日本語教師の仕事内容や必要なスキルとは。教員免許は必要?

日本語教師とはどんな仕事?

日本語教師のイメージ

日本語教師とは

日本語教師とは、国内や海外で外国の方(日本語を母国語としない方)に対し

・日本語の発音や文法
・日本語の会話や読み書き
・日本の文化や生活習慣、歴史
・日本人のマナー

これらを教えることを主に行う仕事です。上記のように日本語を教えるのみでなく、文化やマナーなど、日本で生活するために必要な情報についても伝えていくのがポイントとなるでしょう。また、「国語」としてではなく、あくまで日本の「外国語」として教えていく意識も大切になります。

参考:日本語教師とは? – 一般社団法人全国日本語教師養成協議会

日本語教師のニーズは増えてきている

各国で日本語を学びたいと考えている方は増えています。最も多いのは中国で105万人、続いてインドネシアが87万人、その次に韓国、オーストラリア、台湾、アメリカ…と様々な国の方が日本語を学習しているのです。

では、このようにニーズが増えている日本語教師の仕事について見ていきましょう。

参考:日本語教師とは | 東京中央日本語学院(TCJ) | 日本語教師を目指すなら東京中央日本語学院(TCJ)

日本語教師の仕事内容

日本語のテストの採点をしている様子

『日本』を伝える仕事

日本語教師の仕事は、冒頭でお伝えしたように海外から日本に来た方などに日本語や日本の文化や習慣を教えていくのが仕事内容となります。日本語の意味だけではなく発音や文法など、細かい部分まで理解できるように教えていかなければなりません。したがって様々な文化や言葉を身につけてきた方に対しどう分かりやすく伝えていくかがポイントになります。

日本語教師の主な勤務先

将来をイメージする女性
日本語教師の主な勤務先は、国内外と広くあります。

(国内での主な勤務先)
・日本語学校
・大学などの留学生別科
・企業や個人でのレッスン
・ボランティアでの日本語教室
・日本に来た外国の方の子どもを対象とした小・中学校など
・日本国籍は有しているが、日本語が母国語ではない児童へレッスン

(海外での主な勤務先)
・日本語学校
・小・中・高・大学などの教育機関
・青年海外協力隊
・国際交流基金による派遣

このように幅広く活躍できる環境があります。現在日本に興味を持つ方が増えており、日本語を学びたいと思っている外国人も多いのです。そのため日本語教師は不足しており、ニーズがとても高い職業なのです。

参考:教師募集情報 | 公益社団法人日本語教育学会
参考:国際交流基金(ジャパンファウンデーション) 日本語

日本語教師の雇用形態は

履歴書を書く女性

日本語教師の雇用形態は常勤(正社員)の場合と非常勤(非正規社員)の場合があります。日本語教師のみで生活していきたいと考えているのであれば常勤として勤務するのが良いでしょう。常勤になるためには非常勤職員としておおむね2年の勤務経験が必要とされています。また、他の仕事をしながら副業として行いたい場合は非常勤としても魅力的な仕事です。

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日本語教師になるためには?教員免許は必要?

日本語教師について知りたい女性

教員免許など資格は不要。ただし採用の際に条件があることが多い

では、日本語教師になるためにはどのような方法があるのでしょうか。日本語教師になるために明確に「この資格が必要」というものはありません。したがって国際資格である教員免許が必ず必要、ということもありません。

日本語教師の採用を受けるためには主に3つの条件のうちのいずれかの条件が必要になりやすいとされています。

(日本語教師になるための条件)
①日本語教師養成講座で420時間コースを修了する
②日本語教育能力試験に合格する
③大学・大学院の日本語専攻で学習する

このうちのいずれかを採用条件としている勤務先が多いです。ちなみに日本語教育能力試験の試験範囲はこちらから見ることができます。もし受験したいと考えている場合は事前にチェックしておくと良いでしょう。

参考:日本語教師とは 日本語教師になるには | 東京中央日本語学院(TCJ) | 日本語教師を目指すなら東京中央日本語学院(TCJ)
参考: JEES 日本語教育能力検定試験ホーム

日本語教師に必要なスキルは?

日本語教師について検証する女性
さて、日本語教師の仕事をするために必要なスキルには、どのようなものがあるでしょうか。

英語や学習者の母国語など、語学力が求められることもある

勤務する環境にもよりますが、例えば日本語が全く分からない初心者に対して教えないといけない環境で勤務する場合、日本語以外の言語に関しても必要となるケースがあります。特に海外勤務となれば、他職員との連携や日常生活も関わるため必須です。

もし日本語のみで行いたいのであれば、求人の内容についてよく調べておく必要があるでしょう。反対に英語などその他の言語にも自信があるという方はチャンスかもしれません。

異文化や価値観の違いを受け入れる忍耐力

相手は異なる文化を持った外国人です。さらにはまだ日本の文化やルールについて知らないことが多いでしょう。このような方に対して日本のルールや文化、価値観を伝えていくには忍耐力も必須になってきます。『それは(日本では)普通しないよね』ということでもしてしまったり、失礼な言葉を知らずに言ってしまったりすることがあってもしっかりと教えていかなければなりません。

表現力

日本語の文法や意味について、さまざまな文化を持った方に分かりやすく伝えられるように、表現する力も必要になってきます。また、学びやすいように『教わることが楽しいと思ってもらえる』要素にも、この表現力が関わってくるでしょう。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力も必要になります。他の勉強の先生と同様、分からないことなどについて尋ねられた際に応えられるよう、コミュニケーション能力も必要になるでしょう。また、海外で勤務する際には学校内の他の先生とのコミュニケーションなども関わってきます。

言語が得意と言う方はこちらもチェック

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今回は日本語教師の仕事について紹介してきました。『日本語(国語)が得意で仕事に活かしたい』と考えこの記事に辿り着いた方もいるでしょう。そのような方はこちらの記事「『漢字が得意』を活かせる仕事は?能力を活かす就職を目指そう」も併せてチェックしてみましょう。ここでは正しく日本語を理解しているスキルを活かせる仕事について紹介しています。

また、英語が得意で語学力を活かして仕事がしたいと考えている方にはこちらの記事「英語を使う仕事一覧。英語力を仕事に活かすチャンスを知ろう」も併せて参考にしてみてください。

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まとめ

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いかがでしたでしょうか。

日本語教師のニーズは年々増えてきており、2020年には国家資格になるかもしれないという動きも出ています。海外に向けて日本の良さを伝えたい。自分の得意な日本語を活かして仕事がしたいと考えている方は、いちど日本語教師を検討してみてはいかがでしょうか。

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