恋愛・恋人に興味が持てなくて不安
興味がないのは自分だけ? と不安になる
結婚や恋愛、異性に興味が持てない人もいます。
その場合、「自分は人と違っておかしい?」と不安になったこともあるかもしれません。
「単純に恋愛の経験がないから」「これから恋愛したくなる相手に出会うのかもしれない」と思っていても、周囲の人の多くが恋愛に興味を持つ思春期以降は疎外感を感じたり不安になりがちではないでしょうか。
発達障害の特性とは必ずしも関係ない
恋愛に興味がもてないことは発達障害に起因しているのでしょうか?
発達障害でも恋愛や結婚をしている人もいます。
発達障害のこだわりや感覚過敏などが理由で、他者に恋愛的な興味を持てない場合もあります。
参考:異性との距離感、トラブル:困りごとのトリセツ(取扱説明書)|発達障害プロジェクト
参考:発達障害|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省
恋愛や異性に興味がない人もいる
アロマンティック・アセクシュアル
恋愛に興味がないのは異常なことではありません。
恋愛感情や性的欲求を持たない人もいます。
アロマンティック・アセクシュアル(Aセクシュアル)・ノンセクシュアルなどと呼ばれます。
細かな定義は英語と日本語でも違いがありますがアロマンティックが恋愛感情をもたないこと、アセクシュアルが性的欲求をもたないこと、ノンセクシュアルが恋愛感情はあるが性的欲求をもたないことを指す場合が多いようです。
参考:知っていますか?“アロマンティック・アセクシュアル” | NHK | WEB特集
参考:恋愛しなくちゃいけないの? アセクシュアルの私が感じる生きづらさ | ハフポスト LIFE
どちらかの性別のイメージを持たれるのが負担
男らしさ・女らしさ
多くの人にとって男らしい(女らしい)イメージにあてはめられたり、役割を求められたりすることを負担に感じる場合もあるでしょう。
たとえば、親に「もっと女の子らしくおしとやかにしなさい」「男の子なんだからそれくらいがまんしなさい」などと言われてきて、自分らしさを否定されてつらいと思ったのがきっかけになっているかもしれません。
すべての人がそのようなイメージや役割の押し付けをしてくるわけではありません。
自分らしくあるためにはどのような自分でいたいかを考えてみましょう。
Xジェンダー
自分の性別を女性・男性のいずれかに決められない人もいます。
Xジェンダーとは、身体の局所的な部分や特徴もしくは社会的な性役割に対して性別違和や嫌悪感を持っているが、生まれたときに割り当てられた性別と反対の性になりたいとまでは強く望まない人々のことを言います。
恋愛に興味がなくて困ること
人と違うことで疎外感や不安感を持つこともある
恋愛に興味がないと日常生活で困ることはあるでしょうか?
周りの人と話が合わない、無理に話を合わせなければならないのがつらいという事はあるかもしれません。
現代は職場の人間関係で恋愛などのプライベートなことに触れるのはハラスメントである、失礼であるという考えが広まっていて、少なくなっています。
友だちとの間の事なら、思い切って自分の正直な気持ちを話してみてもよいかもしれません。
参考:恋愛感情・性欲を持たない「アロマンティック・アセクシュアル」のわたしが感じる疎外感。【アンコンシャスバイアスを探せ!】 | Vogue Japan
恋愛しろ・結婚しろと言われる場合
本人の意思に反して「恋愛しなさい」「結婚しなさい」と言うのはハラスメントです。
このハラスメントの呼び方はマリッジハラスメント(マリハラ)・独身ハラスメント(独ハラ)などさまざまです。
どんな相手に対してでも「なぜ恋愛(結婚)しないのか」と必要以上に問い詰めたり、しつこく詮索することは失礼なことです。
職場での悪質なハラスメントに困っているときは社内のハラスメント通報窓口や人事課、支援者などに相談しましょう。
家族や親族、親しい知人から「そろそろ結婚(恋愛)しなさい」「いつ結婚(恋愛)するの?」「子供はまだ?」などと言われてつらい場合もあるでしょう。
自分の気持ち(恋愛感情が持てないこと)を理解してくれそうなら話してみてもよいかもしれません。
理解してもらえない場合や、打ち明けられない場合は「その話は今したくない」と伝えて、しつこく言われるようなら席を外すなどして自分の意思を伝えることを最初の目標にするとよいかもしれません。
理解のある他の家族に助け舟を出してもらうようにお願いするのもよいでしょう。
参考:「結婚しろ」「子どもを産め」はなぜセクハラか |Web限定コラム男女共同参画ゼミ|フレンテみえ|三重県総合文化センター
仕事・働き方に悩んでいたら。『Salad』が強みを活かす就職のサポートをします
まとめ
自分らしくいるためにはどのようにしたいのか考える
意見や考えを周囲や他の人に合わせることはコミュニケーション上大事なことかもしれませんが、無理に隠し事をしたり嘘をついたりするのもつらいと思います。
自分らしくいられるために、自分がどんな風であったら無理せずのびのび過ごせるのか、快適なのかを一度考えてみるのもよいでしょう。
身近に相談できる人がいなかったら、性的マイノリティ(セクシャルマイノリティ)の相談窓口やこころの相談で相談してみるのもよいでしょう。
無理なく自分らしく過ごせるようになるとよいですね。
参考:性的マイノリティに関する相談窓口について/茨城県
参考:LGBTQ相談先リスト | 認定NPO法人 虹色ダイバーシティ