サービス
働くしあわせJINEN‐DOでは 「精神疾患があっても自身の症状に応じた働き方を身につけ、必要な配慮が得られれば安定就労は実現できる」 という考えのもと、利用者さまにセルフケアのトレーニングを提供し、心身の状態を維持・管理できる力を養った上で、本人にとって必要な配慮が得られる職場への就職を支援しています。
その結果、就職半年後の定着率は100%(1年後の定着率は91%)を実現しています。
→JINEN-DOのコンセプト
このコンセプトのとおり、JINEN-DOでは、
「誰かの役に立ち、必要とされる喜びを感じながら働く」
「仕事を通じて人間的に成長し、自分らしく輝いて生きる」 という
働くしあわせの実現に向け、利用者さまがセルフケアのトレーニングに励んでいます。
筆者が、驚いたことの一つとして、利用者さま同士でプログラムを主体的に進行されていたことが挙げられます。自然な笑顔で明るくお過ごしになっていました。
プログラムは、
スタッフによるレクチャーは最小限に留め、利用者様同士が相互に学び合うグループワークが中心です。
感じたことや気づいたことをみんなで語り合い、影響を与え合うことで高い学習効果が期待できるのだそうです。
また、話し合いの進行役や書記役など様々な役割が設けられており、未経験の役割に挑戦することで自分の強みの発見につながったり、仲間に貢献する喜びや工夫する楽しみを実感してもらうことを重視されているそうです。
カリキュラム
セルフケアのための5つのチカラを身につけられるよう、段階的かつ着実なカリキュラムを用意されています。
→プログラム
セルフケアは大きく5つのチカラから構成されます。
・体力
・気力
・コミュニケーション力
・配慮要求力
・習慣形成力
それぞれのチカラを高めていくために必要なことを、日々のプログラムに組み入れています。
【体力】
週30時間(週5日)、無理なく働けるだけの体力を養います。やみくもに運動量を増やすのではなく、身体のメカニズムに応じた食生活と運動習慣を身につけ、疲れにくい身体を手に入れることを目指しています。呼吸や姿勢の改善にも着目し、ヨガやピラティスといったプログラムも取り入れているそうです。
【気力】
仕事における最良のセルフケアは、貢献や成長を感じながら働くこと。
JINEN-DOでは
「人は誰かに貢献し必要とされることで自分の存在価値を実感し幸せになれる」
「人は成功からも失敗からも学び成長することができる」ことを伝えるとともに、
様々な役割を通して貢献や成長を実感できる機会を設けることで “他人への貢献と自分の成長を楽しむしなやかな心” を育んでいます。
【コミュニケーション力】
職場の人間関係が悪化すると病気の症状に悪影響を及ぼし、また、早期離職の原因につながります。JINEN-DOでは、自分のチカラで良好な人間関係を築くこともセルフケアの1つと考え、上手な話し方や相手との向き合い方、すなわち “他人の心を受けとめ、自分の気持ちを相手に伝える” トレーニングを提供しています。
【配慮要求力】
自分の状態を把握し、適切に報告相談できる力を育みます。
川崎市とともに開発した、日々のバイオリズムを把握する仕組み「K-STEP」の元になったチェックシートで、自身の状態管理と自己理解を深めていきます。
周囲の協力を得ていくため、体調管理、実習の報告も含め、スタッフや仲間とお互いの状況をシェアします。
そのうえで、心身の状態の変化に気づき、その状態に応じた対処ができ、
また、必要に応じて配慮を求められるようにトレーニングを行っていきます。
【習慣形成力】
大切なことは、何事も毎日継続的におこなうことです。
悪い習慣を、良い習慣へと変えていきます。
仮に、なかなか眠ることが出来ないという悩みを抱えていたとすると、
例えば、夜10時になったらスマホスイッチオフなどの習慣を身につけていきます。
自分で気づいていくことが大切ですが、周囲からのアドバイスで初めて気づくことができることもあるそうです。
先輩利用者さんからアドバイスや、約30種類のプログラムから良い習慣を継続できるよう、訓練していきます。
オフタイムとオンタイム、それぞれの質を高めていくために、振り返りの時間をとても大切にしています。
