障害者雇用で就職したいけれど、パソコンができない…
仕事のほとんどでパソコンが使用される
「障害を持つため、これまで勤めていた職場を辞めた」「職歴はなく、初めての就職活動をしようと思う」これらの理由から、障害者雇用で就職したいと考える方もいるでしょう。
事務職はもちろんどのような仕事にも少なからず、パソコンを使用するケースがあります。そのような事情を知っていても
・これまで勤めてきた職場で全くパソコンを使わなかった
・パソコンが苦手で、普段からあまり使用してこなかった
・スマートフォンやタブレットの操作はできるが、パソコンは使えない
このような理由から困っていることがあるかもしれません。そこで今回は、これからパソコンを覚えようという初心者の方に
・パソコンスキルを上げるにはどうすればよいのか
・応募書類や面接の質問に対し、自身のパソコンスキルについてどう答えればよいか
この2点について紹介していきましょう。
【パソコン未経験】就職の為のパソコンスキルの上げ方
①パソコンの基本操作を覚える
最も大切なのは、パソコンそのものに慣れるということです。ですからパソコンの基本操作を覚えることから始めていきましょう。ポイントとしては
・電源を入れる・電源を切る
・USBを接続する
・ファイルの保存や共有
・エラーや問題が出た時の対応
これらの操作を問題なくできるように覚えておきましょう。このような操作を知っておくと、仕事で混乱するケースも少なくなります。
②キーボードの入力操作
次に、キーボードの入力操作に慣れましょう。タッチタイピングを学ぶことが、パソコンスキルを身につける基礎となるからです。
就職を意識していると「Excel(エクセル)」や「Word(ワード)」などをいち早く学びたいと思うかもしれません。しかしどちらのソフトにも、キーボード入力がつきものです。そのためキーボード操作をスムーズにできることが、このExcelやWordを覚えるスピードにも深く関わってきます。
こちらのサイトは、キーボード操作を練習できるサイトです。ローマ字入力はもちろん、さまざまな文字や文章パターンを練習することができます。また、自分の上達度も分かるチェックもあるので、ぜひトライしてみてください。
③Excel・Word
①と②の操作に慣れてきたら、晴れてExcelやWordのトレーニング、となります。下記の参考リンクに、どんな項目があるのかをチェックすることができますので、参考としてください。
また、仕事でExcel・Wordを活用するヒントとしてこちらの記事も参考にしていただけると幸いです。
希望している仕事に必要なパソコンスキルをチェック
ここまでパソコンスキルの基礎を紹介してきました。もう一つ就職の為に必要なのは、
・自分の希望している業種・仕事でどのようなパソコンスキルが必要か
このポイントを知っておくと、より効率的に必要なスキルを上げることにつながります。
下記の参考リンクから希望の仕事を検索して、必要なパソコンスキルを把握しておきましょう。また、一般事務職を希望する場合はこちらの記事も参考にしてみてください。
参考:職業別、職種別必要なパソコンスキル | パソコン教室 パソカレッジ~超初心者から実務、資格取得まで個別指導パソコンスクール
採用面接での、パソコンスキルの答え方のポイント
障害者雇用での応募書類の記載はもちろん、採用面接の際にパソコンスキルについて質問されるケースがあります。特に面接では答え方次第で就職後の業務が決まる可能性もあるでしょう。そのため、より正確に企業に伝える必要があります。
ポイント1:大まかなレベルを理解しておく
まずはパソコンスキルの大まかなレベルを理解しておきましょう。目安として、下記を参考としてください。今回は、伝える機会の多いExcelとWordについて紹介していきます。
【Excel・Wordスキルの目安】
<Excel>
(初級)
・基本的な関数が使える。表やグラフの作成ができる
・セルや表、シートごとの書式設定、ヘッダーやフッターの調節ができる
・レイアウトや見栄えの調節ができる
(中級)
・より複雑な関数を使える
・複数のシートを使ったデータの集計・並び替え・ソート・抽出ができる
・目的に応じて表やグラフの編集ができる
(上級)
・ピポットテーブルを使ったデータ分析ができる
・マクロ機能を使って、自動化処理ができる
<Word>
(初級)
・文字入力に問題がなく、文書作成ができる
・書式設定やページ設定でレイアウトや空白などの調節ができる
・表作成や画像の挿入ができる
(中級)
・初級よりも長い、高度な文書作成ができる
・段落書式の設定、セクション区切りの挿入やセクションページごとの編集ができる
・見出し設定によって目次作成ができる
(上級)
・グループ作業のための機能が活用できる
・アウトライン機能、校閲機能の活用ができる
・補足説明の脚注付けや表に通し番号をつけられる
目安としては、このようになります。これは企業に応募する前段階、仕事を探す段階でも重要になるポイントです。求人票に『エクセルは中級程度』など記載されていた場合などに参考にしてみてください。
ポイント2:『何を』『どの程度』使えるのかを伝える
ExcelやWordなど、企業にパソコンスキルを伝える際には『何を』『どの程度』使えるのか、具体的に伝えるようにしましょう。分かりやすく、例を挙げて解説していきましょう。
【悪い例】
・Excelは、中級程度です。
・Wordの資格を取得しています。
【良い例】
・Excelは、基本的な表計算、グラフ作成までできます。
・Excelは、表入力と合計・平均の計算までできます。
・Wordは、基本的な文章作成、ページの設定ができます。
・Wordは、文章作成、表や画像の挿入までできます。
上記のように、『資格があります』などでは企業に正確に伝わりません。【良い例】のように、企業に業務内容をイメージできるよう、具体的に伝えることが大切です。
採用面接でパソコンスキルを伝える際には、「大まかな目安→具体的なスキルの説明」という流れで伝えていくと、企業に伝わりやすくなります。
就労移行支援で、パソコンスキルを学んでみよう
ここまで初心者のためのパソコンスキルの上げ方、面接でのスキルの伝え方について紹介してきました。しかし、『パソコンを学びたいけれど、一人で学ぶのは不安…』ということがあるかもしれません。そのようなときは就労移行支援事業所に相談してみましょう。
就労移行支援事業所では、障害を持つ方の働くニーズに合わせたアドバイスやトレーニングを受けられます。もちろん、パソコンについて学べる事業所もあるのです。ですから、学び方に不安を感じていたら、一度相談してみるとよいかもしれません。
事業所探しに迷ったら、Saladにご相談ください
Saladでは、就労移行支援事業所に関する情報提供を行っております。あなたのニーズにマッチした事業所を探すサポートを致します。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
パソコンの使用は一時期より減ってきてはいます。しかし、現在もパソコンを使った仕事は多く存在します。就職スキルとして、パソコンスキルは今でも大切なスキルの一つです。この記事を参考に、ぜひトレーニングを始めてみてください。