障害者雇用なら、短時間勤務からでも始められる
障害者雇用は、比較的勤務時間の自由がききやすい
障害者雇用で就職した場合、障害を持つ社員が働きやすいように配慮を受けられることが法律で定められています。そのため、障害の影響で働くための体力に不安があった場合も、短時間勤務からスタートするなどの自由がききやすいメリットがあります。
再就職に不安を感じていたら、短時間勤務から始める方法もある
「仕事を始めたいけれど、フルタイムで働ける体力に自信がない・・」「長い時間、集中できるかどうかが不安・・」と悩んでいる方はいませんか?
そのような方には再就職の第一歩として、障害者雇用の「短時間勤務」から始める方法もあります。今回は再就職に不安を感じている方が短時間勤務でスタートした場合、どのようなメリットがあるのかをご紹介します。
【精神障害者雇用】短時間勤務から始めるメリット
体力に自信がなくても始めやすい
朝から夕方まで働けば、どんな仕事でも疲れます。多くの仕事はこれを5日間(一週間)続けるわけですから、体力が必要になります。
短時間勤務であれば、長いブランクなどで体力に自信がなくても始めやすいです。「いきなりフルタイムはハードルが高すぎる・・」という方でも安心して仕事ができます。
また、勤務時間の調整がしやすいため通勤ラッシュ時を避けるなど、負担がかからない工夫をしやすいです。希望する場合は、企業の方に相談してみましょう。
業務内容、業務量の負担が少ないところから始められる
勤務時間が短いわけですから、その勤務時間に応じた業務を任されます。したがって業務量も少なく、内容も始めやすい単純作業から慣らしていくことが多いです。時間だけでなく、業務にあっても負担が少ないことで、心身の負担なく慣らしていくことができます。
平日に通院できる
フルタイムであれば平日に通院することが難しく、休日に行く形になることが多いです。短時間勤務であれば、仕事終わりに通院できる可能性も高くなります。平日に通院して休日はゆっくり休むということもでき、体調維持に効果的です。
その他
その他短時間勤務のメリットとして、「お昼休憩なしで帰れるケースがある」ことがあります。フルタイム(勤務時間6時間以上)の場合、休憩を取らなければなりません。
お昼休憩の「誰とご飯に行く」「どこで食べようか」などで困ることはありませんか?精神障害や発達障害を持つ方の場合、職場に慣れていないと、孤立してしまったり無理に気を遣って関わろうとして疲れてしまったりすることがあります。
勤務時間が6時間未満の短時間勤務であれば、原則昼休憩はありません。このようなケースが少なく、少しずつ職場や人に慣れていくことができるのも短時間勤務のメリットではないでしょうか。
短時間勤務には、このようなメリットがあります。さて、反対に短時間勤務にはデメリットはあるのでしょうか。
参考:川崎市:短時間雇用
【障害者雇用】短時間勤務から始めるデメリット
給与が少ない
当然ではありますが、勤務時間が少ないぶん、給与が少ないことが多いです。生活面に不安を感じている方は、障害年金の申請を検討するか、フルタイムの仕事に就職する選択をしなければなりません。
勤務時間が少ないことで、反対に焦ってしまうケースがある
勤務時間が少ないことで、反対に「時間がない!急がなきゃ!」と焦ってしまうケースがあります。このような状態ですとせっかくの短時間勤務でも、心身に負担がかかってしまいます。このような事態を防ぐには、上司とよく相談してあらかじめ業務計画を立てておくなどの工夫が必要になります。
参考:障害年金|日本年金機構
仕事に慣れて、勤務時間を増やすには?
仕事に慣れてこれば、もちろん勤務時間を増やすことも考えられます。具体的には、どのように取り組めば勤務時間を増やすことができるのでしょうか。
体調が安定している
まず大切なのは、毎日安定して出勤し決められた時間内を働き続けられることが条件です。どんなに業務で高い成果を出していても、週に一度具合が悪くなって休んでしまっているような状態では、勤務時間は増えません。
業務の成果が安定している
さらに、今行っている業務の成果が安定していることです。なぜなら、勤務時間が増えれば、それ相当の業務内容や業務量の調整があります。少しずつかもしれませんが、今の業務量が増えることや、別の業務を任されるかもしれません。
これには、まず今の業務をムラなく安定してできる「土台」が大切になります。この土台がしっかりしていないと、業務のペースが変わった時に、全て崩れてしまう可能性があるからです。
報連相ができている
勤務時間が増えれば、業務の負担が増えます。それでも適応していくためには、短時間勤務時点でしっかりとした報連相ができていることが条件です。勤務時間が増えたことで、コミュニケーションの機会が増える可能性が高いです。
業務面、体力面で不安や疑問があったときに対処できるよう、報連相のスタイルを確立させておくことが大切です。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
うつ病などの精神障害からの再就職ですと、仕事の一日がものすごく長い一日のように感じる方が多いのではないでしょうか。「今そのような体力はないから、就職できない」と諦めていませんか?
短時間勤務でも決して楽ではありません。しかし、もう一度働くことに不安を感じている方にとって越えやすい「ハードル」でもあります。
「そろそろ働こうかな・・」と考えている方は、短時間勤務も検討してみてください。