コーチング専門家のメテさんは、生きづらさや障害を抱える人にむけ、その方が持つ可能性を引き出し、人生の充実感や平穏を感じられるよう支援しています。
コーチングは、アドバイスやコンサルテーションのように、教えたり指導したりすることとは異なります。相手の人生の目的に向けて、手段が豊富にあることを気づくきっかけを提供したりなど、その方が本来持つ可能性を拡げるお手伝いをすることがコーチングの真髄です。
メテさんは、世界の多様な価値観を体感し、ご自身の経験もふまえ、多くの方に人生の豊かさを感じてもらえるよう、独自のコーチングプログラムを開発されています。
ヤズジ メテ(Yazici Mete)さん
経歴
米国企業の東京事務所で日本国内向け製品開発部門長(独立前)
California Southern University心理学修士号取得予定(2017年)
ティク・ナット・ハン氏によるマインドフルネス・トレーニング修了(2015年)
テンプル大学日本校でNGO管理課程修了(2010年)
国際大学(日本)経営学修士課程修了(1996年)
Boğaziçi University(トルコ)卒業(1993年)
【どうして起業したのか】
自分にしかできないこととは、自分の今までの人生経験を統括して、何があるだろうと考えたそうです。
メテさんは20代から人事や製品開発まで幅広い業務を行なっていたそうです。そのなかで、経営者や人事、IT企業やアーテイストなど、国籍問わず本当に様々な方々と接してきたそうです。
今までやってきた製品開発や、組織マネジメントなどの経験は、知識や業務経験、リーダーシップ、マネジメントスキルがあれば、誰でもできることだと感じたメテさんは、ご自身のパーソナリティや多様な文化を知る人生経験を活かしたいと考えました。
一人ひとり、その場で、その時にいて、ワンアンドオンリーな存在だと思っているため、メテさんだからこそできることは何かと考え続けた結果、メテさんご自身の考え方も数年かけて変わってきたそうです。
コーチングとの出会い(メテさんご自身もコーチングを受け、コーチングを行ってきました)や、多様な文化の背景を持つ様々な方々からいろいろ学んで、大きく変わってきました。周りの友人や知人からもそのように言われるそうです。
『人は、よりよく変われる。』
そのためには、変わりたいという意思と、その場となるきっかけを提供できる他者が必要。よりよいきっかけ(本来持つ可能性を引き出し、豊かな人生を送るという目的の実現のため)を提供できるよう、独立を決意しました。
【メテさんだからこそできること】
相手に強い関心を持ち、ギュッと入るそうです。
なによりも相談者であるあなたの人生を第一に考え、信じること。一般的なコーチング視点ではなく、多様な文化を経験してきたからこそ持ち得る視点や、可能性の引き出しを体感できるよう、きっかけを提供できること。日本の文化を理解し、外国で生まれ育ったバックグラウンドを活かすコーチングが、メテさんだからこそできることです。
コーチングは、アドバイスではありません。
その人が持っている気づきを引き出すことができるか。こういうこともありえるのではないか?気づきを得られるか。ここが肝要です。
こうするべきという、コミュニケーションではなく、可能性や創造、考える幅を広げること。そこに気づき、自分自身で決断ができると、自然とモチベーションが湧き前に進めます。そのきっかけのコーチング品質の高さが、メテさんのプロフェッショナリズムです。
【意見を言うという姿勢は制限されるべきではない】
メテさんは会社員時代、企業の規則を遵守するよう組織を取りまとめる立場でした。
そのため、SNSをプライベートで活用する際も企業人として、『会社の意見』としてのパブリックさを求められていたそうです。一人の人格を持つ人間として、意見を発信することを制限されてしまうことは、ありのまま生きていけないと感じていたそうで、ここに強い葛藤がありました。
そのため、『一人ひとり、どんな悩みをかかえているのか?そのために力になれないか』という思いを強くされていきます。
今の自分の仕事を、変えたい。キャリアを変えたい、転職したい。なにか、現状に不満がある。そのような思いをもつ一人ひとりの力になることが、メテさんのライフワークとなっていきます。
【目的が大切!】
例えば、うまくリーダーシップを発揮できていないと自覚があったとして、上司には相談しにくい(評価に繋がってしまうことが怖い、、)内容があったとします。上司には本音では話せない場合は、第三者との関わりで解決できることがあります。
大切なことはふたつです。
1、人生の目的は何なのか、どういう人生を歩みたいのか。
2、個性、習慣、思い込み、視点が固まりすぎてしまっていることを、解きほぐす。
(今こだわっていることは本来の目的の役に立っているの?などの質問を繰り返してみる)
型にはまってしまう、こだわりが強いなどの悩みがあったとしても、何も問題ありません。
ただ、本当にそのこだわりが幸せにつながっているのかどうか、反芻してみることです。それは、価値観を表しているので、自分の価値観を定義し軸を持つことのきっかけにもなるはずです。
意識して選択すれば、(目的、価値観)それでいい。意識できていなければ、それは問題。いいジャッジができるようになることが大切。
英語でポテンシャル、可能性を伸ばすこと。これがメテさんのコーチングの目的です。
【メテさんが感じる福祉業界とは?】
メテさん自身まだそれほど関わりが深くないものの、二つ感じているそうです。
1、個人それぞれ特性や希望は様々であるため、プログラムを多様にし、それぞれの強みを生かすことのできるよう選択できるようにし、明確にスキルを伸ばせるようにしたほうがいい。(プログラムの多様さ、明確さが必要)
2、能力や進捗、特性の違いを考慮し、個人の目標設定、プランを丁寧にカスタマイズしていくこと。(プロセスのカスタマイズが必要)
一人一人にトレーナーがつくイメージで、パーソナルトレーニングを行なっていくと、業界全体の就職率も上がっていくのではないかと考えています。
【メテさんのビジョン】
障害者という言葉がなくなったらいい。
言葉の漢字の使い方、言い方が『完全でないというイメージ』を与えている。バリアがあり、仕組みを作れず、ひとを活かせていない社会。
基準があって、基準に達している人と、達していない人を白黒で分ける社会。そういう世の中が現状。
その基準を作っているのは、ヒト。
その基準でうまくいっているのか、もっとうまくいくことのできる世の中の可能性を放棄しているのではないか。自尊心の低い人を産み出してしまっている元凶がここにある。この現状をコーチングを通して変えていきたい。
実現するために、一人ひとりにポテンシャルがあることを、信じ切るしかない!言い続ける、行動し続けるしかない。
社会が勝手に決めている天井はどうでもいい。
あなたが信じている目的は何か、
あなたが信じられる充実感を追求していくこと。
これこそ、社会基準よりも、会社に貢献することよりも、大切なこと。
目的のために手段を見出せずにいる一人ひとりに可能性を拡げるきっかけを提供するため、そのために、今後の人生を懸けていく。
いかがでしたでしょうか。
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