サービス
ココルポートでは、あなたらしい就職ができるように支援しています。
自分らしさというのは、意外に自分では気づきにくいもの。将来、障害を持つことをオープンにして働いていくとした場合に、同じようにオープンにして働いている人が、自分と同じ障害特性とは限りません。そのため、あなたらしさを引き出すために、「自分のことを伝えることが苦手な方であっても、スタッフがあなたらしさを自然と引き出す支援」を行っていることが特徴です。
休憩時間は趣味の話などを行うこともあります。時間はかかるそうですが、信頼関係を築いていくことを何よりも大切にしています。あなたが、どのような生き方をしていきたいか、自然と自分でも気付いていくことができるように対話を行っていきます。言葉では簡単ですが、信頼関係を築いていくには難しさもあります。
信頼関係が作られたとは、スタッフが判断するものではありません。相手が判断することです。一人ひとりに深く向き合ってこそ、信頼の構築がなされていくものです。
就職を目指す方とのやりとりのなかで、何があってもスタッフは諦めない気持ちを持つことが大事だそうです。柏第二Officeでは、お一人おひとりの意思と選択を重視しているそうです。就職後においても、定着支援に手厚く力を入れています。
柏地域では、週5日の通所を要求される就労移行支援事業所がありますが、ココルポート柏第二Officeではスタート時から状態に無理のない頻度でスタートできます。地域のデイケアや医療機関と連携を深めていますので、発達障害の傾向面や、メンタルなどの個別性の強い課題に対し、信頼できる豊富なネットワークにより対処することができます。そのため、無理なく通える方が増えています。
多くの人たちと幅広く関わることにより、自分なりの対応方法を見出していくこと、これも一つの職業訓練です。あなたらしく生きていく、そのために諦めない気持ちをもっているスタッフの皆様が力になってくれます。
カリキュラム
ココルポートを利用される方は、働く経験が全くない人もいます。利用される方の、課題や要望によって参加するカリキュラムはカスタマイズすることができます。例えば、就職をいつまでにしたいか決まっている方であれば、希望の就職時期から逆算していき、体力面や必要なスキルを組み立てていき、スケジュールを立てていくそうです。
グループワーク、PCを用いたプログラム、模擬面接、ご自身にとって必要な訓練を選択できることが、ココルポートの特徴です。事業所内だけでなく、企業実習の機会もあります。ココルポートは就労移行支援の事業が長く、企業といい関係を築けていますので、実習を経て確認できた課題を日常の訓練に取り入れていくことも行なっています。
実習を通し、その体験がきっかけで方向性が変わることもあります。新しい気づきが得られるということです。初めは、週20時間の通所が難しかった方でも、体調の安定と、この気づきを通して自信を身につけることができ、就職に近い状態を構築していきます。
また、その日ごとの全体プログラムは、必ず出なければいけないものではないそうです。あなたが選択し、自分で決めることができます。例えば、コミュニケーション力を伸ばしたい方であれば、グループワークに参加することで意見の伝達力を磨くことができます。あなたらしさを実現する目的から逆算して、今必要なことに取り組むことができます。
そのため、個別支援計画書を作っていく法令のものだけでなく、できていること、どういうことに生きたいか、自分で決められるシートとして『自己決定する就職のロードマップ』を作成しています。
やらされている感覚が生まれてしまうものではなく、自己決定を大事にするということです。やらされている感覚で行動していると、目標が自分のものではなくなってしまうためです。
全てのプログラムがリンクしているそうです。
自らが作成した『自分らしさ実現のためのロードマップ』『自己分析シート』などを活用して、自らの目的実現のための課題に取り組み、自分自身を鍛えていきます。このロードマップのキーワードは、全て自分で書き決めることができます。
柏第二Officeのカリキュラムは、トレイニー(利用者)さんの要望により、新しく作っていくこともあります。イラストレーター、フォトショップなどを活用するなど、個別の要望も取り入れていきます。
外部講師を呼んで、ヨガマットを活用したストレッチやダンス。課外活動として、ウォーキングや清掃活動を希望者のみ行うこともあります。
スタッフについて
経験豊富なスタッフの皆様が、あなたらしさの実現に向け力になってくれます!
