『基本情報技術者試験』とは。エンジニアの就職にも活かせる!

基本情報技術者とはどんな資格?

基本情報技術者について知りたい女性

『基本情報技術者』とは

基本情報技術者」とは IPA 独立行政法人 情報処理推進機構が行っている、高度なIT業界で活躍するために必要な知識・技能を持ち、実践的な活用能力を指す国家資格です。また、情報処理技術者の資格のうちの一つになります。(その他の情報処理技術者の資格についてはこちらを参考としてください)

この資格において業務の中での役割は主に企業内で

・基本戦略立案
→企業や団体、ユーザーが直面する課題に対して、情報技術を活用した戦略立案に参加する
・ITソリューション
・製品やサービスを実現させる
→システムの設計や開発を行い、汎用製品の最適組み合わせによって信頼性・生産性の高いシステムを構築する。またはそのサービスを安定してしようできるために取り組む

これらの業務に従事するケースがあります。

参考:ITソリューションとは?企業の課題を解決する方法~ITソリューションとIoTソリューションの違いって何?~

さて、今回はこの「基本情報技術者」の資格について

・どのような試験内容なのか
・資格取得によってどんな仕事に活かせるのか
・試験を申し込むにはどうすればよいのか

これらについて説明していきます。

基本情報技術者試験の基本的な情報

試験の基本情報について検証する女性

まず、試験における基本的な情報を先にお伝えしておきましょう。

【基本情報技術者の試験について】
○試験時間…午前の部150分(2時間30分)、午後の部150分の両方を受ける
※特定の講座を履修することで、午前の部が免除されることがある(詳細は下記にて)
○出題数…午前の部80問、午後の部7問(長文問題で13問の中から7問を選択)の選択式回答
※このうちともに60点以上取ることで合格となる
○合格率…2割程度(2019年度、春期)

試験についての基本的な情報はこのようになります。では、主な試験内容について説明していきましょう。

参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:基本情報技術者試験

【基本情報技術者】試験内容について

試験勉強をする男性

ストラテジ系

ストラテジ」とは、『戦略』や『全体的な計画』という意味です。ですから今回の場合、IT業界における基本的な戦略や経営に関する全般的な知識についての問題になります。

参考:ストラテジーの意味とは?タクティクスとの違いや言葉の使い方も | TRANS.Biz

マネジメント系

ここでいうマネジメントは、主にIT管理についてです。どうすれば企業全体がスムーズに使えるシステムになるか、セキュリティを保つためにはどのような管理が必要なのかなどについての知識になります。

参考:ITマネジメントとは | 統合型エンドポイントマネジメント | LanScope Cat

テクノロジ系

テクノロジ系は、IT技術についてです。クラウドやビッグデータなど、社会で使われる情報技術についての知識になります。下記の参考リンクに主なテクノロジーが紹介されていますので、宜しければ参考としてください。

参考:テクノロジー一覧 | IT Leaders

基本情報技術者の試験内容は、主にこの3種類の知識について出題されます。詳しい試験範囲などはこちらをチェックしてみてください。

基本情報技術者資格を活かせる仕事

基本情報技術者の資格を活かして、精力的に働く女性
基本情報技術者の資格は2019年度の試験では2割程度と、決して誰もが合格できる試験ではありません。しかし、この資格でもって仕事に活かせるケースもあるのです。活かせる職業・業種について主なものをまとめました。

【基本情報技術者の資格を活かせる仕事】
・社内エンジニア
・ソフトウェアエンジニア
・ネットワークシステムエンジニア
・セールスエンジニア

これらのほかにも、IT業界の様々な場面で活躍できるチャンスに近づけるかもしれません。『IT業界にはどのような仕事があるのかな…』そう気になった方はこちらの記事を、『エンジニアにはどんな仕事があるのかな…』などエンジニアの仕事の種類について知りたい方はこちらの記事をチェックしてみましょう。

参考:基本情報技術者とは?資格を活かせる職種、試験内容、合格率、申し込み方法など | 転職お役立ちコラム

試験申し込みから合格発表までの流れ

パソコンで申し込みを行う女性

インターネットまたは郵送にて申し込むを行う

試験の申し込み方法は、2種類あります。

①インターネット
・こちらの案内書を参照の上、申し込み画面に入力する
・手数料をクレジットカード決済・コンビニ決済などで支払う
②郵送
案内書を確認の上
・手数料5,700円を郵便局で払い込みを行う(ATMなどでの振り込みは禁止されています)
・願書を郵送(簡易書留)で送付する。

申し込みの流れは以上です。願書の送付先など詳しくはこちらを確認してみましょう。

試験開催場所

試験開催場所について、下記の参考リンクにて掲載されています。申し込み前にチェックしておくと良いでしょう。

参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:試験実施案内:試験地一覧

合格発表

試験の成績は、合否に関わらず一定期間中確認することができます。その他合格発表や合格証書の発送などこちらのページから確認可能です。

参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:受験申込み

特定の講座を受けることで、午前の部が免除される制度もある

また、「IPA 認定免除対象科目履修講座」というものがあります。これを事前に受けることで、試験当日は午前の部の試験が免除される制度もあるのです。詳しくは、下記の参考リンクを参考にしてみてください。

参考: IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理技術者試験:よくある質問
参考:【IPA 認定免除対象科目履修講座一覧】

過去問題を見てトライしてみよう

過去問題についてアドバイスをする女性

試験勉強の際には、書店の問題集などを見て行うケースがあります。どんな問題なのかな…と気になったら、過去問題にトライしてみましょう。下記の参考リンクは過去数回分の問題が公開されています。とりあえずまずはどんなものか見てみたい、という方はこちらからチェックしてみるのも良いかもしれません。

【過去問題(令和元年度秋期)】

(午前の部)
問題
解答
(午後の部)
問題
解答(例)
講評

参照:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:問題冊子・配点割合・解答例・採点講評(2019、平成31年、令和元年)

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まとめ

資格を活かして採用面接を受ける様子
いかがでしたでしょうか。

将来の目標に合わせた取得をすれば、資格を取ることが就職やその後の仕事にも活きてきます。また、自分が持っていた資格が実はこのような仕事に活きた…と気づく可能性もあるでしょう。

特にIT業界は日々目まぐるしく進化し続けています。少し前には活かせる機会がないと諦めていたものが、今では就職において重要なカギになるという可能性もあります。自分のなりたい仕事について、今持っているスキルや資格から振り返ってみるのも、よりよい就職へのヒントとなるかもしれません。

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