ミライロID(障害者手帳アプリ・デジタル障害者手帳)の使い方と特典
ミライロIDとは?従来の障害者手帳との違いとメリット
ミライロIDは障害者手帳の代わりにスマートフォンで表示して提示することで障害者割引を利用できるデジタル障害者手帳のアプリです。
障害者手帳を常に携帯している人は多いと思いますが、提示する際に以外と出し入れに手間がかかり、手際よく提示するのが難しいと感じる場面もあります。
サイズの問題で財布に入らない人も多いと思います。
使用後にきちんとしまえないと、紛失や破損にもつながります。
常に携帯していて使い慣れているスマートフォンのアプリなら、紛失や破損の心配なくスムーズに提示できます。
ミライロIDの安全性について
ミライロIDの個人情報の取り扱いなどの安全性について気になる人は、アプリのダウンロードページからAppのプライバシー・データプライバシーで利用されるデータを確認しましょう。
ミライロIDが利用可能な施設の中には、マイナポータルとの連携を求めるところもあります。
そのため両者を連携させることで、利用可能な場所が増える場合があります。
(ミライロIDとマイナポータルとの連携は必須ではありません。)
セキュリティの管理には留意して利用しましょう。
参考:ミライロID – デジタル障害者手帳をApp Storeで
参考:ミライロID – デジタル障害者手帳 – Google Play のアプリ
ミライロIDの使い方
ミライロIDの使い方を紹介
ミライロIDは下記の手順で使用します。
1.ミライロIDはスマートフォンにアプリをインストールします。
2.ユーザー新規登録を行います。
3.アプリを起動自分の障害者手帳をスマートフォンのカメラで撮影し、写真を送信して登録を行います。
登録完了後、利用できるようになります。
4.ミライロIDのサービスを導入している施設で画面を表示して割引などのサービスを受けるか、チケットやクーポンのメニューを利用することができます。
ミライロIDの普及に向けた政府や企業の取り組みについて
ミライロIDの提示により、公共施設の利用料金の割引が受けられる自治体があります。
ミライロIDが利用可能な施設やサービスは、株式会社ミライロが導入申請を受けて承認した施設やサービスに限定されます(利用できない場合もあります)。
その場合は従来の障害者手帳を表示する必要があります。
詳しくは各自治体のWebサイトやミライロIDのサイトを参照してください。
また、ミライロID経由で障害者割引が適用されたオンラインチケットを購入することができます。
取り扱うチケットにはスポーツ観戦、美術館や博物館などの入場、テーマパークなどの入園のものなどがあります。
クーポンには飲食店・コンビニエンスストア・カラオケなどのクーポンがあります。
障害者手帳の確認と提示の手間を減らし、障害のある人の外出を後押しするためのサービスです。
ミライロIDが解決する問題とは何か?
障害を関係のない人に知られず利用できる
従来も障害者手帳を提示することでうけられるサービスはありましたが、障害者手帳を提示するところをみられると従業員以外の人にも障害があることを知られてしまうデメリットがあります。
特に見た目ではわからない精神障害のある人はそれが嫌で障害者割引の制度があっても利用をためらう場合があります。
ミライロIDはスマートフォンを提示するので、障害者であることを関係のない人に知られずに利用することができます。
障害者手帳の見た目・デザインが気に入らない場合も利用しやすい
色や形状など障害者手帳のデザインが気に入らない人も、スマートフォンのミライロIDを利用することで持ち歩いたり使用したりする際に気にならなくなります。
障害者手帳は色など見た目で障害の種類がわかってしまうので、提示しているところを関係のない人に見られると障害の種類を推測されてしまう可能性もあります。
ミライロIDを利用することで、プライバシーの保護にもつながります。
紛失を防ぎ、管理の手間をはぶく
ミライロIDを利用すれば、障害者手帳の本体を持ち歩く必要がないので、原本の破損や紛失のリスクがなくなります。
スマートフォンを紛失したとしても、同じアカウントにログインできれば別の端末で利用を続けることができます。
また、一人の人の持つ複数の障害者手帳を登録することもできます。
複数の障害者手帳を持ち歩いて提示するのは手間がかかり、利用する人も取り出したり管理したりするのが大変です。
障害者手帳を更新した場合も同じアカウントで更新の手続きをすることにより、変わらずに利用を続けることができます。
ミライロIDの導入がもたらすビジネスチャンスとは?
ミライロIDを活用したマーケティング戦略のアイデアと事例
ミライロIDは無料で利用できるアプリですが、利用者向けの広告が表示されます。
ミライロIDの利用者は障害のある人なので、障害のある人をターゲットにした広告を表示することで効果的なマーケティングを行うことができます。
たとえば障害のある人向けの保険商品や、障害者向けの求人サイト、車いすでも利用できる設備などの広告を効果的にターゲットに表示することができます。
また、アプリの利用者向けに企業による障害のある人向けのアンケートの回答依頼も送られてきます。
障害者手帳を登録したユーザーから精度の高い回答を得ることができるアンケートを手軽に行うことができます。
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まとめ
使用のハードルを低くし、外出を後押しする
ミライロIDは手帳よりも携行や利用のしやすいスマートフォンのアプリにすることで、障害のある人の外出や買い物などをサポートし、割引などの特典にアクセスしやすくするというメリットがあります。
また、障害のある人向けの商品やサービス、障害者向け求人などの広告が表示されるので、興味のある情報を入手する手段にもなります。
広告やサービスをミライロIDに掲載する企業と、ミライロIDのユーザーである障害のある人の双方にメリットがあります。
特に大都市で生活している人は利用できる施設も多いですし、また、地元の交通機関で利用ができる場合は便利なので、試しに利用してみるのもよいかもしれません。
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