そもそも「広告代理店」とは？仕事内容や就職に必要なスキルを紹介 | 障害を持つ方向け就職支援〜Salad〜

広告代理店とはどんな仕事をしているの？

耳にすることが多いが、どんな役割なのかは分かりにくい

『広告代理店』という名称は多くの方が聞いたことのある名称ではないでしょうか。『広告代理店勤務』『広告代理店に就職したい』など、魅力的な仕事として認識されやすい職業ですよね。しかしながら、そもそも『広告代理』という仕事はどんなものなのか…と聞かれると、説明できずに困ってしまうこともあるのではないでしょうか。

就職活動の際には、このような「もやもや」な部分を明らかにし、自分の持つスキルと照らし合わせながら望むことが大切になってきます。そこで今回はこの『広告代理店』とはどんな役割を持っているのか、仕事内容や就職に必要なスキルについて紹介していきましょう。

そもそも「広告代理」とは？

そもそも、「広告代理」とはどんなポジションなのでしょう？この広告代理とは、広告を出したい企業や個人（広告主）などと、広告を掲載したい企業や団体（媒体）の間に立って様々なサポートを行う役割を担っています。

広告主側に対しては、主に「目的に応じた適切な広告を制作する」など、クリエイティブな業務を行っていきます。媒体側に対しては、主に広告を掲載するスペースや媒体などを確保する（購入する）業務を行っていくのです。

このように企業の製品やサービスなど、伝えたい情報をより早く、より多くの方に見てもらうためにサポートを行うのが、広告代理店なのです。それでは、具体的な仕事内容について見ていきましょう。

参考：電通ウェブサイト
参考：事業紹介 – 電通

広告代理店の仕事内容

広告代理店の業務には、大きく分けて５つの分野があります。

・営業関係
・メディア関係
・マーケティング関係
・クリエイティブ関係
・プロモーション関係

こちらの５種類です。この項目ごとに仕事内容を見ていきます。

営業関係の仕事内容

営業関係には、主に３つの業務があります。企画や受注など、作業のスタート地点であることが多くなるポジションです。

企画の提案、受注活動

広告主に対して営業活動を行い、広告の企画や依頼を受注する活動を行います。広告の案件を受注するケースとして、現在ではプレゼンテーションやコンペディション（他社と競合する）を開催し、企画の採用を勝ち取っていくというスタイルが多いです。

企業内の作業依頼と進行の管理

上記などの方法によって受注した企画について、各部門の担当者に作業の依頼をします。その後広告として掲載されるまでのスケジュール管理を行うのも、営業関係の社員の業務になるケースが多いのです。

予算・売り上げの管理

進行中の案件や掲載された広告などに対し、予算の管理や売り上げの管理などを行うのも営業関係の仕事です。企業規模にもよりますが、営業事務の社員と連携して行う場合もあるでしょう。営業事務に関して詳しくはこちらの記事「「営業事務」とは。仕事内容や営業職・一般事務との違いについて紹介」を参考にしてみてください。

メディア関係の仕事内容

メディア関係については主に３種類の業務が行われています。

メディアプランニング（企画）

メディアプランニングとは、広告主である企業が情報を届けたいターゲットにより効率的に届けていくために、出向するメディアや表現の方法を計画することです。

つい広告メディアというと広告の内容（＝作品）に注目されがちです。しかしこの計画についても広告では重要なポイントを担っています。

参考：メディアプランニング｜統合メディア｜事業内容｜各地域に根ざした総合広告代理店｜DENTSU WEST JAPAN INC. 電通西日本

広告枠の買い付け業務

テレビ局や新聞社、出版社など、メディア媒体を扱う企業と交渉し、広告枠の買い付けを行う業務です。より低コストで、より良い広告枠を得るスキルが求められてきます。

広告企画の開発業務

各媒体と共同で広告を企画し、反対に広告主に提案するというケースもあります。この業務を行うのも、メディア関係の社員です。

マーケティング関係の仕事内容

マーケティング関係の仕事にあっては、主に２種類の業務に分かれています。

リサーチや分析

より効果的な広告を出していけるように、様々な戦略を立てていきます。そのための代表的な方法として、広告を出していく製品についての課題をリサーチ・検証することなどです。

