ポートフォリオとはなに?
ポートフォリオとは
ポートフォリオは、イラストやデザイン系の就職の際に企業やクライアントに伝える自分の作品集です。履歴書などに併せ自分はどんな作品ができるのか、どんな色調や構成が得意なのかを希望する就職先に伝えるためのツールになります。
イラストやデザインなど、『絵』『画像』に関わる就職の際には必要になって来るものです。求人票に応募書類として指定している企業も多くあります。
参考:ポートフォリオとは何か – ポートフォリオの作り方 | デザイン情報サイト[JDN]
参考:ポートフォリオとは – Portfolioの意味と3つの業界での使い方 | マイナビクリエイター
今回はこの「ポートフォリオ」について説明していきます。
・基本的な構成
・企業に伝わりやすくなるポートフォリオ作りのポイント
この2点を中心に見ていきましょう。
ポートフォリオの基本構成
①表紙
ポートフォリオの表紙を作成します。氏名やポートフォリオのタイトル、テーマが伝わりやすいデザインなどを入れて構成するケースが多いです。
②自己紹介、目次
履歴書も併せて送るため、氏名や所属などの簡単な自己紹介を加えます。また、相手に全体像が伝わりやすいよう、目次も入れておくと分かりやすくなるでしょう。
③作品やデザインのビジュアル
自分の作品やデザインの画像を添付します。メイン画像だけで伝わりにくい場合は、補足として側面や背面などの画像も小さめに載せると良いかもしれません。
また作品の説明として、
・どんなツールを使ったのか(Photoshop、水彩など)
・どんな対象に向けた作品なのか(~会社のロゴを想定して、○○風のキャラクターを想定して…など)
・個人作品ではなく団体で作成したものの場合、そのプロジェクト名と担当した部分について
主にこれらのポイントを押さえてまとめます。
④その他活動履歴など
「コンクールに入賞した」「デザインが採用された」「~プロジェクトで活動していた」などの経験がある場合は、補足として加えることも大切です。ただし受けたい企業がどんなデザインを扱っている会社なのかなど、相手の特徴に合わせたアピールを考える必要があるでしょう。
ポートフォリオ作成時のポイント
ポートフォリオ作成時のポイントについて、こちらのサイト『デザイナー志望者は必見! 採用されるポートフォリオを作る「た行」の法則 – イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」』を参照し紹介していきます。
表題の通り「た行」のポイントとして
・た→短時間で
・ち→違いが分かり
・つ→作りたい未来が見える
・て→手に取りやすい
・と→整ったポートフォリオ
この5つを挙げています。この5点を参考に、ポイントごとに説明していきましょう。
①短時間で
デザインを扱う企業には、応募者から大量のポートフォリオが来ます。そのため、図鑑のような大容量のポートフォリオを見られる時間はありません。ですから短時間で自分の作風やアピールポイントが伝わるものになるよう、ボリュームを意識する必要があります。概ね相手には5分程度で見られるポートフォリオが見やすくなるでしょう。ロゴデザインなどもそうですが、沢山の情報をシンプルに(短時間で)伝えるスキルもデザイナーにとって大切な要素になるからです。
どうしても伝えたいテーマが収まりきらない時は、別途Webページなどを作り、URLを記載するなどして対処すると良いでしょう。
②違いが分かり
ただ「うまい」「きれい」だけでは相手に伝わるケースは少ないです。相手に就職後の『役割』が見えやすくなるよう、『自分の個性』を表現する必要があります。
③作りたい未来が見える
②にも共通している点ですが、『役割』が見えないとどんなに素晴らしい作品でも採用されるケースは少ないでしょう。企業は『~のポジションで働いてもらいたい』と見えるからこそ採用するわけです。したがって『ただ上手く描けたものをまとめる』だけでは伝わりにくくなります。
ですから相手に伝わりやすくなる方法として
1.企業の特色やどんな作品(デザイン)を制作しているかを知る
2.企業の特色ごと、ポートフォリオのパターンを分ける(1種類ではなく、複数の種類に分けて作る)
この2点が大切です。2の「パターン」については企業によって全く異なるものを作っても良いですし、「ロゴを多めにしてポスターデザインを少なくしよう」など構成のバランスを調整する方法などもあります。
④手に取りやすい
①と共通している部分で、あまりにもボリュームが多すぎるものや説明文が多すぎて見づらいなどのケースは相手を疲れさせてしまいます。相手に『全部を読んでみたい』と思わせるような手の取りやすさがポイントです。
自分が受け取った時に『読むのは面倒だな』と思うポートフォリオにならないよう、シンプルにまとめるスキルが必要になるでしょう。その意味でも作品の質だけでなく、文字の大きさや画像の配置などにも工夫が必要になるでしょう。
⑤整ったポートフォリオ
一つのポートフォリオの中に風景画やCGデザイン、キャラクターデザインなどできることを沢山出してアピールしたい…こう思うことがあるかもしれません。しかし、ポートフォリオを見る段階では、相手は応募者のことを知りません。ですからポートフォリオで人物像を見ていくわけです。作品の種類や量が多すぎると相手に『この人は何が言いたいのかな』と思われてしまうでしょう。
相手にどんな人物であるか、作品のコンセプトやテーマの構成についても考える必要があります。
ポートフォリオは作品集でありながら、履歴書と同じ応募書類であることを意識して作成してみましょう。
参考:デザイナー志望者は必見! 採用されるポートフォリオを作る「た行」の法則 – イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
『自分の作品を知ってほしい!』この思いが強すぎて、相手への配慮を忘れてしまうことがあるかもしれません。ポートフォリオは、作品だけでなく人物も見る情報源として提出するものです。作成の際には履歴書や職務経歴書と同様、相手に「役割」が見えるように心がけてみて下さい。