サービス
ココルポートでは、あなたらしい就職ができるように支援しています。
自分らしさというのは、意外に自分では気づきにくいもの。将来、障害を持つことをオープンにして働いていくとした場合に、同じようにオープンにして働いている人が、自分と同じ障害特性とは限りません。そのため、あなたらしさを引き出すために、「自分のことを伝えることが苦手な方であっても、スタッフがあなたらしさを自然と引き出す支援」を行っていることが特徴です。
休憩時間は趣味の話などを行うこともあります。時間はかかるそうですが、信頼関係を築いていくことを何よりも大切にしています。あなたが、どのような生き方をしていきたいか、自然と自分でも気付いていくことができるように対話を行っていきます。言葉では簡単ですが、信頼関係を築いていくには難しさもあります。
信頼関係が作られたとは、スタッフが判断するものではありません。相手が判断することです。一人ひとりに深く向き合ってこそ、信頼の構築がなされていくものです。
就職を目指す方とのやりとりのなかで、何があってもスタッフは諦めない気持ちを持つことが大事だそうです。目黒Officeでは、お一人おひとりの意思と選択を重視しているそうです。就職後においても、定着支援に手厚く力を入れています。
多くの人たちと幅広く関わることにより、自分なりの対応方法を見出していくこと、これも一つの職業訓練です。あなたらしく生きていく、そのために諦めない気持ちをもっているスタッフの皆様が力になってくれます。
カリキュラム
ココルポートを利用される方は、働く経験が全くない人もいます。利用される方の、課題や要望によって参加するカリキュラムはカスタマイズすることができます。
グループワーク、PCを用いたプログラム、模擬面接、ご自身にとって必要な訓練を選択できることが、ココルポートの特徴です。目黒Officeでは、JST/SSTなどコミュニケーション系プログラム、PC訓練、実際の企業就労を意識した実践訓練(模擬就労/事務作業/軽作業)などを行なっています。
その日ごとの全体プログラムは、必ず出なければいけないものではないそうです。あなたが選択し、自分で決めることができます。例えば、コミュニケーション力を伸ばしたい方であれば、グループワークに参加することで意見の伝達力を磨くことができます。あなたらしさを実現する目的から逆算して、今必要なことに取り組むことができます。
そのため、個別支援計画書を作っていく法令のものだけでなく、できていること、どういうことに生きたいか、自分で決められるシートとして『自己決定する就職のロードマップ』を作成しています。
やらされている感覚が生まれてしまうものではなく、自己決定を大事にするということです。やらされている感覚で行動していると、目標が自分のものではなくなってしまうためです。
全てのプログラムがリンクしているそうです。
自らが作成した『自分らしさ実現のためのロードマップ』『自己分析シート』などを活用して、自らの目的実現のための課題に取り組み、自分自身を鍛えていきます。このロードマップのキーワードは、全て自分で書き決めることができます。
スタッフについて
経験豊富なスタッフの皆様が、あなたらしさの実現に向け力になってくれます!
宮崎さん(写真前列左:サービス管理責任者)
2017年4月から現職。障害福祉の業界での勤務経験が長く、ご家族に障害を持つ方がいらっしゃるそうです。
前職では、知的の方の就職後のサポートを行なっていたそうです。そのなかで、定着時だけではない就職前も含めた支援としての取り組み、就労移行支援に関心を高められます。
就職は新しい門出です。トレイニーさん(利用者さん)が就職されると、いつもとても大きな嬉しさがあるそうです。ご本人だけでなく、お母様も他に話に行く先がないと頼ってくださったなか就職が決まった時は、感動してくださり大きなやりがいを感じられたとのことでした。何よりも、ご自身の意志が生まれる瞬間が、とても嬉しいそうです。
就職後のケアはとても大切です。定着における取り組みについては、まだまだ深く突き詰めていくそうです。
石川さん(写真後列中央:マネージャー)
2015年4月からココルポートでお仕事をされています。学生時代の就職活動がきっかけとなり、働くことに苦手意識を持つ方の支援に関心をもつように。
就職に向けて考えることは、一人だけだとしんどいこともあります。その支援の継続を経て、現在はココルポート目黒オフィスのマネージャーを務めていらっしゃいます。
支援といっても、いろいろな思考性の方がいますので、相手に合った支援を行なっていくことが大切です。
例えば、場面緘黙(ご家族以外の方とは発話しない、表情も変わらない。)の方がいらっしゃいました。意思疎通が難しいなかで、個別支援計画を作ることはできますが、本人の気持ちと想いを知ることが、適した支援を行なっていく秘訣です。突っ込んだ質問を文字を通して行なってみたそうです。すると、表情や発話状況に変化はなかったそうですが、意思疎通は素直にでき信頼関係を作ることができるようになったそうです。
その方は、現在は事務職として就職が実現したそうです。就職した現在も発話ができないそうです。会社に訪問して「表情は出ないが怒っているわけではない。作業能力、仕事能力は高い。」ということも説明し理解を得られたことも、発話ができないなかで定着・活躍できている要因の一つです。
ご本人の状態を過不足なく伝えるために、勉強会を会社向けに行うことも行なっています。支援する側が難しいと判断するのではなく、信頼を重ねていくことが大切です。
好きな言葉は、「記録よりも記憶」だそうです。卒業された方から、いつまでも刻まれる、人生の指針となるような支援をこれからも行なっていきたいとのことでした。
