サービス
精神障害・発達障害のみにスポットを当てた専門的な支援を行っています。
障害種別を精神・発達に限定することで、同じ悩みを持つ仲間と出会えたり、その分野を徹底的に知識拡充・スキルの洗練をしてきた専門スタッフが育っているため、理解が十分にあり、支援経験も特化されているので課題解決や就職までのスピードが速いのが特徴です。
カリキュラム
プログラムは3段階のステップアップ制。
まず、障害特性(取扱説明書も作成します)や対人コミュニケーションツールの獲得、就労準備性の成長を目指したビジネス訓練、仕事だけではなくこれからの人生全体を考えたキャリアプランニングや価値観の洗い出しなど、豊富な内容となっています。
次のステップはワークスキルを学ぶコース。
PCの操作、報告連絡相談の実践、データ入力や資料作成など事務業務や就労に必要な実践的PCスキル(エクセル、ワード、パワーポイントを使用。
希望者にはフォトショップ・イラストレーターなども使用)を学び、企業実習に進んでもらいます(2社以上を経験)。
最後に就職活動のコース。
ここでは面接訓練や就職活動サポート、応募書類の作成、取り扱い説明書の完成などを行い、就職へ進んでいく、といった「自分の成長や他者への配慮が自然と学べるプログラム」となっています。
個別面談も毎日実施。希望者を優先に、必要に応じてこちらからもお声がけをします。
一日の流れは……
10時~通所
10時半~午前の訓練
12時~お昼休み
13時~午後の訓練開始
14時30分~清掃・利用者終礼
15時 退所
※コロナウイルス感染対策のため、通所時間の変更を状況に応じて月単位で変更しています。
詳しくはお問合せください。
スタッフについて
事業責任者:佐藤
金融機関で社会人生活をスタート。
その後は精神科クリニックにてカウンセリングを担当。年間およそ50人の支援を担当。
また、企業の健康管理室と連携し、休職・復職の相談も受けていたため、様々な企業の健康管理体制を理解しています。
「自分にはどんな仕事・職場が適しているのだろう」「無理なく働くためには何を学べばいいのだろう」など生きていくうえに必要なヒントを考え、寄り添いながら一緒に考えていくことが根底に根付いています。ぜひご相談ください。
(保有資格:国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー)
就労支援員:岩永
第一オフィスで管理者・サービス管理責任者をしています。
過去にはグループホームの世話人や就労継続支援B型事業所のスタッフを長年やってきました。
グループホームでは生活面を主にサポートしていて、B型事業所では就労サポートもしてきたので、どちらの視点からもみなさんのサポートができると思っています。
他の福祉サービスの利用についてやこれから検討していることなどぜひ一度ご相談ください。見学もいつでも可能です。
(保有資格:介護福祉士、サービス管理責任者)
就労支援員:和田
司会業や秘書、人材業界でのキャリアカウンセラーの経験があり、産業カウンセラー、国家資格キャリアコンサルタントの資格を持っています。今までの様々な経験を生かして皆さんの就職活動のサポートをしていきます。自分の強みを武器にした上で特性を理解すること、配慮を求めること、そのために甘えと特性の切り分けを行うことが大切です。自分らしく働ける環境探しとなりたい姿へのステップアップ、ぜひお手伝いさせてください。
(保有資格:産業カウンセラー、国家資格キャリアコンサルタント)
※そのほかに、精神保健福祉士、作業療法士、社会福祉士が常勤。
就労移行に必要と思われる専門資格保有スタッフを船橋オフィス、船橋第二オフィス両事業所に配置しております。
就職活動時、就業後のサポート
就職活動はどの段階でも意識をしています。
最初のコースから「希望の業種」「できること・やるべきこと・やりたいことの明確化と現実とのギャップ」「障害特性や強みを生かせる職場選びの考え方」などをワークを通して意識し、ワークスキルのコースでは実践的な環境で業務をしながらより明確にしていきます。
