作成日:2018.07.06
事業所名

就労移行支援施設 GFTD.WORKS(ギフテッドワークス)|東京都渋谷区

“Unity、MAYAを用いた3DモデリングやVR開発。発達障害を持ちエンジニアを目指す方にとって、最高の環境がここにあります。”

サービス

ギフテッドワークスでは、発達障害の方々に向けた支援を得意とされています。
筆者は、様々な就労移行支援事業所に足を運んでいますが、
これほどエンジニアリング、プログラミングやデザインを本格的に学ぶことのできる事業所は、まだ(2018年7月現在)他にありません。

ギフテッドワークスの特徴は、大きく4つです。
◎プログラミングやデザインに特化した、発達障害者向けの就労移行支援事業所であること。
◎一人ひとりの「できないこと」ではなく「できること」に注目した学習を支援していること。
受託開発を行っており、「実際に働くことで、実務能力の向上」を実現できること。
「自由さ」を大切にし、やりたいことに集中できる環境、支援方針であること。

まず、設備が本格的(就労移行支援事業所というよりも、先進的なIT企業なみ)です。
UnityMAYA、などを扱うことができ、他にも3Dプリンタなどの設備が整っています。
VR開発、3Dのビジュアルデザインなどを、最新のツールを活用し行うことができます。
民間の学校などでこれらを扱うとなると、利用者は利用料を負担しなければなりませんが、ギフテッドワークスでは、トレーニングの一環として扱うことができるそうです。(筆者としては、とても羨ましく思います、、)

事業所利用のタイミングで、利用者さまのスキルレベルも様々異なりますので、簡単な基礎からトレーニングを行うケースもあれば、プロジェクトに参加するなど企業の受託開発に携わるケースもあるそうです。
なぜプロジェクトを受託するかというと、
「働くことでしか、働くことを学ぶことができない」という考えがあるからだそうです。
そのため、事業所の名前を2017年12月に「ギフテッドワークス」に変えたそうです。

利用者さまは卒業後、企業での中途採用となりますし、
あくまでその方の志向を尊重されますが、事務で補助というよりも、
健常の方と同等に働くということを、考え方として目指しておられます。
仕事で通用することを目的とし、仕事を体感できるようにカリキュラムを設計されています。

Unityを用いた3Dモデリング画面

個人で学びを進めるだけでなく、スタッフや受講生同士の連携も大切にしています。

MAYAを扱うこともできます。

筆者には難しいですが笑、空間座標に円を連続的に描くなど専門的な技術を習得することができます。

3Dプリンタもあります。

カリキュラム

集団授業はほぼ行なっていないそうです。
先生と直接面談したり、受講生同士で教え合うなどして過ごしています。
集団授業は苦手な方が多く、週一の頻度で面談を行い、学びとトレーニングの方向性を定めています。

テキスト、カリキュラムの大枠は決まっているものの、細かなところは各々に任せているそうです。例えば、3D画像の開発プログラムにおいても、建築、ゲーム、デザイン等の表現する目的によって、必要な知識や能力が違ってくるため、かなりのカスタマイズが必要となります。
そのため、プロフェッショナルなスタッフと、面談で方向性を定めることが肝要です。

広いオープンスペースで、思いおもいの時間を過ごすことができます。※撮影時には利用者さまがたくさんいらっしゃいましたが、撮影のため移動していただきました。

スタッフについて

受講生と講師が一緒にプロジェクトを行うこともギフテッドワークスの特色のひとつ。
講師となるスタッフは、プロフェッショナルなスキルを持ったエンジニアです。
また、デザインやプログラミングなど、それぞれのやりたいことや強みに集中できる環境です。

就職活動時、就業後のサポート

ご自身のポートフォリオ(プログラミングのコードやデザインなどの作品集)設計を支援されています。
障害手帳の有無にかかわらず、ポートフォリオがしっかりしていると、雇ってもらいやすくなるそう。企業からすると、ポートフォリオを通じてどの程度の実力を持っているか把握できるため、企業側と相互理解が行いやすくなります。

また、実務を事業所内で行うことができる環境が整っていることも、就業に近づく理由の一つ。
大手総合広告会社からのプロジェクトにおいては、マインドフルネスなどの企画に加え、目が見えない方でも、指圧など体感できるVR開発、障害者の世界が体感できるプロジェクトなども行なったそうです。
ブロックチェーン、ICO、仮想通貨など、最新のトレンドを体感できる就業環境が整っていることが特徴です。

広いオープンスペースだけでなく、個別の面談室があります。

事業所の設立経緯

代表の河崎さんが、「偏りを活かす社会をつくる」という考えのもと、
プログラマーやデザイナーとして世界で活躍できるスキルを学び、経済的な自立、精神的な自律を目指し、それぞれの方にあった理想の働き方を見つける場所をつくるべく設立しました。

理念、ビジョン

『すべての人に、価値を発揮できる場がある。』
理念

筆者がお話をお伺いするなか、
「既存の社会は、鋳型にはめて(定型の型を強制して)しまっている。」
「その鋳型をいちど離れ、自分への理解を深め、特性を伸ばし、仕事をすることで他者に対する信頼を獲得していく。それは自信につながっていく。」
このような言葉が印象的でした。

事業所の現状の課題

「自由さ」を大切にしているため、利用者さまのタイプによっては放置されていると感じられるケースもあるそうです。
一方で、何かを強く促すような訓練型の環境ではないため、安定剤投入量が減るなど、ストレス軽減、癒しにつながる面もあります。

自由さにより、疎外感を感じられる状況とならないよう、それぞれの方の状況や性格の見極めが大切とのことです。

メッセージ

発達障害を持つ方は、新卒での実務経験を逃してしまったり、キャリアを積まずに高齢になってしまうという問題がありました。

この問題を解決するには、
「働く経験と、学びの場の両立」が必要です。
この実現はなかなか難しいですが、
ギフテッドワークスは設備や環境、仲間など高いレベルで実現されています。

発達障害を持ち、IT分野での就労を考えている方は、
是非一度、見学に行ってみてはいかがでしょうか。

法人概要

名称 就労移行支援施設 GFTD.WORKS(ギフテッドワークス)|東京都渋谷区
サービス種別 就労移行支援
利用時間

月曜日-金曜日 10:00 – 16:00

対象となる方発達障害と診断された方の働き方を学ぶ施設です。ただし、制度上利用できるのは18~65歳の方に限られますので、ご了承ください。障害者手帳は準備前でも大丈夫です。
所在地

東京都渋谷区渋谷3-27-15 坂上ビル6F

交通手段JR渋谷駅新南口より徒歩1分
HPhttps://www.gftd.works
この事業所へのご質問・メッセージ