【障害者枠求人】企業見学を行って解消された就職活動の不安とは

就職の際、求人票やホームページでは分からない企業情報もある

就職活動について検証する女性

1)求人票やホームページなどの情報では、企業の「温度」が分からない

就職活動をしていると、たくさんの求人票や企業のホームページを見る機会が増えます。しかし分からない部分が多く、就職に不安を感じている方も多いのではないでしょうか?

「企業見学でオフィスを見てみたいけど、個人で申し込むのは、迷ってしまう・・」
「説明会に参加したいけど、開催情報や申し込み方法がわからない・・」
と迷っている方は、就労移行支援事業所の活用をおすすめします。

今回は、就労移行支援で参加できる、企業見学会・企業説明会に参加して筆者が感じたことをご紹介します。まず、筆者が参加前に就職活動で抱えていた不安をご紹介します。

就職活動をするうえで抱えていた不安なこと

仕事がうまくいかない男性

1)障害に対して、どこまで理解してくれているのか。

障害に対して、具体的にどういった対応をしているのか。どんな考え方をしているのかが不安でした。特に筆者の持つ発達障害や精神障害に関して、どのような配慮が受けられるのかを不安に感じていました。

2)社員同士の情報共有手段はどうしているのか。

筆者の経験した職場では、社内での情報共有手段が曖昧でした。お互いに必要な情報を共有する手段は、仲の良い方同士の口頭連絡でした。日常会話や雑談に交じってやり取りをすることが多いので、筆者はうまく情報を得ることができませんでした。

「視覚情報がない」
「やり取りに私的な感情が入る」
「人によって情報量に不平等が生じる」

このようなことが、今後仕事をする企業でも有り得ることなのかが不安でした。

3)就職したい、障害を持つ方に企業が一番求めていることは何か。

就職するにあたり、企業のニーズが何かを意識していました。そのニーズに向かって取り組むことで、目標が明確になるからです。

そのため、企業が「障害を持つ方に一番求めているものは何か」が分からずに不安を感じていました。

4)働き続けることで、成長を受け入れてくれるのか。

過去の職場では、どんなに努力をしても「信頼」は増えませんでした。成長とは違う、「業務量」だけが増え、利用されているような寂しい感覚がありました。

自分の成長意欲を受け入れてくれる企業は果たしてあるのだろうか?と不安を感じていました。

就労移行支援事業所では、見学や説明会など企業の意見を知る機会がある。

eラーニングにて就労移行支援の訓練を受けている様子

「就労移行支援事業所」とは、障害者総合支援法に基づいて運営されている福祉サービスです。就労を希望している障害をお持ちの方に対し、一人ひとりの障害特性の自己理解を深めながら、働くスキル習得や就職活動のサポートが受けられます。

筆者が通所した事業所では、就職活動のサポートとして、毎月定期的に以下のイベントがありました。
〇企業見学会
〇事業所に企業の方をお招きした企業説明会
〇その他障害者支援事業、就職支援事業の説明会
上記のイベントが本人の希望制で参加できるスタイルになっていました。

企業に直接申し込むのではなく、事業所の支援スタッフを通しての申し込みになります。そのため当日までの流れなども確認でき、安心して受けることができます。

この3種類のイベントに、筆者は参加させていただきました。複数の企業の特徴やスタイルを体感したことで、就職活動で感じていた不安が解消されました。その時に感じたことをご紹介します。

参考:就労移行支援について – 厚生労働省
参考:就労移行支援事業

【就労移行支援体験談】職場見学や説明会に参加して解消された「不安」

医療機関に相談している様子

1)障害に対してのサポートが充実している

複数の企業を見学させていただきましたが、どの企業も仕事をしやすい環境が整っていました。

【筆者が感じたこと】
〇休憩スペースなど、設備が充実していた。
〇電話の音が少なく、室内が静かで集中しやすい。
〇デスクなどに不要なものがなく整理されているため、ストレスを感じない。
〇一人一人の業務スペースが広く、圧迫感がない。
〇各部署に必ずジョブコーチが配置されていて、報連相の相手が明確である。
〇その日行う仕事がなくならないよう、障害を持つ方が不安にならない配慮をしていた。

2)情報共有手段を明確にしている。

筆者は参加した見学会・説明会の全ての担当者に「仕事の情報共有手段は何か」という質問をしました。

【筆者が感じたこと】
〇情報の共有は、視覚情報をメインに行っている。
〇通信技術やホワイトボードなどを用いて、いつでも閲覧できるようになっている。
〇毎日業務を報告するスタイルを取っていて、これにより社員の業務状況が分かるようになっていた。
〇必要に応じて、聴覚障害や視覚障害を持つ方のための業務マニュアルもあった。

業務情報のやり取りが明確で、平等に行われるようシステム化していることを知り、とても安心しました。

3)どの企業も障害者の健康管理を重要視している。

「健康管理は仕事をする上での土台です」

見学・説明を受けた企業の方は全く同じことを話されていました。仕事のスキルや知識は、職場に定着していれば身につくものです。

しかし健康管理は自己理解と毎日の心掛けがないと達成できないものです。離職するほとんどの方は、「体調面の問題」ということもあり、企業が健康管理を重視している旨を知ることができて、不安が解消されました。

4)障害を持つ方の成長を期待してくれている

筆者は以前の職場では、「言われたことだけをすればよい」というスタイルでした。

そのため自らテーマを定めて成長を積み重ねようとすると、浮いた存在になってしまい苦しみました。説明を受けた企業では、「本人の成長過程に応じて、仕事内容も変化していく」というお話を聞きました。

具体的に成長段階を計画している企業もあり、「努力していいんだ」と気付けたことは収穫でした。

障害を持つ方へ。『Salad』が強みを活かす就職のサポートをします

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まとめ

豊かな社会へ

いかがでしたでしょうか。

企業見学や説明会は、ひとりで就職活動していると手続きなどでつい遠慮してしまいがちです。就労移行支援事業所ではこれらの不安を解消して、安心して企業見学や説明会に参加できます。

Saladでは、さまざまな就労移行支援事業所を紹介しております。興味を持った方はぜひ上記の案内をチェックしてみてくださいね。

(筆者紹介)
30代男性。大人になってから発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)と診断されている。
公務員として10年間勤務、民間企業の障害者枠の事務職として4年間勤務。就労移行支援事業所に1年間通所した。利用中にあらゆる企業見学、説明会の体験を経て、就職に至る。

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