『オープンイノベーション』とは?働き方の課題に対してどう変わる?

オープンイノベーションとは?

イノベーションとは

「イノベーション」とは、物事の新機軸、新しい捉え方や活動法などのことです。一般的には、あらゆる技術革新に使われることが多いです。

今回の「オープンイノベーション」も、この革新に関わる言葉です。

オープンイノベーションとは

オープンイノベーション(Open Innovation)とは、企業が自社内だけでなく他社や大学、地方自治体などの異業種・異なる考え方を取り入れていくスタイルです。

これにより、自社だけでは生み出せなかったアイディアやサービスを生み出していこうという考え方です。

参照:総務省|平成29年版 情報通信白書|オープンイノベーションの進展

従来の考え方から生じている課題

従来の「クローズドイノベーション」の限界に直面している

「クローズドイノベーション」とは、自前主義という意味です。

研究や開発、製品に至るまでのフローで、自社内部の経営資源だけを活用して価値を生み出そうとする考え方です。言わば、「新しい考え方を取り入れず、これまでにある考えや価値観だけで行おうとする考え方」と言えるでしょう。

この「これまでのやり方」では、乗り切れない事態に直面しているのです。

優秀な人材が育たないことで、企業や社会が不安を抱えている

既存の概念が強ければ、現状をどう維持するかが大事になります。ですから「普通」や「前例」と異なる考え方を求めていません。したがって、少しの「違い」や「個性」が排除の対象になりやすいのです。

このような考え方の影響で生じた問題が、
・起業したいと思う人間が出てこない。また起業を支援する者も現れにくい。
・「失敗しないこと」を最優先にしているため、リスクのあるチャレンジができない。
・顧客のニーズの変化に追いついていない。
などの問題が発生しています。

このような課題をクリアするために、オープンイノベーションが注目され始めています。

オープンイノベーションに関わる取組みは?

新商品・新サービスへの挑戦の支援

【「違い」を生み出しやすくする】
起業家の育成や独創的な発想を生み出す人材の発掘、「成功のための失敗」の教訓化や教訓を目的としています。「積極的な失敗」を受け入れることで、チャレンジしやすい環境になることが期待されています。

また、外部の機関や専門家の考え方も取り入れることで、社会全体の成長を図ります。

顧客などの「ニーズ発の視点」を重要視する

【「違い」をさらなる成長に活かす】
ニーズを先取りしたうえで商品やサービスを開発していこうという考えです。その後の顧客やユーザーからのフィードバックを受け入れることで、さらなる改善に役立てていこうという流れです。

自分の作った技術やアイディアを第三者に提案・提供する

【「違い」を価値として提供する】
自社のみで進めていくのではなく、様々な観点から良い発想を求めていきます。これにより自分で独自に作ったものを「価値」として企業などの第三者に提供し、活用されるようになるのかもしれません。

新しいものを生み出す環境の整備

【「違い」を作り出すためのサポートを整える】
起業をするための資金確保のサポート、特定の分野に特化した専門機関や研究開発環境の整備や開放などが考えられています。

参照:総務省 総務省におけるイノベーション創出に向けた取り組みについて

社会ではどんな取組みをしているの?

企業内での取り組み

社外で開発された知的財産を活用し、社内で事業化することを図る企業も出てきています。その他多くの企業でオープンイノベーションを取り入れ、異なる部署同士や社内・社外との連携を強める動きが出ているのです。

中には、個別にアイディアを募集し、技術情報を交換するサイトを立ち上げている企業もあります。

企業同士を仲介する事業が出てきている

企業同士のつながりを生むために、仲介業者としてオープンイノベーションの円滑化を図る企業も出てきています。お互いの事業をコーディネートし、成長し合うことが目的です。

企業以外の団体でも取り組んでいるところがある

その他地方自治体や大学などの研究機関でも、オープンイノベーションを取り入れているところがあります。

このように、社会全体でオープンイノベーションへの取組みが進められています。さらにこのオープンイノベーションは、能力の「凹凸」に悩んできた発達障害を持つ方にとって「チャンス」になるかもしれません。それはどういうことなのでしょうか。

オープンイノベーションで、発達障害の働き方が変わるかも

これまでは、「凹凸」がない人が重要視されてきた

これまでの「既存の概念」に従う考え方の中では、優秀な人材が育たない問題があるとお伝えしました。「凹凸」のない、何でも平均的にこなす人を良しとする傾向がありました。

発達障害は、能力の「凹凸」にムラができやすいです。そのため飛びぬけて良い「凸(強み)」があっても、「凹(弱み)」が一つでもあることで評価されなかったということがあったのではないでしょうか。

「チャレンジして失敗した人」より「チャレンジせずに失敗しない」人の方が優秀と考えられていたのです。

専門知識や飛びぬけた能力が求められやすくなる

しかし、今後はオープンイノベーションで「飛びぬけた力」の価値が高くなるかもしれないのです。できないことが多くても、何か一つ「価値」として提供できるものがあれば、企業や社会から必要とされることが多くなるかもしれません。

苦手なものよりも、得意なことの活かし方が大切になる

したがってオープンイノベーションが浸透した場合は、「苦手なことをどう頑張るか」ではなく、「得意なことをどう活かしていくか」が注目されるようになるでしょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

オープンイノベーションの他にも、ニューロダイバーシティソーシャルインクルージョンなど、人それぞれの違いを受け入れ成長していこうという動きが活発になっています。

あなたがこれまで職場で不便に感じていたこと、悩みの種であったことを「価値」に変えて働けるチャンスかもしれません。