自分に合ったやり方を習慣にしていくため、もっとこうすればいいと思えたことを習慣化できるよう支援しています。
スタッフについて
人材業界で長年就職支援を行っていた方、対人援助の経験が豊富な方、元利用者でピアスタッフとして働いている方、ジョブコーチ経験者など、様々な経験やスキルを持ったスタッフが利用者さまの働くしあわせ の実現に向けて、お互いの持ち味を活かし合い、場面に応じて連携をとりながら、チームで支援に取り組んでいます。
就職活動時、就業後のサポート
就職活動の準備の支援については、人材業界出身のスタッフも在籍していますので、プロフェッショナルなアドバイスが可能です。
また、障がいのある方の雇用に理解のある企業との繋がり増やすために、毎月1回「キラパタ(多様な人たちが輝くためのパターン・ランゲージ)体験セミナー」を主催しています。
「キラパタ(多様な人たちが輝くためのパターン・ランゲージ)体験セミナー」
このセミナーでは、企業の経営者や人事担当者とJINEN-DOでセルフケアのトレーニングを積んだ利用者が、障がい者雇用の現場で起こりがちな問題について話し合い、対話を通して問題を解決していきます。
対話を通して問題を解決していくたびに、多様な人たちが働きやすい職場に変化していくことを体験してもらうセミナーですが、毎月定期開催することで、職場実習先や就職先の開拓にも役立っているそうです。
事業所の設立経緯
代表の石田さんのご子息は、知的障がいを持っています。
ご子息の今後の就職を考えるなか、当時はなかなか可能性を見出せずにいたそうです。
バリバリのビジネスマンである自分自身が稼がないと、と考えていました。
苦悩するなか、打開する手段をみつけるべく、
日本理化学工業の現場に見学に行きました。
本の出版などで著名な大山さんが社長をされていた時です。
このきっかけが転機となり、大きく考え方が変わりました。
どのような状況であっても、可能性はある。また、可能性は実現することが出来る。
そう実感できたことで「働くしあわせを実現することの素晴らしさ」を広め、
この流れを推し進めていくべく起業されました。
理念、ビジョン
ただ就職するのではなく、
「誰かの役に立ち、必要とされる喜びを感じながら働く」
「仕事を通じて人間的に成長し、自分らしく輝いて生きる」 という
就職の先にある “働くしあわせ” の実現をサポートしています。
事業所の現状の課題
より多くの企業が、働くしあわせを実現できる職場環境へと変わっていって欲しいと考えています。そのため、「キラパタ(多様な人たちが輝くためのパターン・ランゲージ)体験セミナー」に参加する企業を増やしていきます。
メッセージ
【石田さんからのメッセージ】
セルフケアの習得は、自分らしい働き方、生き方を見つめなおすプロセスでもあります。自分と向き合い、少しずつ自然体の自分を取り戻していく、「本当はこんな風に生きたい」という気持ちに気づき、主体性を持って歩みはじめる、そんな利用者さま一人ひとりの変化成長に伴走するのが私たちスタッフの役割だと考えています。
都心とは思えない緑豊かな環境で、お互いを応援し合える仲間と一緒に、自分らしい働き方、生き方を見つめなおしてみませんか?
法人概要
名称 | 就労移行支援事業所 働くしあわせ JINEN-DO|神奈川県川崎市麻生区 |
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サービス種別 | 就労移行支援 |
利用時間 | 平日 09:30~16:30 土曜 13:00~16:30 |
対象となる方 | 障がい内容で利用の可否を判断することはありません。 就業したいかどうか、そのために当事業所を利用したいかどうかでご判断ください。 ご不明点はお気軽にお尋ねください。 |
所在地 | 〒215-0021 神奈川県川崎市麻生区上麻生5-10-11 →移動経路 |
交通手段 | 小田急線柿生駅南口から徒歩7分 |
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HP | http://www.hatarakushiawase.net/index.html |
この事業所の運営組織 | 一般社団法人働くしあわせプロジェクト |