【筆者紹介】
Salad編集部員。1980年生まれ男性。ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けている。現在は妻と2人暮らし。
在宅勤務の生活ってどういう流れ?
在宅勤務は、通勤がないメリットがある
在宅勤務(テレワーク)はその名の通り、通勤がありません。そのため、出勤や帰宅時の移動=通勤がないメリットがあります。常に自宅で仕事を行うことで、自分のペースで仕事を進められるのです。そのため、
・子育てや家族の介護をしながら仕事をしたい
・周りに影響されずに、自分のペースで仕事を進めたい
・家事と並行して仕事をしたい
これらの事情を持つ方に、特に大きなメリットがある働き方です。
どのような生活形態になるのか分からない
しかし、在宅勤務の経験がない場合、「どんな生活になるのだろう…」と感じるかもしれません。また、これから在宅勤務をしてみたいと考えている方は、時間の管理法や生活の流れが気になるのではないでしょうか。そこで今回は筆者の『勤務日の一日の流れ』について紹介していきます。
【体験談】在宅勤務の生活の流れ
午前7時:起床
朝7時にアラームをセットし、起床します。妻もこの時に起床し、出勤の準備をします。「朝起きるのが辛いなあ…」というときは妻を送り出してから最低限の家事のみ済ませ、9時くらいまでゆっくりすることもあります。
午前7時30分:洗濯機のセット
あらかじめ前日のうちに洗濯物と洗剤などを洗濯機の中に入れて置き、朝は電源を入れてボタンを押すだけにするようにしています。選択の内容は毎回同じにしているので、いつくらいに洗濯が終わるのかも把握済です。
午前7時45分~9時ころ:朝食
洗濯機をセット後、朝食を摂るようにしています。食べるものはその時の体調によって変わってきますが、お湯を飲んで体の循環を促すよう工夫をしています。
午前8時ころ~9時ころ:掃除と洗濯物を干す
8時前ですと早すぎて騒音にもなりかねないので、必ず8時以降に掃除するようにしています。掃除した場所を手帳に記録し、満遍なく掃除をするように工夫しています。概ね20分ほどで完了です。
洗濯が終了したら、洗濯ものを干します。所要時間はおおむね10分ほど。短時間で済ませられるように、一時的にかけておく場所など効率的に動けるように工夫しています。
また、外出することがなくても髭をそるなど、身だしなみを整えるのもこのときです。
午前9時30分頃:仕事用のパソコンをセットする
始業時間は現在、午前10時です。この開始は、職場に開始の旨をチャットで連絡することで始まります。ギリギリになって動くと動揺しやすいため、あらかじめ30分くらい前には「スイッチをオン」にする作業を進めます。
また、体調をチェックするのもこのタイミングです。勤務できる状態かどうか、短時間でお願いした方が良いか、休むほうが良いのか…この判断をこの時に決めます。
また、毎日記事の紹介をツイッター(Salad編集部のアカウントはこちら)で1件ずつ投稿する作業があります。この文面をふんわりとですが考え始めます。
午前10時:勤務開始
10時から職場にチャットで開始報告を送信し、勤務を開始します。厳密には、おおむね開始の5分から15分くらい前に送信しています。作業自体は、10時からの開始です。
開始報告と同時に、その日に投稿するツイッターの文面を作成し、職場の方に確認してもらっています。作成が間に合わなかったときは、勤務時間中に別途送信しています。
記事の作成ペースにもよりますが、おおむね午後0時から1時くらいまで作業を続けます。
午後0時~1時:昼食と休憩
午前中の作業を中断し、昼食を摂ります。昼食は近くのコンビニで購入するときもあれば、ファミリーレストランに行くときや妻が用意してくれていることもあり、様々です。
昼食後少なくとも15分は、横になるようにしています。同じ体勢を続けていると腰痛などにもなること、ずっと同じ緊張状態を終了時間まで継続していると不調を招くからです。
午後1時~2時:午後の勤務開始
休憩終了後、勤務を再開します。まだ仕事をし始めたころは前日のうちに記事の内容を調べておいたり、準備をしたりなどをしていました。今は、その場で調べて記事にできるようにスキルアップすることができています。