根本さん(写真後列左:柏第二オフィス マネージャー)
保育・福祉を学び、以前は放課後デイで働いていたそうです。そのなかで、障害を持つ子供達と接していくうちに、卒業した後はノータッチとなってしまうことが気になるようになります。ご家族から子供達が自立し人生を過ごす、卒業後の生き方に関心を高めたそうです。
自立していく過程で、どんなサポートができるのか。ココルポートでは一人ひとり異なる課題や特性があることを知り、「障害者だからこういう支援」ではなく一人ひとりにあった支援を行なっています。
スタッフ全体で話していき、ご本人とともに最適な答えを探していくことを大切にしているそうです。多角的な視点で、ご本人だけでは気付くことができなかった生き方を見つけられるようお手伝いされています。
責任あるポジションを担う現在となっても、そんな初心を忘れずに一つひとつのことを大切に取り組んでいきたいそうです。トレイニーさんの気持ち、スタッフさんの気持ち、自分がこの仕事を行いたいと思った初心、すべて大切にしながらお仕事をされています。
河越さん(写真前列左:サービス管理責任者)
2019年5月から現職。以前は、高齢者の施設で介護業務も行っていたそうです。生活相談員として、施設を利用される方から抱えている悩みをお聞きしたり、関係機関との連携などに従事されていました。
介護の仕事以外の世界もみてみたい、前向きに生きていくことに対してもどかしさを感じる方の力になりたいとの思いから、ココルポートへ。サポートをしたい気持ちで入ったそうですが、勉強になることも多いそうです。考え方や生き方など、トレイニー(利用者)さんからも学ぶことも本当に多いそうです。
思っていた以上に、自分自身で気づいて前むきに進んでいける方が多いとのことです。ネガティブなことであっても、共感する姿勢でお聞きして、ポジティブな側面を発見して言葉に変換することで、自然に前向きな思考がクセづけられるように工夫しているそうです。
河越さんは、学生時代から相談されることが多かったそうです。筆者も安心感を与えるあたたかいお人柄を感じました。
座右の銘は、「いつも笑顔!」とのこと。周りの雰囲気を明るくできるように心がけているそうです。
就職活動時、就業後のサポート
就職活動時は、ご自身で求人検索し活動する際のサポート(履歴書類の整備など)はもちろんですが、ご本人の希望に近い求人があれば提案してもらえることもあるそうです。
どうしても訓練室の中だけだと、企業で働く想定だけで終わってしまうそうです。そのため、企業実習などの外に出ていくことや、トレーニングのなかでも企業で働く体感を深めてもらうことを大切にしています。企業の実習を、ココルポートのなかでできるようにすることにも取り組んでいるそうです。
プレ実習(会社の人と思ってもらう、役割もスタッフを主任とするなど具体的に定めてみる)を通して、緊張感、実践に即した形を体験できる機会を作っています。施設外の訓練においても、自身のロードマップのなかのキャリアの階段を登りやすくするようにしています。
また、定着支援に特に力を入れています。特に、面談力が大事とのことです。入社当初は、毎週欠かさず連絡しているそうです。仕事をしていると、誰でもそうですが辛いことがあります。認めてもらえないことも初めは当然出てきます。そうした際に定着面談によって、業務における乗り越え方を一緒に組み立てていくこともできます。
何よりベースとなることは、訓練の中で難しいことを一緒に乗り越えていくことができた自信と経験、そして信頼関係です。この成功体験を、定着支援で活かしていることがココルポートの特徴です。
ココルポートでは、就職をゴールではなくスタートとして捉えて、企業で長く働き活躍できることを目指しているそうです。
ココルポートの理念、ビジョン
企業理念
私たちは一人ひとりの可能性を信じ、自分らしさと笑顔あふれる社会を共創します。
事業所の設立経緯
柏第二オフィスは、2018年4月に開所されました。急に集団のなかに入るのが抵抗がある方は一人で集中できるようにするなど、通い初めのペースを控えめな形でスタートできるようにしています。お若いトレイニーさんも多く、地域の方々の困りごとにしっかり応えられるようにとの思いからスタートしました。
