障害者雇用の面接対策。企業に提案する仕事内容作りで取り組んだこと

就職活動では、企業に仕事を提案する姿勢が大切

お応募者と企業、双方のニーズが噛み合った様子

こちら(応募者側)のニーズを伝えないと、企業を不安にさせやすい

就職活動をしていく上で、面接はとても重要なポイントです。経験している方であればほとんどの方が理解していて、苦労しているかもしれません。

しかし、『面接官の質問にどう答えれば良いか』『採用されやすい書類の書き方はどんなこと?』など、つい受け入れてもらう方法に固執していませんか?

このように、応募者側の意思を伝えないことで、就職後に『業務と合わない』などの問題に繋がってしまいます。

企業に仕事内容を提案し、意思の交換をすることが大切

したがって就職活動の際には、こちらからも企業に仕事内容を提案することも大切なことです。企業と意思の交換をしたうえで、初めて双方のニーズをマッチさせる『スタート』に立てるのです。

いざ入社してから「環境が合わなかった」「業種は希望通りでも、仕事内容は自分にマッチしていなかった」などの問題が生じるのは、このためでもあります。だからこそ、長期的に活躍するためには、応募者側の「受け身」の意識を改善していくことが大切です。

その方法としてポイントなるのが、「企業に仕事内容を提案するスタイル」になります。

詳しくは こちらの記事 をご覧ください。

参考:履歴書対策「採用担当者は応募書類のココを見る」|エン ミドルの転職

就職活動で、提案する仕事内容について考えてみた

企業への提案内容を考える障害者
筆者もまた、昨年一年間は就労移行支援事業所に通いながら就職活動をしてきました。かつて過去の職場に就職するときは、「とにかく就職しなくては」と結果にとらわれたり、「自分が問題なくできる仕事なら良いだろう」くらいの意識でしか持っていませんでした。そのため、環境面や業務内容でマッチしていない部分もあったのです。

結果自分に合わない部分があり、辛い環境の中我慢して続けるような働き方でした。最終的には「自分を活かしきれていない」と感じたことから、転職を決断しました。

そのために、就職活動の段階から意識を改善するように心がけたのです。自分が強みとしていることは何なのか、「提案できることは何なのか」を就労移行支援のスタッフの方と相談しながら考えていきました。

提案内容に関しては、自分の強み・弱みを整理していくプロセスから自然と提案内容につながったという印象があります。

それでは、具体的にどうやってまとめていったのかポイントをお伝えします。

参考:障害者雇用 働く現場での悩みと解決のヒント – 記事 | NHK ハートネット

【体験談】提案内容作成の流れ

提案する仕事内容について計画する男性

①強みを探した

これは『仕事上での強み』に限りません。むしろそうでないことの方が多いです。結果的に、

・発想力
・行動や態度の細やかさ

この2つに決めました。

発想力」は小さい頃に『アイディアマン』と言われていたことや、ものを生み出すことが好きなことを参考にしています。

この発想力で何か仕事で大きな企画やプロジェクトを成功させたことなど、目立った成果はありません。しかしながら自分の業務の中で起きた「細かな課題」を乗り切れたのは、少なからず「アイディア」があったからだと感じていました。

このような事情を振り返り『強み』として挙げたものです。

行動や態度の細やかさ」に関しては様々な事情を総合して決めました。自身が繊細なHSPの特徴を持っていること」「職場で細かな作業や気配りを評価されたことがあること」「自身も細かい作業に抵抗を感じないこと」などを踏まえて強みとして挙げました。

当初は、明確な証拠もないのに強みと伝えて良いのかと疑うことがありました。そうして強みが強みとして見えなくなることもあったのです。そのため、いちど周囲の意向や結果の有無を度外視して探すように努めたのです。

参考:HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは?その特徴や症状|心療内科・精神科|うつ病治療の新宿ストレスクリニック

