失敗しない就労移行支援事業所の選び方!こんな事業所には注意!

就労移行支援のスタイルは様々。選び方には注意が必要

就労移行支援について考える女性

就労移行支援事業所が増えている

「就労移行支援」とは、障害者総合支援法に基づいて運営されている福祉サービスです。就労したい障害を持つ方の課題にあわせて、スキルアップと就職のサポートをします。年々、事業所の数は増え、平成29年度には全国でおよそ3千を超える事業所があります。

参照:就労移行支援について – 厚生労働省
参照:厚生労働省 平成29 年 社会福祉施設等調査の概況

これだけ増えますと、「たくさん事業所がありすぎて、選び方が分からない…」「ネットで調べてみたら、『悪質な事業所もある』と書いてあった。すごく不安…」とお悩みの方も多いのではないのでしょうか?

この記事では、そんなあなたに知ってほしい「失敗しないための事業所の選び方」をご紹介します。

失敗しないための就労移行支援事業所の選び方!こんな事業所には注意!

注意点を挙げる男性

1)情報不足。あなたが望む職種や働き方を知らない。

就労移行支援は障害を持つ方の特性を理解して、様々な働き方を学べる場所です。

例えばあなたが、事業所のスタッフの方に
「サテライトオフィスとは、どんなところですか?」
「テレワークには、どんな仕事がありますか?」などの質問をしても、
「うちのサービスにはない職種なので・・知りません」
言われたことはありませんか?

このように自分が求める様々な職種や働き方など、社会の情報を知らない事業所は要注意です。

就労移行支援は事業所によって強い職種、サービス内容も様々です。事業所のサービス内容はビジネスマナーや履歴書の書き方だけではありません。もちろん、これらを身につけたい場合は大切なポイントになります。しかしそれのみしか学べない事業所の場合、利用期間である2年はとても勿体ないと言えるでしょう。ですからあらかじめ見学や体験利用なども活用して、自分のニーズに合う事業所を選んでいく心がけが大切です(体験利用についてはこちらの記事を参考にしてください)

『どんな支援スタイルがあるの?』など支援内容について詳しく知りたいときはこちらの記事「就労移行支援事業所の探し方。『支援内容(スタイル)』について紹介」をチェックしてみてください。

2)スタッフとの相性が悪い。障害や人格を否定する。

事業所のスタッフや、他の利用者の雰囲気の相性は、とても大切です。特にスタッフの方との相性は重要なポイントです。あなたが自分の障害について相談をしても、

「それはあなたの努力が足りない」
「事業所で学んで、あなたの弱点を克服しましょう。」

これらのように、障害特性を理解できておらず、否定してくる事業所は要注意です。さらに詳しく解説すると、『得意な部分より、苦手な部分のカバーを重点的に行おうとする事業所』ということになります。例えば訓練の中で自分自身が目指したいと思っている目標に対して、努力や工夫が不足している場合はカバーが必要です。しかし、障害特性の弱みに対して『カバー』に重きを置く考え方は、就職後の職場でも我慢や無理をして働き続けてしまうリスクを抱えやすくなるものです。

ですからあなたにとって良い事業所とは、「弱点を克服する」ことよりも「今のあなたを活かす」ことを優先する事業所です。スタッフの相性や雰囲気は調べただけでは不安・・と感じている方は、利用前に見学や体験の制度を活用しましょう。実際に事業所の雰囲気を体感していき、あなたの障害を受け入れてくれるスタッフがいる事業所を選びましょう。

3)あなたの希望を無視して、可能性を限定してくる。

就労移行支援事業所の目的は、就労のためにスキルを学び、自分の特徴を活かせる可能性を見つけることです。あなたが希望の仕事を伝えても、

○「今公開されている求人は事務や清掃のみ。希望の職種の求人はありません。」
〇「希望の職種に見合う能力はないから、あきらめて今就職できる仕事の訓練をしましょう。」
などと答える事業所は要注意です。

就労移行支援は、ただ「就職すること」が目的ではありません。「障害を持つ方がそれぞれの特性に合った働き方や生き方を見つけ、実現すること」が目的です。 そのため、あなたが望まない就職の仕方を勧めてくるところは、(あなたにとって)良い事業所とは言えないでしょう。

事業所の良い面だけでなく、「この職種には向いていない」「こういったトレーニングには向いていない」など、事業所が苦手としている課題なども確認していきましょう。一か所だけ調べても事業所の特徴は分かりにくいです。できる限り複数の事業所を調べて、サービスや特徴の違いを確認していきましょう。

事業所のサイトなどに、過去の実績や成果が紹介されている場合はチェックをお勧めします。あらゆる角度から慎重に考えて、あなたのニーズに合う事業所を見つけましょう。

4)通いにくい

就労移行支援は、「サービス内容も良く、事業所の雰囲気も良い。」という事業所を選ぶのがベストです。しかしながら、就労移行支援は最長2年通い続けます。長くトレーニングができる生活リズムを保ち、体調を管理しなければなりません。

ですから「交通手段が分かりにくい」「通勤に時間がかかる」など、あなたの負担になる場合は注意してください。

このような不安がある場合、体調を崩さずに通所を続けることや、通う意欲を持ち続けることが難しくなります。通い方に不安を感じたら、事前にあなたの体調について、医療機関などに相談してみましょう。そのうえで、事業所の支援員の方と通い続けられる方法を相談してみてください。あなたが長期でも通所できる通いやすさも、事業所選びの大切なポイントです。

障害を持つ方へ。『Salad』が強みを活かす就職のサポートをします

今回は、就労移行支援の選び方について紹介してきました。今回のような就労移行支援事業所の探し方など働くうえでの悩みがあるときは、ぜひこのサイト「Salad(サラダ)」にご相談ください。


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まとめ

事業所の選び方についてアドバイスする女性
いかがでしたでしょうか。

就労移行支援事業所は年々増加し、今後もさらに様々な事業所が生まれてきます。今後はさらに、あなたの事業所の選び方が大切になります。もう一度『選んではいけない事業所』についておさらいしておきましょう。

1)情報不足。社会や企業をよく知らない。
2)スタッフとの相性が悪い。あなたが持つ障害や人格を否定する。
3)あなたの希望を無視して、可能性を限定してくる。
4)通いにくい

この4点に注意して事業所を検索していきましょう。どんな仕事をしたいか。どんな特性を活かしたいか。そのうえで起こり得る困難に直面した時にどう対応すればよいかなどについてサポートをしてくれる事業所を探していきましょう。

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