作成日:2018.09.12
事業所名

COMPASS 上野|東京都台東区

“自分らしい働き方、自分らしい生き方を。メンタルヘルスとキャリアコンサルティングの両面から支援しています。”

サービス

COMPASS上野では、気分障害(うつ病、双極性障害)や、発達障害(アスペルガー症候群や自閉症スペクトラム、ADHD、学習障害:LD)の方を主に対象とした支援を行なっています。

特徴は大きく三つです。
・心理的な専門プログラムを構築していること
・キャリア構築に関し、プロフェッショナルな知見を持つ方からアドバイスを受けられること
・ビジネススキルの土台を築くための、本質的なトレーニングを積むことができること

運営会社であるヒューマンタッチでは、メンタルヘルスに関する包括的な事業を展開しています。
『ひとりひとりが抱える個別的な問題に焦点をあて、その人自身が本来持っている力を最大限引き出そう』という考えを基に、ひとりひとりの心に向き合ってきた企業ならではの強みがあります。
こころが抱える問題を専門的な知識と経験を有するからこそ、ストレスに対する対処について、ひとりひとりに合ったアプローチで伝えることができます。
長く働くためには生活リズムを整えていく必要があります。
そのために役立つ心理プログラムも多数用意されています。

また、キャリア構築における、専門的なプログラムを用意しています。
どんな働き方があるのか、どのような仕事があるのか。
経験豊富なキャリアコンサルタントがスタッフとして常駐しており、ひとりひとりに合った働き方を提案します。
COMPASS上野を利用された方が就職された職種ですと、事務職、IT系エンジニア、プログラマー、デバッカー(ゲーム、システム関連)、軽作業、調理補助など、様々な仕事に就いています。
仕事の経験がある方は、より能力や経験を活かせるようにさらに発展が期待できる仕事を一緒に探していくそうです。
例えば、マインドマップを活用しています。始めてみると、自分の可能性がどんどん広がり希望も生まれていくことが体感できると思います。

マインドマップを活用できるようになると、気づけなかった新しい自分を見つけることもできるそう。

 

ビジネススキルを高めるための初歩的なPC訓練として、ワード、エクセル、パワーポイントの実践も行います。また、自作した資料をもとに発表の機会を設けています。発信していくことを実践し、自然とオフィスで仕事を行なっている感覚を身につけていって欲しいためだそうです。
苦手意識が自然と薄れるように、工夫もされています。オフィス内に掲示されている発表資料を拝見したところ、子犬や演劇、食べ物の話題など、それぞれ異なる趣味に近い内容を発表テーマとされていたことが印象的でした。
この積み重ねが、基礎力となり土台として成長に繋がっていきます。

また、プログラミングの初歩的な講座を2018年9月より開始されます。
HP(ホームページ)の構築ができ、HTML(プログラム言語)が学べます。発表の際に用いたプレゼン資料の一部を、ネットのページとして公開することも可能だそうです。

パソコンの電源をつけることすら知らなかった方(ゼロベースの知識)を、事務職でパソコンを用いた仕事ができるレベルに育てたこともあったそう。
利用者さまの希望に沿って、スタッフそれぞれの強みと特徴を活かす支援体制が整っています。

事業所内はオープンスペースで広く、オフィスのような空間。

白が基調の落ち着いたキレイな環境です。

カリキュラム

ひとりひとりに合わせて構成し、オフィスの中で働いている体験を重ねていきます。
オフィスワークプログラムとして、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)試験対策やプレゼン実施、擬似オフィス体験(電話対応、メモの残し方など)、文書作成(社内文書、社外文書の違いをふまえて)などを実践していきます。
苦手の部分についても、やってみないとわからないことがあります。ここを、わかっていくことが大切です。
プログラムが終わった後も、希望される方には面談対応を行なっています。

コミュニケーションも大切にしています。
例えば、マイナスの言葉をプラスに変えること。短所を長所に変えることもできます。
短所と長所、言葉の持つ意味、言い方、捉え方を考えていく。すると、ビジネスマナーの納得度が変わってきます
これを日常で繰り返し(リフレイミング)ていくことで、自分の習慣となっていきます。

また、自発性を促す機会を積極的に作っています。
利用者さま同士でペアワークを行い、言葉の語彙を伝え合うなどの時間も作っています。時間ごとにガチガチにプログラムは行わず、そのような講義もないそうです。
コミュニケーションを自然に行なっていくにはリラックスできる環境が必要となるためです。

ただ、いい意味で適度に負荷をかけていくことも必要だそうです。
守られすぎてると、社会に出たのちにギャップを感じてしまうため、ある種の厳しさも体感できるよう仕事で想定される大変さも伝えています。そのなかで、認知行動療法も行なっています。

プログラムの大枠は決まっていますが、中身は個別にカスタマイズされます。

水曜は特別プログラムが実施されます。

PCは個別に使用することができます。

スタッフについて

福祉業界出身の方から、企業でビジネスをバリバリ行なっていた方もおり、それぞれの強みを活かしやすい、バランスのとれた組織体制とされています。

【吉増(よします)さん 精神保健福祉士・職業指導員】
COMPASS上野立ち上げ時から在籍。ベンチャー企業における、特定保健指導、予防医学の保健指導の事務方での勤務経験を経て、B型事業所の指導員をしていました。
キャリアコンサルタントとして、経験を活かしかつ発展が期待できるキャリアプランの構築に強みをもっています。

