結局メルカリとミンネどっちがいいの?
ハンドメイド品販売専用のサイト・ミンネも使ってみた
前回の記事ASD当事者がメルカリSHOPSでハンドメイド販売に挑戦ではフリマアプリのメルカリのサービス、メルカリSHOPS(現在はPC版ブラウザでも利用が可能)でのハンドメイド品の販売に挑戦してみました。
その際はすでにメルカリも使っていたこともありメルカリSHOPSを利用しましたが、ハンドメイド品専門の取引を行うサイトであるminne(以下ミンネ)にも興味があったので試してみることにしました。
結果、メルカリ、メルカリSHOPS、ミンネの3つのサービスを利用したので比較しながらご紹介します。
ハンドメイド販売を試してみたい方の参考になれば幸いです。
メルカリとメルカリSHOPSについては、過去に書いたこちらの関連記事もご覧ください。
関連記事(第1弾):体験談 ASD当事者がメルカリに挑戦
関連記事(第2弾):メルカリ体験談 かんたん アイテム撮影編
関連記事(第3弾):ASD当事者がメルカリSHOPSでハンドメイド販売に挑戦
ミンネとは
ハンドメイド品販売の仕組みを提供するサービス
ミンネは主に手作り品の販売のためのさまざまな仕組みを提供するサービスです。
スマートフォンひとつあれば手軽にネット販売ができる仕組みを提供するのはフリマアプリと同じです。
他にも買いたい人向けにはミンネのスタッフの選ぶ季節ごとのおすすめ商品を目立つ場所に掲載する特集コンテンツを用意し買い物を楽しめるようにしたり、売りたい人向けにはハンドメイド品の魅力を買いたい人に伝えるための講座(動画や読み物)を配信するなど様々なサービスが用意されています。
つまりハンドメイド品販売を買いたい人と売りたい人の集まるサイトとなっているため、お互いにとって濃くて質の高い情報が集まります。
メルカリSHOPSとミンネのサービスと利用料・手数料
現在ミンネはサービスは月額利用料無料、販売手数料が送料込みの10.56%(送料込み)、売上金の振込手数料が月額220円かかります。
また、売上金の合計が1,000円に達しないと振り込みされません。
メルカリSHOPSは月額利用料無料、販売手数料10%(送料含む)、売上金の振込手数料が月額200円。
また、売上金が5,000円に達しないと振り込みされません。
一つ一つの商品が5,000円を超えるものの場合は良いですが、最初の数か月から売れるとはかぎりませんので、商品が安価(1,000円以下)でなかなか売れなかった場合、メルカリSHOPSだと場合によっては何か月も売り上げが振り込まれない場合もあることになります。
その場合、振り込みされる最低売上金の金額が低いミンネは挑戦しやすいですね。
さらに後に述べる、ハンドメイド品販売に便利な機能が利用できることを考えれば、取り扱いたい作品によっては払ってもよい差額と思えるかもしれません。
ちなみにメルカリは月額利用料無料、販売手数料10%(送料含む)、売上金の振込手数料が一回につき200円。振込には都度、振込申請が必要です。
オーダーメイド作品を売りたい人に便利なミンネの機能
ミンネには画像が送れるメッセージ機能があります。
これがハンドメイド販売にどう便利かというとオーダーメイド品の作成に便利で、たとえば買い手(お客さん)に写真を送ってもらって似顔絵を描いたり、それを使ってオリジナルのグッズを作ったりすることがやりやすくなります。
売り手から書い手(お客さん)に画像を送り、仕上がりや途中経過を確認してもらったり、画像で見本を示して選んでもらうなどの使い方もできます。
メルカリ(メルカリSHOPSを含む)のメッセージ機能には現時点では画像を送信する機能はないので、これはミンネの長所と言えるでしょう。
ユーザー数や販売のチャンスの多さはメルカリ? 注意点も……
ほかにもミンネにはスタッフがおすすめの商品をピックアップしてアプリの目立つ部分に掲載する特集があり、商品が特集に掲載されれば多くの人の目に留まって売れると言われています。
これはチャンスかもしれませんが、別の側面から見ると特集に載るもの=良いものという、ミンネのスタッフの価値観の反映されるサービスと言えるかもしれません。
メルカリ(メルカリSHOPSを含む)にはそのようなスタッフが人力で選ぶ特集はないので、ある意味でチャンスは誰にでも平等に開かれているサービスと言えます。
また、メルカリ(メルカリSHOPSを含む)はミンネほどハンドメイド品に興味の強いユーザーが多いわけではなく、その分ユーザー数が多くいろいろな人が利用しているのでそういった意味でも開かれたサービスとして販売のチャンスは多いと言えるかもしれません。
また、メルカリ(メルカリSHOPSを含む)のユーザー数の多さは魅力ですが、コメントでの値下げ交渉や法律やルールを破るユーザー、迷惑行為が多いことも知られています。
事前にリスクを了解したうえで利用したほうがよいでしょう。
参考:「メルカリ 通報」の検索結果(Q&A) – Yahoo!知恵袋
参考:メルカリ 通報に関する質問 | OKWAVE
ハンドメイド販売をやりたい理由は何なのか?
