ゲームデバッガーとはどんな仕事?
そもそも、デバッグとは
本題のゲームデバッガーの仕事説明の前に、「デバッグ」について説明しておきますね。そもそも「デバッグ」とは、プログラム上での不具合や関数の間違い(=バグ)を排除し、品質を改善することです。
ゲームデバッガーとは
さて、本題のゲームデバッガーについて説明していきます。
ゲームデバッガーは、ゲームのプレイ中に起こる様々な不具合(画面が進まない、データが正しく反映されない…など)の原因を見つけていく仕事です。
ちなみにデバッグ作業自体(バグを取り除くこと)はエンジニアが担当することが多いです。ですから、このバグを見つけることを専任で行うのが「ゲームデバッガー」の仕事になります。仕事内容から「ゲームテスター」「テストプレイヤー」などと呼ばれることもあるのです。
したがって、ゲームの仕事の中で「縁の下の力持ち」として活躍していくことになります。
ゲームデバッガー(テストプレイヤー)の仕事内容
品質管理業務
冒頭で触れたように、プレイしているゲームが不具合ばかりではゲームの「品質」が問われるわけです。ですからこれらの不具合をなくし、ゲームとしての品質を守る・管理することが業務内容であり、目的になります。
テストプレイして、不具合を見つける
主に開発中のゲームにおいて、ソフトウェアをプレイしてバグを見つけていきます。作業の主な流れとしては以下の通りです。
【ゲームデバッガーの作業の流れ】
①ゲームをテストプレイする
②不具合を見つける → バグの修正を行うエンジニアに報告する
③エンジニアが、バグの元となる箇所を修正する
④修正された箇所を再度プレイして確認する
この③以外の作業をゲームデバッガーが行います。また、現在はスマートフォンアプリなど、ネットワークを用いたゲームが増えています。そのため、発売後もアップデートを行うケースが増えてきているのです。ですから発売後もアップデート分のテストとして行う機会が出てくる分、ゲームデバッガーの需要は高まってきているかも知れません。
参考:ゲームテスターの仕事とは?必要なスキルや将来性、気になる年収まで
参考:ゲームに携われる仕事とは? | ゲーム情報局
参考:一つのゲームを開発するまでの流れとは?種類別に説明
ゲームデバッガーに必要なスキルは?
不具合など、出来事を正確に説明する
ゲームデバッガーは、『見つけた不具合をエンジニアに伝える』作業がメインになります。したがって見つけたバグをどれだけ正確にエンジニアに伝えられるかがポイントになってきます。エンジニアとの間で使われる用語や、ゲームで使用される用語についてあらかじめ知っておくと良いかもしれません。下記の参考リンクで、用語について説明しています。参考としてみてください。
ユーザーと開発者の両方の目線を持つ
ゲームデバッガーは、関数などプログラミング上の不具合だけでなく、『難易度が高すぎる』『少し分かりづらい』など、ユーザーがプレイしていく上で不便に感じる部分を見つけていく作業を行うこともあるのです。この作業において必要なのは、
・自分がプレイヤーであった時にどう感じるか → ユーザー目線
・開発する側として、ユーザーにどのようにプレイしてもらいたいか →開発者目線
この両方の意思をくみ取って作業をしていくことも求められるでしょう。
ゲームに対しての情熱や執着がある
ゲームデバッグの作業は、場合によっては同じ場面を何度も繰り返してテストするなど、地道な作業を行う可能性もあります。このような作業でも集中できる「情熱」もスキルの一つです。
さらに言えば「ただクリアすればよい」というより、ひたすらゲームをやり込むタイプの人の方が、より集中できるでしょう。より細かくゲームの内容に注目しながらプレイしていることが多く、ゲームに対し『これは難し過ぎるよなあ』『ちょっとこれは意地悪過ぎる』などのユーザー目線を大切にできるケースが多いからです。
未経験もチャンスがあり、ゲーム業界への登竜門になる可能性もある
ゲームデバッガーは、他のゲーム業界のポジションと比較して、アルバイトなどの非正規雇用でも働けるチャンスが多いのが特徴です。また、ゲームデバッガーの経験を経て正社員となり、プログラマーなどの業務に登用されるケースもあるのです。
したがって、将来ゲーム業界で働きたいと考えていたら、ゲームデバッガーを登竜門としてトライしてみるのも良いかもしれません。
ゲームデバッガーの就職に必要な資格はある?
ゲームデバッガーの就職に絶対必要、という資格はありません。ただし、あると有利な資格として、以下の通り紹介します。
【ゲームデバッガーの就職に有利な資格】
・エクセルやワードの資格
→ゲームの仕様書が上記のファイルで書かれているケースが多いため
・タイピング技能
→短時間で正確な報告を行うため
・Redmine、Backlogなどのプロジェクト管理ツール
→バグ報告の際、トラッキングシステムを使用する場合がある
これらの資格やスキルを身につけておくと、より業務をスムーズに行えることにつながるでしょう。
参考:Redmineとは — Redmine.JP
参考:タスク管理、ファイル共有もできるプロジェクト管理ツールBacklog
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
ゲームデバッガーは、表舞台に出ることは少ない仕事です。しかし、ゲームの品質を守り、ユーザーが心地よくプレイできるために大切な仕事でもあります。だからこそ、『ゲームが好きであること』を仕事スキルとして活かし、トライしてみても良いのではないでしょうか。