【浦野(うらの)さん 介護福祉士・就労支援員】
ご家族の健康問題がきっかけとなり、福祉業界へ。なかなか声があげられない方への支援を行いたかったそう。様々な出会いのなか、『心に傷を持った方は、なかなか自分の本心を伝えられない』と感じ、ここに寄り添っていきたいとの思いから、COMPASS上野で支援員をされています。
以前は、大手の通信会社で働いていました。
機械のプログラムは、だいたい把握できるそう(すごいです、、)
マイコン作成などもご自身で作れてしまいます。
ご自身の可能性を見失ってしまった方に、まだまだ未来があるということを、体感やきっかけを通して伝えていきたいとの熱い想いをお持ちです。

就職活動時、就業後のサポート

求人の選定から一緒にやっていくそうです。面接の同行も、本人がOKだったら一緒にいくとのこと。履歴書の添削、応募書類のチェック、模擬面接も行ないます。就職活動においては、服装についても実は大切です。ネクタイ、バッグなどもチェックしているそう。

地域のハローワークと連携したり、民間の就職イベントに向かうなど行いながら、就職のチャンスを広げていきます。

広い面談室。

キャリア相談もじっくり話せる個別の面談ブース。

 

また、運営会社のヒューマンタッチでは、
企業向けにメンタルヘルスの職場環境改善提案なども行なっています。就業規則や、職業性ストレスのチェックも対象です。ストレスチェックの後の改善に課題感ある企業に対して、うまく企業をより良くするための改善策の提案と実施を行なっています。

就職活動の支援とともに、企業の雇用環境を改善していくことも、並行して行なっていきます。

事業所の設立経緯

仕事は人生のなかで大きな領域です。
人生の航海をイメージし、人生の向かう先を判断できる指針となれば、との思いからCOMPASS上野と名付けられました。

立地の面も重要な要素でした。働く体験として、オフィスでの実務を体感できる環境を提供できたらとの思いもあり、オフィス街のビルでオープンされました。

理念、ビジョン

『自分らしい働き方、自分らしい生き方を』

この理念の実現に向け、事業所数を増やすなど社会的なインパクトを高められるよう努めていきます。
そのために、地域との連携を深めていきます。就労の実績をさらに高めていき、企業との繋がりを含めCOMPASS上野の特色をさらに際立たせていきます。

企業に対しても、できることはまだまだあると考えています。
受け入れ研修の際にも、『挨拶をしましょう』ではなく、『挨拶を返しましょう』にした方が効果的であることなど、現場の方々向けに伝達しています。このような一般的な内容だけでなく、企業ごとに課題にばらつきがあるため、もっと深く入っていくことが肝要です。

現場の働き方を変えていくなかで、『自分たちの意見で決めた』という納得感が実はかなり大切だったりしますので、働き方を変えていくなかでのプロセスも重要です。このプロセスにおいては、ストレスチェックやメンタルヘルスケアなどで得られたデータを用いると効果的ですので、このような提案も行なっていきます。

企業の働き方として、
『障害をもつ方が働きやすい環境は、誰にとっても働きやすい環境となる』ことを伝えていきます。
言い換えると、採用者のために働きやすい環境を作ってあげるのではなく、その努力は結果的にみんなが働きやすい環境になり組織力の向上につながるということを、伝えていく使命があると考えています。

企業の働く環境の整備の必要性を、狭義(採用者のため、という限定的な効果)ではなく、広義(みんなが働きやすい組織力の高い会社に成長)で捉えてもらえるように積極的に働きかけていきます。

事業所の現状の課題

『十人十色』のマッチング難しさがあります。来年の春に就職したいけど、体調面の課題などで通所の頻度が上がらない方がいらっしゃるなど、希望と現実をうまく繋いでいくことは、じっくり取り組んでいく必要があります。

また、千葉など遠方から通われる方が多く、そのこと自体は嬉しいことなのですが、台東区の地元の利用者の方がいないので、地域の方に来てもらいたいとも考えているそうです。
そのために、プログラムをさらに充実させていくことも必要です。オープンキャンパスを定期的に開催し、取り組みの発信も積極的に行っていきます。

メッセージ

毎月第3水曜日に、オープンキャンパスを実施されているそうです。
個別の見学はいつでも対応してくださるようですので、じっくり相談したい方は直接連絡されてみることをお勧めしますが、オープンキャンパスでは『就労移行支援事業所って、どういうところなの?』ということから話していくそうですので、気になる方はオープンキャンパスにも是非参加されてみてください。

体験、経験を深めていく方針で、希望者にはプログラムなど専門的なことまで教えることができる体制が整っていますので、本質的な働く基礎力を高めていきたい方にお勧めできる環境です。

salad編集部 森

インタビューに答えてくれた方

管理者 沢田 雄一さん(精神保健福祉士・社会福祉士)

法人概要

名称 COMPASS 上野|東京都台東区
サービス種別 就労移行支援
利用時間

10時−16時

対象となる方主に、気分障害(うつ病、双極性障害)、発達障害(アスペルガー症候群等の自閉症スペクトラム、 ADHD:注意欠陥多動性障害、LD:学習障害)を有する方
所在地

〒 110-0005 東京都台東区上野3-16-3 上野鈴木ビル5F

交通手段◎JR 山手線御徒町駅南口徒歩4分  ◎JR 山手線上野駅不忍口徒歩9分  ◎メトロ銀座線上野広小路駅A1 出口徒歩2分
HPhttp://compass-ueno.com
この事業所の運営組織

株式会社ヒューマン・タッチ

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