障害者の就職活動における志望動機の書き方

志望動機が書けないと悩んでいる人へ

志望動機が書けないと悩んでいる人

志望動機が書けないと悩んでいるのはあなただけではない

就活中の方、履歴書などの応募書類を作成するにあたって、志望動機が書けない……。とお悩みではありませんか?

実際に志望動機が書けないで困る人は少なくありません。

主な理由としては、

  • ・自己分析が足りなかったため
  • ・志望度が低い企業に応募しようとしたため
  • ・応募先の企業に対する研究が不足していたため
  • ・志望動機の書き方がわからなかったため
  • ・業界に対する研究が不足していたため

などが挙げられています。

志望動機が書けなかった人はどうしたのか

では、志望動機が書けなかった人はどうしたのでしょうか?

志望動機が書けなかった人が実際に行った対策としては、

  • ・過去に応募した人の志望動機を調べた
  • ・企業のHP、企業に関する書籍などを見た
  • ・志望動機の書き方に関するセミナー・イベントに参加した

などがありました。

志望動機が書けない理由がわかれば対策ができる

自分の「志望動機が書けない理由」には思い当たったでしょうか?

書けない理由がわかれば具体的に対策を行うことができます。

まずはなぜ書けないのか? 書けない理由を考えてみましょう。

参考:「志望動機が書けない」で困った就活生は半数以上!そんなときの打開策教えます | 就職ジャーナル

志望動機が重要な理由

面接する採用担当者と応募者

人事担当者に「この人に会ってみたい」と思わせる応募書類を作成する

そもそも、なぜ履歴書などの応募書類がそれほど重要になるのでしょうか?

「応募条件を満たしていることがわかればいいのではないか」と軽く考えている人もいるかもしれません。

しかし、応募書類にはそれ以上に重要な役目があります。

履歴書などの応募書類は、応募者本人の分身として先に応募企業に行くものです。

履歴書を見た人事担当者が「この人に会ってみたい」と思う内容である必要があるのです。

書類選考を通過する応募書類を作らなければ面接のチャンスはありません。

次の段階である面接にまで進み、最終的に内定を目指すためにも、まずはしっかりと応募書類の作成に取り組みましょう。

志望動機は人事担当者がチェックするポイント

採用担当者は非常に多くの応募書類をチェックすることになります。

そのため履歴書の中でも採用担当者が特に注目しているポイントというのはいくつかあります。

志望動機もそのポイントの一つです

応募先の企業にマッチしているか、自分の経験をどのように生かせると考えているか、意欲が感じられるかなどをどのように考えて書いているかをチェックしています。

参考:履歴書対策「採用担当者は応募書類のココを見る|エン ミドルの転職

志望動機を書く前にすること

志望動機作成の準備をする応募者

 

いきなり書き出すのではなく準備が大切

それでは実際に志望動機を作成するには具体的にどうすればよいのでしょうか?

いきなり書き出そうとしてもなかなかうまくは書けないと思います。

志望動機の作成の前の段階として、情報の棚卸しをする時間を設けましょう。

志望動機の作成に当たって必要な情報としては、

  • ・キャリア(職務経歴、担当した仕事とその成果(※学業など仕事以外のことでもよい))
  • ・資格・専門知識
  • ・自分の特性・特徴
  • ・こうなりたい、こういう仕事をしたいという今後の希望
  • ・応募先企業の情報

などを書き出してみるとよいでしょう。

大変そうに思うかもしれませんが、ぜひ時間をとってこの棚卸し作業に取り組んでみてください。

今まで自分が大切にしてきたことや頑張ってきたこと、得意なことや成果などが見えてきて、自分を見つめなおす良い機会になると思います。

「自分なんて何も書けることがないのではないか……。」と思い込んでいた人も、意外な発見があるのではないでしょうか。

ぜひ、志望動機に限らず、応募書類(履歴書・職務経歴書)の作成の前にこの棚卸し作業を行うことをおすすめします

参考:伝わる履歴書・職務経歴書作成ガイド〜準備する〜 | 履歴書・職務経歴書の書き方 | 山形で転職・就職・人材採用・研修 | 山形県の正社員求人・転職・Uターン相談のキャリアクリエイト

志望動機を書かせる目的とは

志望動機をチェックする採用担当者

志望動機でチェックされるところ

採用担当者が志望動機を特に重要なポイントとしてチェックしていることはすでにお伝えした通りですが、採用担当者は志望動機を通して何を見ているのでしょうか?

採用担当者が志望動機を通して見ているものは、応募者の自己表現の力です。

  • ・企業にマッチしているか
  • ・職種にマッチしているか
  • ・志望動機は応募する企業に向けて書けているか
  • ・入社後の意欲などは感じられるか
  • ・誠意が感じられるか

などをバランスよく適切に表現できているかどうかを見ているのです。

参考:面接に重要な志望動機の書き方・まとめ方・回答例|転職の面接対策完全ガイド|求人・転職エージェントはマイナビエージェント

志望動機を通して何を伝えればよいか

志望動機を伝える応募者

なぜその企業に応募するのか明確にする

では、応募者は志望動機を通して何を伝えればよいのでしょうか?