目的は収入? 趣味として楽しみたい?
今具体的にいずれかのサービスでハンドメイド販売をしている/しようと考えている方は、一度明確な答えを思い浮かべてみていただきたいのですが、ハンドメイド販売をしたい一番の目的は何でしょうか?
障害や病気などを抱えて仕事が思うようにはかどらず少ない給与で働いていたり、仕事の場で劣等感を感じていたりすると、好きなことでお金・楽しく仕事などというアイデアが魅力的に感じられるかもしれません。
例えば障害や病気のない人と同じ品質のアクセサリーの細工が作れて同様の売り方ができれば同じ値段で売れるでしょう。
仕事とは別の活動で評価を受けると、障害や病気を理由に差別されたりいじめをうけたりする悔しさや悲しみがいやされる側面があることも確かです。
ただし収入を得るためにハンドメイド販売をしようとして材料を買って、売って利益を出すことができないのでは、損をして後悔することになるかもしれません。
いくらハンドメイド販売がブームでも高品質の商品が作れても、必ず売れて利益が出るというわけではありません。
メルカリもミンネも人気の分野で品質の良いものを出品しさえすれば売れるというわけではありません。
材料費や手数料、利益の計算に自信がない段階では趣味と割り切り、材料費に大きな金額を使いすぎないように注意しましょう。
また副業としても趣味としても、つらい問題からの逃避や他者からの評価を求めて本業や生活、病気の治療などに支障が出るほどのめりこんでしまうのも問題です。
体調を崩すことのないよう、ときどき客観的に自分の状態を振り返ってみましょう。
毎日のルーティーン……たとえば睡眠、食事、仕事の状況が正常かどうかの判断材料としてわかりやすいと思います。
食餌の回数や内容はいつも通りでしょうか? コーヒーやエナジードリンクばかり飲んでいませんか? 遅刻や早退、仕事のミスなどは増えていないでしょうか。
いったん少しだけ、自分の目的や今の状況を振り返ってみて、冷静に判断する時間を持ってみてはいかがでしょうか?
参考:「販売価格」の決め方〜ハンドメイド作品の原価って?~ – minne ヘルプとガイド
参考:質問120「体調が良いと時間を忘れてのめりこみ過ぎてしまう。私に合った活動ペースを知りたい」ハンドメイド作家さんのお悩み相談:おはよう minne LAB
仕事・働き方に悩んでいたら。『Salad』が強みを活かす就職のサポートをします
まとめ
ハンドメイドブームは誰のため?
今はレジンアクセサリーが大ブームなので、レジン(*ハンドメイドアクセサリー作りに人気の材料、透明な樹脂で加工が容易)を例に挙げますが他の何でも結構です。
今ミンネで「レジン」と検索すると販売中の作品のみで10万点以上もの検索結果が出てきます。
全てが売れるわけではありませんし、この10万点は登録されている在庫で、登録作家の抱えている在庫や材料、失敗した分などを入れたらパーツとしての量だけで数倍~数十倍になるかもしれません。
レジンに限らずハンドメイドブームが去った時に、大量の材料や道具はどうなるのでしょうか?
「ブーム」は材料や関連サービスを売る側の都合で盛り上げられているのかもしれません。
転売などの他の簡単、流行りと宣伝されている副業やそれに関する商材に関しても同じように注意しましょう。
参考:レジンとは?レジン(Resin)の意味や種類。プラスチックとの違い|INVITIN
参考:副業「簡単に月10万円稼げる話」に乗ってみたら|プレジデントオンライン