企業での実習を経て、いよいよ就職活動となったときは利用者一人一人に担当の支援員がつき、2人3脚でゴールを目指します。
就職した後は企業に訪問し、月1回の定着支援を最大で3年6か月行います。
卒業生用の専用相談ダイヤルもあるので、何かあればすぐに相談にのることができます。
企業と卒業生の間に入り、話しづらいことやつらく感じていることなども代わりに発信することも必要に応じて行います。
就職を目指してから職場定着するまでの長期期間を徹底的にサポートし、支え続けることが大事であるとDC船橋は考えています。
主な就職先……大手企業~中小企業、官公庁、特例子会社、合同会社、社会福祉法人、財団法人など様々な法人30社以上の就職実績(※2021年6月現在)
【就職実例】※敬称略
千葉県庁、株式会社ジェイマックスリクルートメント、株式会社キャリアコンサルティング、ハッピーテラス株式会社、株式会社ホープス、日建リース工業株式会社、株式会社ベイクルーズ、ワコールアイネクスト株式会社、株式会社トラストネットワーク、某生命保険会社の特例子会社、日本生命保険相互会社、うらやす和楽苑、株式会社JTBコミュニケーションデザイン、大手外資系金融会社、トランス・コスモス株式会社、ANA、福祉施設の支援員、大手繊維メーカーの事務職、保育施設の保育補助職、大手ネットワーク企業の事務職、企業内システムエンジニア職、農園での農作業、ほか
事業所の設立経緯
精神障害や発達障害で「生きづらさ」「働きづらさ」を感じている人たちの専門的な支援機関として貢献したいと思い、立ち上げました。
目で見て分かりづらい障害だからこそ、より理解してもらえない苦悩や苦痛を感じてきた人が多い障害です。
この千葉県でそうした人たちの「一番の理解者」に、そして「一番の応援団」になりたいと考え、設立しました。
この思いに共感してくれたスタッフしか集まっていません。
この思いと専門的なチーム支援力でみなさんの人生の彩に一役買いたいと思っています。
理念、ビジョン
私たちの理念は「凸凹が生きる人生の歩みを一緒に考える」です。
また、ビジョンは「凸凹が生きる社会づくり」です。
私たちは当事者の方の人生が彩りよくなるためのお手伝いはもちろん、社会全体の色眼鏡を外し、一人一人の活かせる力を見いだせる社会にしていくことも目標としています。
私たちは、一人一人が豊かな人生を送るためには当事者の方のみではなく、社会の理解力向上も必要かと考えています。双方に働きかけ、企業と当事者の方がお互いに良い環境を作っていく、それは定着支援の期間(3年6か月)の長さにも表れていますが、じっくり双方に寄り添って進めています。
それが私たちの強みであり、強く描く理念とビジョンです。
事業所の現状の課題
弊所は精神障害・発達障害の方のみを対象としているため、一定の理解力や知力が必要なプログラムが多くあります。
理解力や学ぶことに抵抗がある方にはストレスになりやすいかもしれません。
メッセージ
ディーキャリアは全国に70か所以上ある、発達障害の特性に応じたプログラムの就労移行支援サービスで、平均給与や定着率など数々の高い実績を出している事業所です。
就職後職場定着率は93.4%(就職後6か月/2020年度実績)、就職時の正社員平均給与は18.9万円(1か月平均/2020年度実績)と高い水準です。
ステップアップ制・企業での業務を実践的に練習できるプログラム、オフィス仕様の内装で就職までの成長を実感でき、就職してからも会社の環境や業務になじむことがしやすい事業所となっています。
同じ悩みや似た経験をしてきた仲間と共に、また、穏やかで話好き、専門的に障害理解を深めた支援員と共に、無理なく成長できます。
インタビューに答えてくれた方
事業責任者 佐藤
法人概要
名称 | ディーキャリア船橋オフィス|千葉県船橋市 |
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サービス種別 | 就労移行支援 |
利用時間 | 平日、土曜(月2回)、10時~15時(※土曜は希望者のみ参加、10時~13時) |
対象となる方 | 精神障害・発達障害の診断、または疑いがある方(通院されていれば利用が可能な可能性があります) |
