セルフエフィカシーとはなに?
セルフエフィカシーとは
セルフエフィカシーとは、行動に対して
・うまく行うことができる
・成長につながっている
これらを感じて行うことができる「自信」をいいます。日本語で「自己効力感」とも呼ばれています。これが高いことで、新しい物事に挑戦する、よりスキルアップしようという意欲につながると考えられています。
障害者は、働く自信を高めることに苦労しやすい
障害者雇用など、働き続ける自信がない
障害者雇用をはじめ障害を持つ方の場合、職場で不安を抱えながら仕事を続けている…というケースもあるのではないでしょうか。
「ずっと働けるのだろうか」
「知らない仕事を頼まれたらどうしよう」
「上司が変わったらどうなるのかな…」
このような不安を抱えていることで、仕事に対して消極的になっているかもしれません。
離職・求職中などで、就職そのものへの自信を失っているケースもある
またはうつ病などを発症し職場を辞めてしまった場合、求職中で仕事をしたいけれど職場で働くイメージが沸かない…など、就職そのものへの自信を失ってしまったケースも考えられます。
いざ働こう、求人に応募してみようと思っても、「何ができるのか分からない…」「何がしたいのか分からない…」と感じることで委縮してしまうことがあるのではないでしょうか。
セルフエフィカシーを知れば、働く自信を高めることにもつながる
セルフエフィカシーを知り、身に付けていくことで障害を持つ方の働く自信を高めることにもつながります。
今回は、障害を持つ方の働く自信という観点から「セルフエフィカシー」を見ていきましょう。
セルフエフィカシーのポイント
成功体験
成功体験とは、実際に自分が行動したことでうまくできた経験のことです。セルフエフェカシーでは、目標の立て方についてポイントがあります。
【成功体験を作るポイント】
・大きな目標ではなく、少し頑張ればクリアできそうな目標を立ててみる
・「10回」「3日」など、できるだけ目標を具体的に設定する
・目標に対しての行動、結果を記録し、見返せるように工夫する
あくまでも、「できた」という感覚をたくさん積み重ねていくことがポイントです。そのため「挫折するリスクが高い大きな目標」でも、「達成感がない簡単すぎる目標」でもいけません。
自分が今どれくらいできるのかをチェックし、段階ごとに目標を設定していくと効果的です。
モデリング
モデリングとは、性別や年齢、健康状態や生活状況において「自分と似ていると感じている人(=モデル)」がある行動をうまくできていることを見たり聞いたりしていきます。
年齢が近い人、同じ職場に居る同期の人でも構いません。同じ立場として意識しやすい人を見つけていくことが大切です。自分と同じ障害を持つ方なども、もちろんモデルの対象です。
これにより、「自分にもできるかもしれない」と意識することをモデリングといいます。
【成功体験を作るポイント】
・自分のモデルを見つけやすい環境を探してみる
・その他自分に関係する様々な情報を取り入れてみる
ポイントは、「自分と近い人と感じられること」です。自分とかけ離れた人をモデルにして自信を失わないよう、
・自分がどんな特徴があるか
・自分がどんなことに悩んでいるか
これらを明確にするとモデルを絞りやすくなるかもしれません。
障害者には、セルフエフィカシーを高めるチャンスがある
成功体験に近付きやすくなる、「カスタマイズ就業」がある
職場で苦手克服に追われていませんか?または、苦手なことばかりに注目されて、「自分はできない人」と意識してしまっている方もいるかもしれません。
このような悩みを解消し、障害を持つ方の活躍するチャンスとして、「カスタマイズ就業」があります。
カスタマイズ就業は、障害を持つ方の本来持っている長所や個性を活かして働いていく、新しいワークスタイルです。
得意なことへの意識が高まりますから、成功体験もできやすくなるでしょう。
モデリングの対象を見付けやすい、就労移行支援事業所がある
モデリングの対象を見付けやすい環境として、「就労移行支援事業所」があります。
就労移行支援は障害を持つ方の働くニーズに沿った就職を目指す福祉サービス施設です。学びたいスキルのトレーニングや、働きたい業種に関わる情報を得ることができます。
事業所には障害を持つ方がそれぞれの目標に向かって訓練をしているのです。同じ立場の方が集まる環境に身を置くことで、モデリング発見にぐっと近付けるかもしれません。
詳しくは、こちらを参考としてください。
カスタマイズ就業、就労移行支援については、Saladにご相談ください
Saladでは、
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
自信をつければうまくいくことは分かっていても、具体的に何をすればよいか分からないことがあるのではないでしょうか。自信を持って臨んだのに、職場で失敗などをして道筋が見えなくなってしまうこともあるでしょう。
セルフエフィカシーは、そのような悩みを解消し自信を高めるカギになるかもしれません。自分自身に不安を感じていたら、セルフエフィカシーに注目してみましょう。
【筆者紹介】
Salad編集部員。30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受ける。公務員、民間企業(障害者雇用)を経て一年間就労移行支援事業所に通所。訓練の末、強みを活かす働き方に辿り着くことができた。