就職活動時、就業後のサポート
就職活動時は、ご自身で求人検索し活動する際のサポート(履歴書類の整備など)はもちろんですが、ご本人の希望に近い求人があれば提案してもらえることもあるそうです。
どうしても訓練室の中だけだと、企業で働く想定だけで終わってしまうそうです。そのため、企業実習などの外に出ていくことや、トレーニングのなかでも企業で働く体感を深めてもらうことを大切にしています。企業の実習を、ココルポートのなかでできるようにすることにも取り組んでいるそうです。
プレ実習(会社の人と思ってもらう、役割もスタッフを主任とするなど具体的に定めてみる)を通して、緊張感、実践に即した形を体験できる機会を作っています。施設外の訓練においても、自身のロードマップのなかのキャリアの階段を登りやすくするようにしています。
また、定着支援に特に力を入れています。特に、面談力が大事とのことです。入社当初は、毎週欠かさず連絡しているそうです。仕事をしていると、誰でもそうですが辛いことがあります。認めてもらえないことも初めは当然出てきます。そうした際に定着面談によって、業務における乗り越え方を一緒に組み立てていくこともできます。
何よりベースとなることは、訓練の中で難しいことを一緒に乗り越えていくことができた自信と経験、そして信頼関係です。この成功体験を、定着支援で活かしていることがココルポートの特徴です。
ココルポートでは、就職をゴールではなくスタートとして捉えて、企業で長く働き活躍できることを目指しているそうです。
ココルポートの理念、ビジョン
企業理念
私たちは一人ひとりの可能性を信じ、自分らしさと笑顔あふれる社会を共創します。
事業所の設立経緯
2016年6月浜松町で前身となる拠点があり、2017年6月に移転となり目黒オフィスがオープンとなりました。ココルポートは「その人らしさ」の実現のために、常にブラッシュアップしていく会社です。その想いを実現していく(一人一人に寄り添う)ために、目黒のみならず多くの地域にココルポートを展開しています。
障害を持っていても働けるという価値観を広げるべく、全国の皆さまにとって、就職と一人ひとりの夢の実現に貢献できればとの想いで展開を行なっていきます。
事業所の現状の課題
職場体験、実習の機会、オフィスの外での訓練がまだまだ多くないです。
実習を通して自信につながり、新たな気づきを得られることも多いです。イメージを膨らませる仮説と体験を経て、自信を醸成できるようにしていきます。また、お一人おひとり目指す方向性や、それぞれ抱える課題は異なります。そのためトレーニングカリキュラムの中身について、学びたいことの多様性があります。この、多様性に応えられるように、カリキュラムもバリエーションを豊かにし、引き出しをもっともっと増やしていく必要があります。
そのうえで、一人ひとりに寄り添うことを、ココルポートでは大切にしていますが、就職を実現するにあたり自主性を持ち行動することが求められます。そのため、支援を行うことが相手にとって受け身なスタンスを助長させることがないように気をつけているそうです。一人ひとりの状態を見ながら、対応を見極めていくとのことでした。
メッセージ
信頼関係の構築にこだわっており、そのなかでも「その人らしさ」をいかに引き出すか、そしてそれを実現するために就職やその後の仕事人生にどう繋げていくか、という取り組みを精緻に実践しています。
場面緘黙の方の就職を実現された事例に代表されるように、ご本人の状態を過不足なく会社に伝達することで、会社と就職者、双方の信頼を重ねていることが印象的でした。
座学だけでなく、行動を通して習得できるプログラムも魅力的です。企業で働くということは、学ぶ環境とは求められるスタンスが異なります。真面目さや礼儀正しさというものだけでなく、組織の課題把握とその解決のための価値貢献を求められるということです。どのように企業とコミュニケーションを行なっていくことが適切か、伝える内容はどのような中身にすべきか、受容と傾聴を重ねてくれるため、業務において適切に事実と改善策を伝えていく術を身に付けることができる環境です。
自分らしさ、ということについてまだ明確な答えが見出せない方は、ぜひ一度ココルポートのスタッフの皆様に相談されてみることをオススメします。「自分らしさとはこういうもの!」と答えが出ている方についても、その実現方法についていい案を示唆してくれる可能性もありますので、就職に悩みがある方についてもぜひ相談をされてみてください。
(salad編集部 森)
法人概要
名称 | Cocorport(旧社名:Melk)目黒駅前Office|東京都目黒区 |
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サービス種別 | 就労移行支援 |
利用時間 | 10時ー15時 |
対象となる方 | 一般就労等を目指す方 65歳未満の方 精神障がい、知的障がい、発達障がい、身体障がいなどの障がいのある方 障害者総合支援法の対象疾病となっている難病等のある方 |
所在地 | 東京都目黒区下目黒1-2-21 泰山堂ビル4階 |
交通手段 | JR目黒駅 徒歩3分 |
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HP | https://www.cocorport.co.jp/author/office_meguro/ |
この事業所の運営組織 | 株式会社ココルポート |
事業概要 | 障害者総合支援法に基づく障がい福祉サービス事業 |