ココルポートは「その人らしさ」の実現のために、常にブラッシュアップしていく会社です。その想いを実現していく(一人一人に寄り添う)ために、柏地域のみならず多くの地域にココルポートを展開しています。
障害を持っていても働けるという価値観を広げるべく、全国の皆さまにとって、就職と一人ひとりの夢の実現に貢献できればとの想いで展開を行なっていきます。
事業所の現状の課題
お一人おひとり目指す方向性や、それぞれ抱える課題は異なります。そのためトレーニングカリキュラムの中身について、学びたいことの多様性があります。この、多様性に応えられるようにカリキュラム、就職後の定着と活躍を実現するための引き出しを、もっともっと増やしていく必要があります。
なかでも難しいと感じることは、定着支援含め、生活面の課題を解決していくことです。医療機関であったり、すぐに連携取れるように準備していても、踏みこめる限界があります。
就職してからのケア、必要な相談できる窓口は、事前に就職する前の段階で作っていくことが大切です。その人のケアのためのチーム作り、連携を大切にしています。
メッセージ
ココルポートの理念のなかの「一人ひとりの可能性を信じる」という言葉を、行動として実践されていることがとても印象的です。
最初に来た時には休みがちだった方が、一年以上継続して通うことで、課題を繰り返し実践することで成長を実現してくれている方が何人もいらっしゃるそうです。あの頃が嘘みたいな成長ぶりで、とお話されていることが印象的でした。
遅刻が多い方については、企業の方に協力してもらって、実習をしているときに伝えていくなど仕事を通して体感を深めていくことも大切だそうです。企業の方から伝えられてることで、リアル感が大きく変わってきます。
信頼関係の構築にこだわっており、そのなかでも「その人らしさ」をいかに引き出すか、そしてそれを実現するために就職やその後の仕事人生にどう繋げていくか、という取り組みを精緻に実践しています。自信にあふれて表情も明るく変わっていく姿をみると、本当にやりがいが大きいとのことです。
座学だけでなく、行動を通して習得できるプログラムも魅力的です。企業で働くということは、学ぶ環境とは求められるスタンスが異なります。真面目さや礼儀正しさというものだけでなく、組織の課題把握とその解決のための価値貢献を求められるということです。どのように企業とコミュニケーションを行なっていくことが適切か、伝える内容はどのような中身にすべきか、受容と傾聴を重ねてくれるため、業務において適切に事実と改善策を伝えていく術を身に付けることができる環境です。
自分らしさ、ということについてまだ明確な答えが見出せない方は、ぜひ一度ココルポートのスタッフの皆様に相談されてみることをオススメします。「自分らしさとはこういうもの!」と答えが出ている方についても、その実現方法についていい案を示唆してくれる可能性もありますので、就職に悩みがある方についてもぜひ相談をされてみてください。
(salad編集部 森)
法人概要
名称 | Cocorport(旧社名:Melk)柏第二Office|千葉県柏市 |
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サービス種別 | 就労移行支援 |
利用時間 | 10時ー15時 |
対象となる方 | 一般就労等を目指す方 65歳未満の方 精神障がい、知的障がい、発達障がい、身体障がいなどの障がいのある方 障害者総合支援法の対象疾病となっている難病等のある方 |
所在地 | 千葉県柏市柏2丁目8-9 千葉スカイビル5階 |
交通手段 | JR、東武野田線 柏駅より徒歩6分 |
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HP | https://www.cocorport.co.jp/author/office_kashiwadai2/ |
この事業所の運営組織 | 株式会社ココルポート |
事業概要 | 障害者総合支援法に基づく障がい福祉サービス事業 |