交通機関での障害者割引の利用方法
障害者割引の制度
障害者割引とは障害のある人々に対して特別な割引が行われる制度のことです。
この割引は公共施設や商業施設、交通機関などで利用されることがあります。
基本的に障害者割引は障害者手帳を持っている障害のある人を対象に実施されます。
障害者手帳の取得は義務ではないので、申請していないのに障害者手帳が送られてくるという事はありません。
各種の障害者割引を利用したい場合には、障害者手帳を取得する必要がある場合があります。
障害者手帳の取得についてはこちらの記事もご覧ください。
関連記事:障害者手帳を取得、申請する4つのメリットと3つのデメリット
割引の内容は利用する場所や障害者手帳の種類によって異なるので、詳しく知りたい場合は該当の施設に問い合わせましょう。
飛行機の障害者割引
飛行機の運賃の割引
航空会社やチケットにより、飛行機の運賃が割引される場合があります。
障害者割引と併用できない他の割引制度を利用した場合の方が運賃が安くなる場合もあるので、比較してどちらを利用するか選ぶとお得に利用できます。
また、障害者と一緒に搭乗する介護者・同伴者の運賃にも障害者割引が適用される場合もあります。
また、空港の駐車場の駐車料金や、空港へのバスの運賃など、空港を利用する際に利用することの多いサービスでも障害者割引が利用できる場合があります。
詳細は利用する空港や采井するバス会社に問い合わせてください。
高速道路料金の障害者割引
高速道路の障害者割引には事前の申請が必要
有料道路(高速道路)では身体障害者の本人が運転する、または重度の身体障害者の方もしくは重度の知的障害者の方が同乗し障害者本人以外が運転する場合に障害者割引を実施しています。
これを利用するためには、事前に障害者手帳に記載のある住所の福祉担当窓口での申請が必要になります。
これらの割引はETCを利用した場合でも利用できます。
これらの割引は道路管理者によって異なるため、詳細については利用する道路を所管する道路管理者に問い合わせてください。
参考:有料道路における障害者割引 | ドラぷら(NEXCO東日本)
参考:障がい者割引 | NEXCO 西日本の高速道路・交通情報 渋滞・通行止め情報
バスの障害者割引
高速バスの障害者割引
高速バスの運賃にも障害者割引が適用される場合があります。
身体障害者手帳、療育手帳のほかに精神障害者手帳も割引の対象となる場合があります。
また、同伴の介護者も割引の対象となる場合があります。
割引の詳細はバス会社や路線により異なるので、詳細については利用したいバス会社に問い合わせてください。
路線バス・コミュニティバスの障害者割引
路線バスの運賃にも障害者割引が適用される場合があります。
運賃支払い時に障害者手帳を提示することで運賃が割引となる場合と、定期券を障害者割引価格で購入できる場合があります。
定期券を障害者割引で購入するには障害者手帳を提示して係員のいる窓口で購入する必要があります。
また、自治体のコミュニティバスでも割引料金が利用できたり、無料で乗車できたりする場合があります。
割引の詳細についてはコミュニティバスを運行している会社や自治体の窓口に問い合わせてください。
鉄道運賃の障害者割引
JRと私鉄の障害者割引
身体障害者および知的障害者が鉄道を利用時に条件を満たすと障害者割引が利用できる場合があります。
乗車券類の購入の方法は鉄道会社や利用方法によって異なります。
事前に申請することでICカードでも割引を利用できる場合があります。
参考:割引制度のご案内:JRおでかけネット
参考:おからだの不自由なお客さまとその介護者の割引制度 :西武鉄道Webサイト
都営交通無料乗車券
都営地下鉄、都バスなどを無料で利用できる
東京都内に住民票のある身体障害者、知的障害者や生活保護を受けている人は都営地下鉄、都営バスなどが無料で利用できる都営交通無料乗車券の交付を受けることができます。
新規に発行するには、住んでいる市区町村の区市町村の福祉担当窓口で障害者手帳などを提示して発行を申し込みます。
また、東京都内に住民票のある精神障害者保健福祉手帳を持っていて、シルバーパスなど他の乗車券を持っていない人も精神障害者都営交通乗車証の交付を受けることができます。
区市町村の福祉担当窓口(紙の乗車証)か都営地下鉄又は日暮里・舎人ライナーの定期券発売所(ICカード、磁器乗車証)で発行を申し込むことができます。
それぞれの乗車証には使用の期限があり(1~3年)、期限が切れる前に更新手続きを行う必要がアr地ます。
乗車証は紙の乗車証のほかにICカードや磁器式の乗車券などの種類があります。
都営地下鉄全線、都営バス(江東01を除く)、都電、日暮里・舎人ライナーで利用できます。
発行・更新の詳細については、都営交通お客様センターか住んでいる市区町村の区市町村の福祉担当窓口に問い合わせてください。
タクシーの障害者割引
タクシー運賃の障害者割引と福祉タクシー券
自治体ごとにタクシー運賃の障害者割引と、福祉タクシー券の交付が行われています。
運賃の障害者割引は、身体障害者手帳と療育手帳を提示すると運賃が1割引きで利用できます。
精神障害者保健福祉手帳はタクシー会社によって利用できる場合とできない場合があるので、乗車時にドライバーに確認しましょう。
福祉タクシー券の交付を受けるには、住んでいる市区町村の福祉担当窓口で申し込む必要があります。
参考:京都市:重度障害者タクシー料金助成事業者用
参考:中央区ホームページ/福祉タクシー利用券の給付(自動車燃料費の助成)
仕事・働き方に悩んでいたら。『Salad』が強みを活かす就職のサポートをします
まとめ
障害者手帳の種類により割引の内容が異なる
利用する交通機関以外にも、障害者手帳の種類により割引の内容が異なる場合があり、介護者(同伴者)の利用料金も割引になる場合とならない場合があります。
詳細については利用する交通機関の運営窓口や、住んでいる市区町村の福祉担当窓口などで問合せしましょう。
【サラダ編集部公式SNS】Twitter ・Instagram