精神障害を抱え、接客業で働いてみて大変だったこと3つ【体験談】

今回は筆者の体験に基づいて「接客業ではたらいて大変だったこと」について紹介します。

今は別の仕事をしていますが、これから障害者雇用で接客の仕事をしてみたいと思っている方の参考になれ幸いです。

障害者雇用でも接客業の求人はある

障害者雇用でも接客業の求人はある

障害者雇用専門の求人サイトで応募

事務職より求人数は少ないですが、接客業(販売員・ネイリスト・セラピスト・レジなど)の求人も障害者専門の求人サイトから見つけることができます。

以前から美容や健康などに興味があったのもあり、障害者雇用でサロンのセラピストの求人に応募しました。面接は無事合格。1か月ほどの研修の後、店舗へ配属されセラピストとして接客業の仕事をすることになりました。

ちなみに接客の経験はほとんどありませんでしたが当時は「色々なことにチャレンジしてみよう」という気持ちで就職することにしました。

参考:障害者雇用に関する制度 – 厚生労働省

接客業をしてみて大変だったこと3つ

接客業をしてみて大変だったこと3つ

体調不良の時に相談しづらい

「体調不良の時はそうだんしてね」と言われていたものの、接客業で常にお客様の対応に追われている為、仕事に関すること以外で時間をとってもらいづらかったです。

うつ症状や気分の落ち込みがあって少し休みたいと思ってもお客様がいて忙しい時は、そうもいきません。「周りが忙しいのに、自分の体調のことなんて相談できない」という気持ちが働き、無理をしていたように思います。

心身ともに元気でないとキツイ

接客業はやはりお客様第一。当然ですが笑顔で接することや、元気で明るい接客をしてお客様に満足してもらわなければなりません。自分に元気があれば接客を頑張ることができますが、鬱の症状がある時などは正直きつかったです。

また休憩時間以外はずっと立ちっぱなしなので、体力に自信のない人も厳しいと感じるかもしれません。

ある程度スピード感が求められる

忙しくないときもありますが、休日などでお客様が多く来たときはスピード感が求められます。予約や問い合わせの電話が立て続けにあったり、一時的にたくさんのお客様が来店された時はテキパキと対応しなくてはなりません。

筆者は在職中に病院で受けた適性検査で、スピードを求められることや臨機応変な対応が苦手なことがわかり、主治医にも「今の仕事はあまり向いていないかもしれない」と言われてしましました。

参考:東京障害者職業センター 障害のある方へのサービス|高齢・障害・求職者雇用支援機構

改善策

改善策

同じ職場の人全員に障害のことをしっかり伝えておく

障害のことは面接してもらった人事の方や、店長など一部の人にしか伝えていませんでしたが、最初から全員に伝えるべきだったと思います。働いてから時間がたつと障害のことや苦手なことは伝えづらくなってしまいます。

従業員同士の連携がお客様へのサービス向上に直結することもある接客業では、特に自分の障害のことはなるべく理解してもらうようにし、困ったことがあればフォローしてもらえる環境を作ることも重要です。

仕事に備えて体調管理をしっかりする

お客様の予約が入っていたりすると、体調不良で休んだときお店に多大な迷惑をかけてしまします。そうならないためにも自分の体調を把握し、自己管理をしっかりしなくてはなりません。

社会人として当然のことかもしれませんが、障害の種類によっては気を付けていても難しいこともありますよね…。睡眠をしっかりとるなどできることをやりましょう。

主治医に相談する

自分の症状で接客業ができるかどうか主治医に相談してみるのもありです。中には適職診断をしてくれたり、自分の得意・不得意がわかる適性検査をしてくれる病院もあるので、そういった検査も受けれるか聞いてみましょう。苦手なことを仕事にするのは精神的に辛いものがありますし、あらかじめ知っておくことでミスマッチを防ぐことができます。

参考:ジョブコーチを始めとした支援者と進める障害者雇用~ 一生懸命働くことが全ての基本 ~|障害者雇用事例リファレンスサービス|高齢・障害・求職者雇用支援機構

接客が好きな人はチャレンジしてみるのもアリ

接客が好きな人はチャレンジしてみるのもアリ

接客が好きな人や、経験がある人はチャレンジしてみるのもアリです。お客様に「ありがとう」と言われた時は嬉しく感じるし、やりがいも大きいです。

筆者はセラピストとしてお客様の身体の不調を改善する仕事をしていましたが、お客様との何気ない会話は楽しかったですし、何回も通ってくれる常連のお客様ができることには喜びを感じました。
・人と関わるのが好きな人
・コミュニケーションをとることが得意な人
・デスクワーク以外の仕事にチャレンジしたい人

などは接客業が向いているといえるかもしれませんね。

参考:障害者雇用率の向上へむけた取り組み~接客のプロとして働く障害者~|障害者雇用事例リファレンスサービス|高齢・障害・求職者雇用支援機構

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まとめ

いかがだったでしょうか。

接客の仕事はやりがいも大きかったですがその分、精神的・体力的に大変だったことも多かったです。結局、長く続けることはできず辞めてしましましたがとても良い経験になったと思います。

障害者雇用で接客や販売の仕事にチャレンジしたいと思っている人は、自分の障害のことや、得意・不得意も把握したうえで魅力を感じた求人に応募してみましょう。

【筆者紹介】
Salad編集部員。精神障害者。人前での過度な緊張や不安や鬱などの症状あり。以前障害者雇用で接客(セラピスト)の仕事をしていた経験を持つ。

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