復帰しようと焦ってしまう

責任感が強く、長く仕事を続けてきた方ほど陥りやすい症状です。「収入がなくなって、今後の生活はどうなるのだろう・・」「同級生はこの前課長に昇進したのに、自分は働いてない・・」などの不安から早く復帰しなきゃと焦ることはありませんか?

この不安や焦りから抜け出したい気持ちだけで復職を目指すことは危険です。焦りから精神が不安定になり、体調が悪化するケースがあります。

2) 生活リズムが変わってショックを受けてしまう

仕事での慌ただしい生活が離職後に急に「空っぽ」になります。

このショックから生活の目的が見えず「何かしなくては」と動揺します。反対に「何もやることがないから」と日中はずっと寝てしまったり、生活リズムが変わることで体調を崩す、自分はこんなに環境の変化に弱いのかとショックを受けるケースがあります。

そのため、不規則な生活リズムになり健康管理が難しくなります。

3) 自分を責め過ぎてしまう

離職後に「やめたのは自分の努力不足だ」「自分はなんてダメな人間なんだ」など悩むことも多いのではないでしょうか。これには2つの要素がもととなります。

◎離職したことで他者と関わる機会が減る
◎症状や環境から前向きに考えにくくなる

この2つの理由からひとりで考える機会が増えやすくなります。自分を深く責め過ぎることはストレスになり体調悪化につながります。

これらのケースを防ぎあなたが安心して職場復帰を進めるために、以下の4つのヒントを心がけてください。

精神障害を抱える方への職場復帰のヒント

専門機関に相談している様子

1)職場復帰の決断は焦らずに。家族や医療機関と決めていく

必ず自分ひとりで判断をしないようにしましょう。不安な気持ちのまま、ひとりで判断することは難しいです。

また、自分で判断したことが裏目に出てしまったときに体調が悪化してしまうケースがあります。職場復帰は家族や通院先の医師、カウンセラーの方などと複数の方を交え、相談しながら進めていきましょう。どんな状況でも一人ではないことを心に留めておいてください。

職場復帰は、信頼できる方々とのチームワークによって実現につながります。

2)生活リズムをキープする。

できる限り規則正しい生活をキープしていきましょう。自分の意志で朝起きて日中は活動し、夜に寝るという生活を続けることは大変です。

しかしながら就職活動はもちろん、就職後に職場に定着する上でも健康管理は重要なポイントです。健康管理の軸として、生活リズムをキープすることで心身の安定にもつながります。

3)情報の収集先や量に注意する。

職場復帰のために友人からアドバイスを受けたり、インターネットやSNSで情報収集することも手段の一つです。

あらゆる手段を用いて情報収集することは大切ですが、情報が多過ぎて不安になるケースや、社会で活躍している方と比べて焦ってしまうデメリットがあります。情報はあなたの障害に詳しい専門医やカウンセラーの方など医療機関を軸に、体調を保てる範囲で収集するように心がけましょう。

4)地域支援サービスや福祉就労サービスを利用する。

障害を持つ方の職場復帰のための施設として各地域支援サービスや福祉就労サービスがあります。このようなサービスを利用することで

・毎日の生活リズムが安定する
・職場復帰に向けたアドバイスを受けられる

というメリットがあります。

また、就労移行支援事業所は採用後の定着支援も受けられますので、就職した後の不安の解消にもつながります。この要素も、地域との連携、チームワークといえるでしょう。就労移行支援事業所については、下記の案内もチェックしてみてくださいね。

参考:厚生労働省 障害者の就労支援対策の状況
参考:障害福祉サービス等 |厚生労働省

関連記事:就労移行支援事業所 利用のメリット 〜こんなお悩みの方に知って欲しい〜

障害を持つ方へ。『Salad』が強みを活かす就職のサポートをします

精神障害を持っていると、働くことへの恐怖感や不安感がなかなか解消されないこともあるでしょう。でも働きたい。ただ、その前にどんな仕事ができるのか分からない…そのように困ってはいませんか。働くことで悩んでいたら、ぜひこのサイト「Salad(サラダ)」まで相談してみませんか。


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まとめ

アドバイスする女性

精神障害を持つ方の職場復帰はあなたや家族、友人、担当の医師など複数の人間で目指していく「チームワーク」です。

「自分のことなのにたくさんの方が関わるなんて恥ずかしい、申し訳ない。」そう思われるかも知れません。しかし、助け合って生きていくのが人間です。それが今回、職場復帰という形で表れていることを心に留めておいてください。

あなたの職場復帰に向けた苦労が「体験談」に変わるよう、少しずつ歩んでいきましょう。

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