所在地 | |
交通手段 | JR総武線船橋駅南口から徒歩7分、京成線船橋駅徒歩5分、アーバンパークライン(旧野田線)船橋駅徒歩7分 |
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HP | https://dd-career.com/office_data/funabashi/ |
この事業所の運営組織 | ディーキャリア船橋は船橋市、市川市、浦安市、印西市、八千代市、習志野市、その他、ディーキャリア船橋に通うことのできる範囲に住まわれている精神障害・発達障害の悩みを解消したいと考える方を支援する「拠点」でありたいと考えています。 なかなか目で見てわかりづらいからこそ経験してきたつらい思いや、あきらめてきた将来像に寄り添い、長く深く支援を続けていきたいという思いで立ち上がりました。 今までにおよそ70名の卒業生がいますが、いまだにOB・OG会や日頃の定着支援で楽しく、良き相談相手として関係は続いています。 ただの就労移行ではない、「人生の大切な時間の一部に、濃い彩りを添える」ことを目的に私たちは地域福祉のため、当事者のため、寄り添いたいと考え運営しています。 |
事業概要 | 就労移行支援事業所2か所、定着支援事業所2か所(人材派遣業、IT専門の人材紹介業も展開しています) |
利用者の声
女性20代
精神障害/発達障害/週5日・1日6時間利用
ーーー通う前はどんな気持ちでしたか?
以前の仕事は障害を隠して勤めていましたが、継続が難しく、障害者雇用で働くことを目指そうとディーキャリアに来ました。
自分の考えに囚われがちで、正義感が強過ぎて生きづらい状態でした。
自分の中でこうあるべきと思ったことに従わない人に対して強い思いを抱き、自身の心身の状態を崩すことも多々ありました。
それをきっかけに半日しか来られない日や数日間お休みすることもありました。
ーーー通い始めて何か変化はありましたか?
感情コントロールの訓練を受ける中で、自分で状態に気付いたり、考え方を捉え直すテクニックを学びました。
最初よりは体調を崩すことも少なくなりました。
通所3ヶ月〜9ヶ月のころは毎月お休みがあり、体調が安定せず10日以上お休みすることもありました。
10ヶ月経った頃に通所の様子などを見て医師に相談し、双極性感情障害であることが分かりました。
診断を受けてからは自分の特性がより分かるようになり安定して通所できるようになりました。
対人関係で悩むことが多いと気付いたので、人との関わりが少ない仕事で時短勤務ができるところに絞って就職活動を始めました。
そして、自分の特性に配慮してくれる企業を見つけて就職が決まりました。
40代男性
発達障害/週5日・1日6時間利用/
株式会社ジェイマックスリクルートメント/障害を開示して就職
ーーー通う前はどんな気持ちでしたか?
直近に勤めていた会社への復職も上手く行かず、父親の介護なども重なり、約5年間を家族以外の接点を殆ど持たず過ごしていました。
ディーキャリア船橋に通所開始する1年前は寝たきりの状態になるほど生活リズムを崩していたので、「通所実績を残せる居場所が欲しい」「早く社会との接点を持ちたい」という焦りが強かったように思います。
ーーー通い始めて何か変化はありましたか?
通所2ヶ月ほどで生活リズムが整いました。
私生活においては、特にON/OFFが両極端であることに気づき、「やるべきこと」の時刻、所要時間、順番を意識し、習慣化することがポイントでした。
そして一番大きな変化は、気づきが増えて行く中で、自分の経験を伝えたい気持ちが溢れていったことです。
ーーー就職後はどのように過ごされていますか?
任せて頂けるお仕事を少しずつ増やして行けるように、業務ごとにどのような配慮をして欲しいか相談を重ねる日々です。
より良くの思考が強みであることの理解が深まったからこそ、今の自分にとっての仕事との関わり方に自信が持てているのだと思います。
強みを活かす為に、「求める配慮をこれからも発信すること」「身体のメンテナンス」を意識的に取り組むことが今年の目標です。