うつを発症して仕事を辞めてしまった…
今後の収入はどうしよう・・
うつ病の診断を受け、離職せざるを得なかった方もいるのではないでしょうか。「これからどうしよう。貯金もそんなにないし、携帯代や医療費も払わなくてはいけない」「生活費をどうしようか・・」と収入への心配をされている方も多いのではないでしょうか。
働けるまでの収入源として、失業保険を受給する方も多い
うつ病の回復には、長期間を要することが多いです。そのため、生活のために失業保険を受給する方も多いのではないでしょうか。
そもそも失業保険(雇用保険)とは?
失業保険(雇用保険)とは、労働者が失業してから次の仕事を見つけるまでの間、生活保障としてお金を受け取れる制度です。
支給については、
〇金額は失業前の賃金に
〇期間は雇用保険に加入していた期間(勤務していた期間)に
よって決定します。
失業保険には、障害を持つ方などを支援するサービスもある
その失業保険ですが、障害を持つ方や体調を崩した方への支援制度があります。
今回は、
〇障害を持つ方が失業保険を受けると、どんなメリットがあるのか
〇メリットを受けるには、どのような手続きが必要なのか
についてご紹介致します。
障害者の場合、失業保険の受給期間が長くなることがある
1)「就職困難者」として、通常よりも長い期間受け取れる
障害を持つ方(身体・知的・発達障害を含む精神障害者)は「就職困難者」として、好条件で受給できるメリットがあります。通常よりも長い期間にわたって受け取ることができます。
〇被保険者として1年未満勤務した場合
通常:なし / 障害者(45歳未満):150日分
〇被保険者として1年以上勤務した場合
通常:90日~150日分 / 障害者(45歳未満):300日分
〇障害者で45歳以上の方の場合
360日分
このように、障害を持たない方より長い期間受け取れることで、安心して治療や就職活動に臨むことができます。
自己都合退職でも、特定の理由があればすぐに受け取れる
通常自己都合で退職した場合は、「給付制限期間」が発生します。これは障害の有無にかかわりなく、申請後3か月間は失業保険を受け取れません。
しかし、特定の事情があれば申請後すぐに受け取ることができます。自由は様々なものがありますが、「医師の診断で、体調不良による退職と認められた場合」も該当します。この「体調不良」には心身の体調も含まれますので、うつ病での離職でも該当します。
失業保険を受け取るためには
1)かかりつけの医療機関に相談する
まずはハローワークに行く前に、かかりつけの医療機関に相談しましょう。職場で「体調を崩した」と言えず、「自己都合」として記載してしまった場合でも後に「体調不良による離職」として申請できる可能性もあります。
特にすぐに失業保険を受け取りたい場合は、医師に相談してみましょう。医師の診断書を受け取った場合は、失業保険申請時に持参しましょう。
2)住居を管轄するハローワークに行く
以前勤めていた職場から、「雇用保険受給資格者証雇用保険被保険者離職票-2」「雇用保険被保険者証」が届いたら、これらを持参して住居を管轄するハローワークの失業保険窓口に行きましょう。
窓口でも必要書類などを記載しますので、印鑑や身分証明、マイナンバーの分かるものも忘れずに持って行きましょう。
3)一定期間ごとにハローワークの失業保険認定窓口に行く
失業保険の受給が決まると、「雇用保険受給資格者証」を受け取ります。これと窓口から渡される「失業認定報告書」に必要事項を記載して、失業保険認定窓口に行きましょう。
認定手続きのタイミングは毎月1回とは限りません。一か月に二回行くこともありますので、注意しておきましょう。
原則、失業保険は就職の意思がある方に支給されるものです。そのため一回の申請につき1~2回の就業に関わる活動(職業相談など)を行い記録する必要があります。病状などで就職活動が難しい場合、ハローワークの失業保険担当窓口、もしくは障害者担当窓口に相談してみましょう。
下記の参照リンクにさまざまなQ&Aが紹介されています。参考としてください。
認定後おおむね1週間以内に指定の振込口座に振り込まれる
認定手続きを終えたおよそ1週間後に、申請時に指定した振込口座に失業保険が振り込まれます。「雇用保険受給資格者証」の裏面に金額や残りの受給期間も分かります。
こまめに確認しておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
辛い思いをして退職した分、復帰を支援する支援制度があります。長く受け取ることで、ゆっくりと就職活動をすることができますし、早く再就職が決まった場合には別途手当も受け取れます。
この記事で、あなたの心配や不安を少しでも解消するお手伝いが出来れば幸いです。