あなたは、自分の声が好きですか。聞き返されたことはありませんか。面接で「うまく伝わらなかった」と思ったことはありませんか。
相手に話したいことがうまく伝わらない場合、面接やプレゼンなどで一所懸命伝えても相手がつまらなそうにしている場合、居酒屋さんでメニューを頼もうとしても店員さんに振り向いてもらえない場合(筆者はよくあります、、!)
もしかすると、話し方や声の出し方に原因があるかもしれません。
ボイストレーナー、カウンセラー、キャリアコンサルタントの岡部茜(おかべ あかね)さんは、そんな悩みに応えてくれます。
一人ひとりの悩みや目的の実現のため、ボイストレーニングの一般論だけではない、あなたにオーダーメイドされたアプローチでトレーニングしてもらえることが、岡部さんの『声となり空間』の特徴です。
アナウンススクールのような場所ではなく、自信を持って「想い」を伝えることができるよう、一緒に考えてくれる伴走者のようなお手伝いをしてもらえるそう。
「話し方や声というよりも、話す内容をどうにかしたい、、」という方も大丈夫。内容を一緒に考えてもらいながら、「自分はこんな風に考えていたのか!」「こんな強みがあったのか!」という新たな気づきに出会えます。
岡部さんは、なぜ「声となり空間」を始めたのか
何より、お話する相手の方が望む変化を成し遂げられた瞬間が、心から嬉しいと語る岡部さん。
「話し方、伝え方を学んで、あなたはどうなりたいのか。」まずは、ここをじっくりとお話します。
大切なこととして、話し方は手段でしかないそうです。話し方を学んでどうなりたいのか、明確に持っている方、ふわっとしている方、いろんな方がいます。どちらも、良い悪いということはありません。
ふわっとしている方には、どうなりたいか聞いていきます。今までお話された方は、サロンオーナー、税理士さん、就職活動中の学生さんなど、本当に様々な方がいらっしゃったそうです。それぞれの望む自分像、未来に向けた個別の支援を行なっています。
そんな岡部さんも、『声となり空間』を始める前は、公務員の経験もありました。
しかし、慣れない事務仕事に難しい専門用語が重なり四苦八苦。そんな折、保健師資格を持つ職員に悩みを聴いてもらったことで、心が穏やかになっていく感覚になったとか。「話すだけがコミュニケーションではない」「人に役に立つとはまさにこのこと!」と感動したそうです。
結婚のタイミングと重なり、やりたいことを仕事にするタイミングと納得できたこともあり、『声となり空間』を2014年にオープンされました。
ラジオで学んだ「伝える」ことの難しさ
人と接することが好きな岡部さん、「単純に楽しい!」を、仕事にしたいと考えた末に『声となり空間』を始めますが、昔はそんなにお話することが得意ではなかったそうです。
高校時代に遡ると、ユニバーサルデザインの研究に没頭され、大学の頃には講師を行うまでになったそうです。そこで、ご自身の講演内容を見返した際に、「これは伝わっていない!」と実感したことがきっかけで、『講演講師養成講座』に通うことに。「好きだから、鍛えたい!」ととてもポジティブな気持ちだったそうです。
驚きだったことが、『あ』という言葉ひとつの発声でも、奥が深いということです。発声を習いつづけると、自分自身変わっていくことが実感できました。
そんな中同講座の講師から、ラジオパーソナリティのオーディションの話が舞い込んできて・・・以来、都内のコミュニティラジオ局を中心に、計12年いろんな番組を担当しました。
ラジオで話すということは、発声・滑舌は出来て当たり前の基本の「キ」。でも、そこが出来ていないと、伝わるものも伝わらず、何度も歯がゆい想いをしたとか。また、限られた時間の中で、目の前で起きたこと:誰がどこで何をどうした、を、瞬時に言葉にしなくてはいけない。特にラジオは映像がなく、言葉だけの勝負。
ラジオで培った声の力と瞬発力は、面接官とのやり取りやお客様を前にしてのプレゼンなど、様々な部分で通ずることがあると言います。
ゴールはそれぞれ違う
岡部さんの『声となり空間』を訪ねる方々は、年齢や仕事、目的もバラバラです。「講師をやってほしい」「面接対策」「職場でのコミュニケーションに悩んでいる」、など困っていること、なりたいイメージがみんな違います。
声をきっかけとして、包括的な生き方支援をすることが、岡部さんの仕事です。相手にとって、何が問題になっているのかをかなり深く確認していくそうです。
ただ時間内において質問ばかりするのではなく、「訪問してよかった」と思ってもらえるような気づきを持って帰ってもらえるようなアウトプットを大切にされています。
変化を好み、目的意識が強いと、成長できる
「声となり空間」を始めて3年半。成長できる人には、考え方に大きく二つ特徴があると言います。
◎変化を前向きに捉えられる方
◎目的意識の高い方
この二つです。
世の中にはいろいろな習い事がありますが、好きなことを習いに行くのが一般的です。苦手なことを習いに来てくれる、もはや、この場にいらしてくれたこと、それだけで一歩も二歩も前向きに変化できていることをわかってほしいです。
レッスンでも「できないできない」と音を上げてしまう方より、少しでも「声が出た!」「話すのって意外と楽しい!」と前向きな方の方が、ぐんぐん伸びるとか。
また、「こうなりたい!」と、明確な目標を持っている方ほど、練習も熱心で成長度が早いそう。そのために、通っていて楽しくなるレッスンはもちろんのこと、目標を実現するためにどうしたらいいかプランニングを一緒に考えているそうです。
いかがでしたでしょうか。
コミュニケーションや自分に自信を失ってしまった方は、一度相談されてみてはいかがでしょうか。
新しい自分をみつけるきっかけとなることと思います。
salad編集部