状況により、職場の方とチャットでやり取りをすることもあります。ツイッターの文面について回答をいただくのも、このタイミングです。
午後3時:勤務の進捗状況を確認する
このタイミングで、勤務時間内に仕事が間に合うかどうかの確認をします。だいたい1記事作成にどれくらいかかるのか、所要時間は把握しています(これを身につけるのに5カ月くらいはかかりました)。万が一間に合わない場合は、早めに職場に伝えるようにしています。
また、このタイミングで間に合わないときは、不調であることが多いです。そのため「不調のサイン」として、体調をチェックする方法にもなっています。
午後4時:ツイッターを投稿する
これは現在の流れですが、記事を紹介するツイッターの投稿をしています。チーム全体でアカウントを使っているため、このタイミングで投稿できない時は職場の方にお願いし、投稿してもらっています。
午後4時30分頃:おおむね「スイッチオフ」を意識し始める
もちろん、ギリギリまで記事作成に時間がかかってしまうこともありますが、概ねこのタイミングで当日分の業務は完了しており、この時間は
・明日分の記事について調査しておく
・記事の材料(テーマ)などの作成状況を整理しておく(エクセルで管理)
・勤務状況(勤務日や勤務時間、記事の作成数などをエクセルで管理)
・終了報告で本日の反省や改善点について伝える為、振り返っておく
これらの作業に当てています。必ずではありませんが、職場には自分のリアルタイムの状況が伝わるよう、作業状況について送信するようにしています。意識を「オフ」に少しずつ持っていく感覚で、スイッチをオンのまま引きずらないように工夫しているのです。
午後4時50分~5時ころ:終了報告
正式には「終了予定報告」を送信するのが、この時間です。事前に送信し、5時まで作業をするという形式です。開始報告もそうですが、送信する内容として
・勤務時間
・業務内容と状況
・本日の業務での反省、気づいたことなど
・その他連絡事項(休暇取得の連絡など)
これらを記載し送信するようにしています。
午後5時~8時ころ:自由時間
勤務終了後は、自由時間です。ただこのタイミングで洗濯物を取り込む、掃除できなかった部分があれば掃除するなどの家事を行うこともあります。アート活動も行っているので、場合によっては作品の制作をするのも概ねこの時間帯です。
特にするべきことがなく、何もない場合は自由時間です。外に出かけたり、部屋でゆっくり休んだりすることが主です。通勤時間がなくすぐに自分の時間にできることは、在宅勤務のメリットとして体感しています。
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午後8時以降
午後8時以降には、妻が職場から帰宅します。その後夕食を摂り、
・明日のゴミ出しの準備(規定の場所には、妻が出してくれています)
・洗濯物を洗濯機の中に入れておく。固形洗剤と柔軟剤も入れておく
・手帳の今日の状況を記載する
・アート作品の制作
・入浴など就寝準備
これらに当てています。
就寝時刻は、おおむね午前0時~1時くらいまでに寝るのが流れです。
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今回は、在宅勤務・テレワークでの生活リズムについて紹介しました。『これからテレワークを始めてみたい!』と感じたらこちらの記事「【障害者のテレワーク事例】総まとめ!始め方から注意点もわかる!」をチェックしてみましょう。準備から注意しておくこと、障害を持つ方だからこそ気を付けることなどテレワークに関する情報をキャッチして、よりスムーズに業務を進めるためのヒントとなりましたら幸いです。
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参考:在宅勤務ガイドライン
参考:テレワークセキュリティガイドライン
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
在宅勤務の一日の流れを紹介しました。もちろん、この流れ以外にもさまざまなスタイルがあり、自分の生活や勤務状況に合わせて流れを組み立てていくことになるでしょう。その参考として、雰囲気を知る材料として、この記事がお役に立てましたら幸いです。