また、インターネットや新聞記事などから市場調査を行い得られた結果からどんな広告を計画すればよいのか分析を行うのも、マーケティング関係の社員の仕事になります。

広告戦略を立てる

上記のリサーチや分析を踏まえ、どんな広告を生み出していけばよいのか、ターゲットはどんな人に当てればよいのか、商品のコンセプトはどうしていくかなどを構築していきます。広告主の年間計画なども交えながら、広告代理店の作業の中心となる戦略を組み立てていくのです。

クリエイティブ関係の仕事内容

クリエイティブ関係の社員の仕事内容は、主に４種類です。

クリエイティブ戦略を企画する

広告主から受ける要望などをもとに、クリエイティブ（広告作品）の企画を立てます。ディレクターを中心にチーム編成されており、個々にアイディアを練りながら行っていくケースが多いです。

プレゼンテーション

広告主も媒体側も、どんな広告を出すのか具体的なイメージが見えず、いざ本番で初めて広告の内容を知る…ということでは、完成してから『こんなイメージではない』と思ってしまうこともあるでしょう。

そのようなことがないように、広告主や媒体側は事前にコンペディションやプレゼンテーションを行います。こうして作業前にどのような広告を出すのかをアピールする機会を設けることが多いのです。

このプレゼンテーションなどを行うのが、クリエイティブ関係の社員の仕事です。

広告制作・制作作業の管理

広告の作品を制作します。また、管理する役職についた場合はそれぞれの作業の進行状況を管理する業務も加わるでしょう。

校正や校閲などのチェック

広告作品の出稿前に『誤字・脱字はないか』『表現方法は適切かどうか』などの最終チェックを行います。ここでは景品表示法や著作権法などの専門知識でもって適切な広告表現として完成させるための確認を行っていくのです。

参考：景品表示法 | 消費者庁
参考：著作権法

プロモーション関係の仕事内容

プロモーション関係の仕事内容は主に２種類です。

プロモーションの企画・立案

販売を促進するための戦略やアイディアを企画していきます。プロモーションの対象は広告のみならず、大規模イベントやキャンペーンなどでも活動を行っていくのです。

イベントやキャンペーンの運営

イベントの実務を担う外部の企画会社や運営会社と連携して、主にイベント内でのクリエイティブな部分の演出や指導を行うことが主な仕事になります。

参考：博報堂 HAKUHODO Inc.

広告代理店の仕事に必要なスキルは？

協調性やコミュニケーション能力

クリエイティブ関係ではチーム内の連携、営業関係では高校主や媒体側の企業との連携など、コミュニケーションを用いる機会が多い職業です。そのため周囲と連携させていく協調性も必要になって来るでしょう。

発想力、新しいものを求める力

広告は何か面白いものはないか、何か斬新なものはないか常に見つけていく作業を行っていきます。ですからこれらを行うために発想力や、新しいものにアンテナを張れる力なども必要になって来るでしょう。実際に制作する業務に就く場合は、これを表現するスキルも加わります。

臨機応変な対応力

業務によっては、プレゼンテーションなどのために企画段階から制作を始めることもあるかもしれません。しかし採用をもらえない、変更を求められたなどでその後の業務ペースが大きく変わることもあるでしょう。これらのような事態にも臨機応変に対応できるスキルが求められるかもしれません。

幅広い知識や教養

広告は広告主や媒体側によって、どのような製品やサービスを取り扱うか分かりません。そのためできる限り幅広い知識を持っていることによって、より政策のイメージが浮かびやすくなることやコミュニケーションがスムーズになるでしょう。

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