ひきこもりとは
ひきこもりの定義
ひきこもりとは、子どもから成人まで年齢にかかわらず、就学や就労・交遊などの社会的参加を避けておおむね6か月以上家庭にとどまり続けている状態の事です。
近所への買い物や外食は行けるなど、他者と交流しない外出をしている場合も含まれます。
自分の病気の療養や家族の介護(家事手伝い)などで、自分と家族がその状態を受容している場合には、支援の必要なひきこもり状態とはみなされません。
統合失調症の症状に由来するひきこもり状態とは異なるとされますが、診断前の統合失調症の患者も含まれている可能性は少なくありません。
ひきこもりという言葉は病気の名前ではなく、あくまで社会との関係に生じる現象のことを指します。
きこもり状態になる原因
ひきこもり状態になる原因はさまざまですが、不登校や進学・就職の失敗、病気などの大きな環境の変化や挫折の経験がきっかけになっているケースがあります。
ひきこもり状態になる原因は一つではなく、環境や体験、元々の性格や病気などさまざまな要素が重なり合ってひきこもり状態にいたると考えられています。
参考:まず知ろう!「ひきこもりNOW」!|ひきこもりVOICE STATION
参考:ひきこもりのことで悩まれている方へ | 和歌山県
ひきこもりの人に対する支援
どこに相談すればよいのか
ひきこもりに関する相談は全国のひきこもり地域支援センターで受け付けています。
本人からだけでなく、家族やきょうだいなどからの相談も受け付けています。
各市区町村や保健所や精神保健福祉センターなどに相談することもできます。
話を聞いてほしい場合は、こころの健康相談統一ダイヤルやよりそいホットラインなどの各種の電話相談やSNS相談なども利用できます。
参考:全国の相談窓口はこちら|ひきこもりVOICE STATION
参考:こころの相談窓口|困ったときの相談先|こころもメンテしよう~ご家族・教職員の皆さんへ~|厚生労働省
精神科への通院費用の一部を負担
ひきこもりの背景には精神疾患がある場合も多く、そのような場合は医療機関への通院が必要になります。
自立支援医療の精神通院の制度を利用すると、通院にかかる費用の一部が公費で負担されます。
自立支援医療の制度を利用するには医師の診断書が必要になるので、まずは通院中の医療機関で相談しましょう。
利用を開始した後は、1年ごとに更新の手続きが必要になります。
就労移行支援
18歳以上で65歳未満の人がひきこもりの状態から社会復帰して働きたいとき、障害者雇用での就労を目指す場合は就労移行支援の利用にもさまざまなメリットがあります。
就労移行支援事業所に通うことで就労に適した生活のリズムをとりもどしたり、仕事のトレーニングを受けたり、就職活動のサポートを受けたりすることができます。
さらに就職後も長く働き続けられるように職場への定着支援を行います。
仕事に必要な技術を身に着けたり、就職活動のビジネスマナーや履歴書の書き方などの指導を受けることができるので、一人で就職活動をするのが不安な場合に役立ちます。
就労移行支援事業所の利用には、行政が発行する福祉サービス受給者証が必要です。
障害者手帳がなくても医師の診断や定期的な通院があれば、自治体の判断で利用が可能な場合があるので、市区町村の相談窓口・障害者地域生活支援センターや利用を希望する事業所に直接相談してみましょう。
関連記事:就労移行支援について
地域若者サポートステーション
地域若者サポートステーション(サポステ)では、15~49歳までの現在就労・就学中でない人を職場定着までサポートする機関で、全国に177か所あります。(※令和3年の情報です)
ビジネスマナー講習やパソコン講座、職業体験や就職セミナーなどの各種支援を受けることができます。
就労移行支援と異なり、15歳から49歳で、卒業(中退)や離職後、一定期間無業の状態の人であれば利用が可能です。
ジョブカフェ
若年者のためのワンストップサービスセンター(ジョブカフェ)は若者に就職セミナーや職場体験、カウンセリングや職業相談、職業紹介などを行う施設です。
若者が自分に合った仕事を見つけるための支援を一か所で、すべて無料で受けられます。
対象者の年齢などは各施設によって異なるので、利用したい施設のホームページなどを調べましょう。
46の都道府県に設置されており、ハローワークが併設されているところもあります。
ジョブカフェはサテライトスポットという小規模な出張所を設けてサービスを行っているところもあります。
参考:ジョブカフェにおける支援 |厚生労働省
参考:サテライトスポット | ジョブカフェあおもりとは | ジョブカフェあおもり
仕事・働き方に悩んでいたら。『Salad』が強みを活かす就職のサポートをします
まとめ
社会復帰のために各種支援が利用できる
ひきこもりの状態が長期化すると、社会復帰が不安になるかと思いますが、さまざまな支援が利用できます。
サラダ編集部ではIT・Web系の仕事にかかわってみたい方、得意なことや好きなことを仕事にしたい熱意のある方を応援しています。
障害のある方向けのIT・Web系の非公開求人情報や、IT・Web系の技術を学べる就労移行支援事業所の検索ページなどを役立てていただけると幸いです。
お問い合わせやご意見はこちらからどうぞ。お待ちしています。