②自分が行ってきたことを整理した

筆者は過去に自分が行ってきたことを整理してみました。仕事に直結するものだけでなく、特定の期間継続して行っている(きた)ものをまとめてみました。

筆者の例を紹介しましょう。

・剣道…30年以上継続
・ブログやSNS…どうすれば閲覧されるか、様々なマーケティングツールを使っていた(グーグルアナリティクスなど)
・絵画…過去に数回個展も開催。
・家事…結婚後掃除や洗濯を計画的に行っている

一部を挙げますと、このような形です。これは就労移行支援事業所で、仕事に直結するものだけでなく様々な観点から自分を見る習慣がついていたから出せたものです。できる限り一か所にとどまらず、様々な環境で得た経験を選んでいきました。

それまでは『仕事には使えない』と控えていたものも挙げてみることが、柔軟な考え方につながったのです。

参考:Googleアナリティクス

③集団の中でどんな役割(位置付け)だったかを振り返った

面接では、自己評価に加えて『上司からは~言われていました』など、他者の評価も加えるように心掛けました。これは客観的な評価も加えることで相手に人物像が伝わりやすいことや、自身が客観的な評価も取り入れている旨が分かるからです。

そのために、『普段学校や職場、友人関係などでどんな役割(位置付け)だったか』を思い返してみました。

結果、以下の特徴が見付かりました。

・面倒見がよい
・相談役になりやすい
・学校で言うと『保健室の先生』のようなポジション

このような特徴を振り返りました。

④企業を検索し、『ニーズ』をチェックした

就職活動で企業のホームページをチェックすることは、多くの方が行っていることかもしれません。筆者もかつては『面接で聞かれることは何だろう…』という感覚で確認していました。

しかし、今回は見方を変えたのです。

今回は『自分の提案で解決できそうな、活かせそうな課題がないか』という探し方に変えました。感覚でいうと、既に入社後の自分をイメージした形です。

まだ入社していないのに偉そうなのでは、と感じたかも知れません。しかし、当事者として真剣に考えてこそ熱意が伝わるのではと意識するようにしたのです。

参考:障害者雇用「数合わせ」? 面接官「暇な方がいいよね」:東京新聞 TOKYO Web

面接は、『打ち合わせ』の意識で臨んだ

さて、この①~③を『応募者側の提案(ニーズ)』です。④は『企業がニーズとして提示しそうなこと』になります。これを実際に面接で確認してみる、という『打ち合わせ』に近いスタンスで臨みました。

これは面接だけでなく、企業へ質問した際にも同様です。

参考:障害者雇用で働くための自己分析|就労移行支援のさら就労塾(さらぽれ)

就労移行支援で、『気付き』を知るチャンスがある

就労移行支援事業所で就職について相談している様子
筆者も就労移行支援事業所で様々な『気付き』を得ました。

筆者にとって気付きは、それまで自分が『こうであるに違いない』と思い込んでいたこと以外から価値が生まれたことでした。

就職活動のプロセスで、就労移行支援は今後の生活にもつながるアイディアを得ることにつながりました。

参考:就労移行支援について – 厚生労働省

就労移行支援に興味を持ったら、Saladにご相談ください

呼びかけをする男性
今回は、筆者が面接前に行ってきた『準備』についてお伝えしました。

自分も提案できるような『気付き』や流れを知りたい、就労移行支援で学んでみたいと感じたら、Saladまでご相談ください。

Saladは、障害を持つ方の働くニーズにマッチした就労移行支援事業所を探すお手伝いを致します。

お問い合わせはこちらです。お待ちしております。

参考:就労移行支援について – 厚生労働省

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まとめ

テレワークをする男性
いかがでしたでしょうか。

就職活動は何度経験しても不安や緊張が伴うものです。筆者も過去数回就職活動を経験してきました。

そのような緊張感の中でも伝えられるよう、『提案』が自然に出せるように自身に浸透させてみてください。

【筆者紹介】
Salad編集部員。30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受ける。HSP傾向も強い。2ヵ所の職場を経験し、現在はテレワークのスタイルで主にライター業務を行っている。

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