採用側が志望動機を聞く目的は「会社・職種を選んだ理由を知りたいから」です。

理由は職種のミスマッチを防ぎ「この企業で働きたい」というという熱意を持っている人に長く働いてもらいたいからです。

そのため、それに応える形で、
まず、
①職種に対する動機
次に、
②企業に対する動機
の順で書いていきましょう。

職種→会社の順で書くのは、その分野で働きたい理由からその中で特にその企業を選んだ理由へとつなげることで、より自然な流れで志望動機を伝えることができるからです。

これまでの経験を説明し、これからの可能性を伝える

また、志望動機の中には自分の実際のエピソードやキーワードを含めるとよいでしょう。

具体的な事実を通して自分を表現することで、意欲や熱意が伝わりやすくなります。

参考:応募書類の作り方 – ハローワークインターネットサービス – 厚生労働省

志望動機を書く際の注意

応募する企業に向けたメッセージとして応募書類を差し出す応募者

 

応募する企業に向けたメッセージということを忘れずに

就職活動をする際はたいてい複数の応募書類を作成することになります。

氏名・住所・学歴、職歴などの情報は基本的に一度作成したら同じものの使いまわしで構いませんが、志望動機をあいまいなメッセージにして複数の企業に使いまわしするのはおすすめできません。

多数の企業に使いまわしするのではなく、自分の個性と仕事内容との接点を生かして、応募先の企業に向けたメッセージとしてひとつひとつ個別に作成しましょう。

採用担当者は「この企業で働きたいと思っている人かどうか」をきちんと見ています。

参考:ハローワークインターネットサービス – 履歴書・職務経歴書の書き方

応募書類全般に関する注意

適切に記入された履歴書

提出する書類は全て評価の対象

これまで応募書類の内容について触れてきましたが、応募書類は内容だけでなくすべてが評価の対象として見られています。

社会人としての一般常識があるか、履歴書の基本のルールを守る能力があるかを確かめるとともに、写真が適切な服装で撮影されているかどうかなども確認されています。

封筒に書かれた宛名や切手・写真の貼り方なども同じく評価の対象として見られている可能性があることに注意し、細部まで丁寧に作成しましょう。

履歴書と職務経歴書を送る際は基本的に添え状を添付する

履歴書と職務経歴書はビジネス書類ですので、応募先企業へ送付する際には一番上に添え状(添付状)を同封します

挨拶状としての役割のほか、ビジネスマナーが守れるという証明になるとともに、応募書類で伝えきれなかったアピールを追加で書くこともできます。

記入すべき内容としては下記のようなものがあります。

  • ・宛先(できるだけ詳しく、担当者名がわかれば名前まで)
  • ・前書き…挨拶何を見て応募したか(例:「10月12日付、ハローワークの求人を拝見し応募させていただきます。」)
  • 応募の経緯、自己紹介
  • キャリア、得意分野などセールスポイント
  • ・末文…応募の意欲面接の依頼(例:是非とも面接の機会を賜りますよう、よろしくお願いいたします。)
  • ・日付
  • ・自分の情報(住所、氏名、TEL、あればE-mailアドレス

ここで注意することは、添え状に記載する応募の経緯やキャリア・セールスポイントなどは、志望動機と同様に応募先によって変えるという事です。

こちらも企業(採用担当者)に宛てたメッセージであることを忘れずに作成してください。

参考:【履歴書】封筒の書き方・郵送&提出時のマナー|履歴書の書き方マニュアル完全版! 履歴書の見本(サンプル)・作成方法

「自分に合う求人」が見つからない方へ

ハローワークの求人検索端末と使用する求職者たち

企業に自分の強みを提案するという働き方

今まで「応募したい求人」に狙いを定めて志望動機を作成する方法について書きましたが、そもそも応募したくなる求人、自分の希望する条件に合った求人が見つからないという人もいるのではないでしょうか?

「自分の強みを生かして働きたい」「責任ある仕事を任せてもらえない福祉的就労は自分に合わない」「弱点克服のために消耗するのではなく、得意な分野で積極的に仕事をしたい」などのお悩みをお持ちの方は、カスタマイズ就業という新しい働き方もあります。

カスタマイズ就業とは、分かりやすく言うと『障害を持つ方の強みを活かすことで、それが企業にとってのプラスにもなるという働き方』です。

苦手克服に労力を費やすのではなく、頑張った分だけ「プラス」を感じられる新しい働き方になります。カスタマイズ就業を達成するには、まず自身の『できること』『したいこと』を明確にし、それを求めている企業に提案することから始まります。

すなわち自己理解をし企業に伝えていくことで、「好き」や「得意」を仕事に活かせるチャンスがあるということです。

参考:障害者の能力や強みを生かす「カスタマイズ就業」って? – 毎日新聞

Saladは企業によって用意された求人の枠に応募するのではなく、自分の強みを生かして企業の課題を解決するために何ができるか提案を行うカスタマイズ就業を応援しています。

カスタマイズ就業について詳しくは下記の関連記事もご覧ください。

関連記事:【カスタマイズ就業とは(手段と効果)】
関連記事:【発達障害を持つ方の就職】あなたもできる「カスタマイズ就業」とは

Saladでは障害を持つ方の強みを活かして働く「カスタマイズ就業」に基づいた企業の非公開求人を取り扱っています。

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まとめ

高いハードルを前に躊躇する人

志望動機の作成の参考になりましたでしょうか?

応募書類の作成が就職活動で最初の高いハードルに感じられることもあります。

しかし応募書類の作成にあたって、自分のキャリアや今までしてきたこと、考え方、やりたい仕事などの情報を棚卸して振り返り見つめなおす作業は、筆者はその後の面接や入社後に仕事に取組む際にも参考になりました。

ぜひ志望動機や応募書類の作成を通して、自己理解を深め就職活動に活かしてください。

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